映画『幸せの絆』あらすじとネタバレ感想

幸せの絆の概要:2003年の中国映画。山間部の貧しい村で行き倒れた少女を育てると決めたお爺さん。おじいさんと最初は意地悪だった息子夫婦たちと少女の心の交流を描いた美しい絆の物語である。

幸せの絆 あらすじ

幸せの絆
映画『幸せの絆』のあらすじを紹介します。

1980年代の中国はポツポツと急速に経済成長を遂げる都市が出てきた景気の良い時代であった。
しかし山間にある貧しいシャオヤオ村では経済発展とは無縁、誰もが同じように食べるのが精一杯の暮らしをしていた。

そんなある時、行き倒れた少女を救った村長から「誰かこの少女を引き取ってくれないか」というお願いが。
しかし誰も手を挙げるものなどいない。
そこへ1人のおじいさんが通りかかり、少女を連れて行くことにした。
おじいさんは息子夫婦と共に暮らしていた。
しかし突然見ず知らずの娘を連れて帰ってきたことで嫁に文句を言われてしまう。

少女の名前は小花。
祖母に育てられたが祖母が死に、他の夫婦に引き取られた。
しかしそこで虐待に合い、祖母の形見の風車を持って逃げ出してきたというのだ。
目を覚ました小花。
最初はびっくりするも、おじいさんの優しさに心を開いていく。
しかし息子夫婦は許さない。

その日から嫁の小花いびりが始まった。
ご飯もろくに食べさせないまま働かせることはザラだった。
しかし小花は誰のことも恨まず健気に働き、次第に村の中で話題に上るように。
嫁もまた彼女の性格の素晴らしさに心が揺れていく。

時間をかけたことで小花は家族として認められていく。
学校にも通わせてもらい、靴も買ってもらう。
一生懸命勉強し、トップにも立った。
そこで子供のいない息子夫婦は彼女を養子に迎えたらどうかと相談する。
父にきちんとした親孝行が出来なかったと後悔している息子は、食卓を4人で囲んで楽しい生活をしたいと提案する。
これには村人たちも大賛成。
こうして幸せの絆が堅く結ばれたのだった。

幸せの絆 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:2003年
  • 上映時間:89分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:ウーラン・ターナ
  • キャスト:チャン・イェン、ティエン・チェンレン、ハオ・ヤン、ユー・ウェイジエ etc

映画『幸せの絆』について、感想批評です。※ネタバレあり

小花の魅力

彼女の魅力は健気で性格の素晴らしいところ。
誰もがこの彼女の姿勢に引き込まれてしまうだろう。
虐待をされながらもその家にいて、きちんと恩返しをしたいと働く。
その心の綺麗なこと。
最初は意地悪だった嫁も小花を可愛いと思うようになり、養子にまでしてしまう。
この子役の子がとにかく可愛い、そして演技力がある。
見ている誰もが応援したくなるようなまさに小花そのもの。
良くぞこのキャスティングにしてくれたものだと感謝したいくらいである。

次第に変わっていく嫁に感動倍増

最初、意地悪だからこそ態度の変化は余計に感動できる。
お約束ではあるがやはりこのシーンが1番泣けるシーンであろう。
特に嫁が台所で火傷をするシーンでは、心配して駆け寄る小花を素直になれない嫁が突き飛ばしケガをさせる。
しかしそのことは何とも思わず助けを呼びに行くのだ。

また別の日には、子供のいないおじいさんの息子夫婦が不妊で悩んでいると知る。
不妊にはイナゴを100匹食べると良いと聞き、学校の帰りにひたすら集める。
過去にどんなことをされていても彼女は決して恨まず、誠実に生きているのだ。
数々のエピソードがあまりに美しすぎて、ひたすら号泣。
嫁との確執が徐々に消えていく様も、見ていてスカっとする仕上がりである。
遂に養子にしようというその答えは、誰しもが待っていましたというリアクションだったはず。
散々子供が欲しいと伏線をはっていたのだから、こうならない不自然である。
素直に前向きに生きていると良いことがあるものだという実感をさせられた。
周囲の環境の良さ、村人たちの厚意。
何を取っても人との絆ほど大事なものは無いと痛感するのだった。

幸せの絆 感想まとめ

感動系の映画が見たいという人はアメリカ映画よりもまずこれを見るべきである。
少女の今時珍しいくらいの心の純粋さが、周りの人の心を穏やかにしていく。
それはまるで天使の出現である。
子供が欲しいと願った夫婦にも親になる権利を与えてくれたし、おじいさんの人生をも幸せなものに変えてくれた。
人に大事にされるということは、何事にも代えがたい。
愛情よりも大事な物など何も無いのだ。

この映画は今自分に何が足りないかを教えてくれる、そんな映画である。
辛くても悲しくても自分が凛としていれば周りも変わる。
それを証明している作品である。

また山間の村の風景の美しさも抜群。
総合的に映画としてのクオリティーが高く、文学作品を映像化して鑑賞した満足感が残った映画だった。

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