映画『幸せをつかむ歌』あらすじネタバレ結末と感想

幸せをつかむ歌の概要:2016年公開のアメリカ映画。ロックバンドのボーカルの夢を捨てきれず、子供3人と置いて離婚した女性が、娘の離婚で久しぶりに再会した家族とわだかまりを解きほぐそうとするヒューマンストーリー。

幸せをつかむ歌 あらすじネタバレ

幸せをつかむ歌
映画『幸せをつかむ歌』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

幸せをつかむ歌 あらすじ【起・承】

54歳のリッキー(メリル・ストリープ)は、かつてロックバンド、ザ・フラッシュのボーカルとして生きていくことを決断し家族と離れた。
しかし現在では小さなライヴハウス付きのバーで、売れない契約バンドとして細々と活動している。
今となっては歳も取り、老眼混じりで小さな字も見えない。
その日暮らしで金も無く、落ちぶれた生活をしていた。

ある日、リッキーの元に1本の電話がかかってくる。
それは別れた夫・ピートからだった。
娘のジュリーが離婚したことで傷心し、インディアナポリスの夫の家に身を寄せているのだと言う。
金欠で飛行機代もままならないリッキーだったが、娘のため久しぶりに娘と元夫に会いに行くことにする。

夫は再婚し、さらに邸宅を購入しリッチな生活をしていた。
久しぶりに現れた母にジュリーは素っ気無い態度を取る。
継母のモリーンは実父の病気看病のため、実家に戻っているという。
ホテル代さえ払うことの出来ないリッキーは、その夜は元夫の邸宅の一部屋を借りることにした。

翌日からリッキーは離婚のせいで鬱病を発症している娘を、何とかして立ち直らせようと躍起になる。
そんな時、久しぶりに戻ったのだからとピートが、ジュリーの兄でもある息子二人と再会する機会を設けてくれた。
息子ジョシュアの隣には女性がいる。
話を聞くと婚約しているようだが、リッキーは勿論その事実を知らない。
しかし婚約者の女性は継母であるモリーンを含めて、家族ぐるみの付き合いをしているようだった。
自分だけ知らない寂しさを感じるリッキー。
しかしジョシュアの結婚予定を嬉しく思う気持ちの方が強かった。
そしてもう一人の息子のダニエルはゲイをカミングアウトしており、そのことについても母のリッキーとはギクシャクしていた。

幸せをつかむ歌 あらすじ【転・結】

翌日の朝、目が覚めたリッキーがキッチンに向かうとそこにはモリーンの姿があった。
朝食がおいしく、子供達にも慕われているモリーン。
リッキーは部屋を訪ねて来たモリーンと子供達のことで口論になった。
それは子供達の面倒を見てきたモリーンが、リッキーに母親ずらされたくないと話したことがきっかけだった。
普段は温厚なモリーンだったが、その時ばかりは腹が立った。

結局帰宅することになったリッキー。
いつも通りバンド生活を始めたリッキーは、同じバンドでギタリストのグレッグと恋仲になる。
そこで子供達のことや家族に対する後悔を口にした。
グレッグにも同じような経験があり、リッキーの全てを受け止めた。

ある日リッキーのアパートの通便受けに手紙が入っていた。
モリーンからの謝罪と、ジョシュアの結婚式の招待状だった。
しかし金のないリッキーは出席出来ないし、行くと子供達に迷惑がかかると思い、出席することを止める。
それを知ったグレッグは愛用しているギターを質に出し、金を作ってくれた。

グレッグと共に結婚式に参加したリッキー。
パンク姿で現れたリッキーに参列者は冷たい目を向ける。
無事に式を終え、自分が母親として何が出来るかを考えた。
すると披露宴にはBGMを奏でるためのバンドが用意されていることに気がつく。
そこで二人はザ・フラッシュとして演奏を贈ろうと思いついた。

リッキーの挨拶の番が回ってきた。
そこでグレッグと楽器を手にし、ステージに向かう。
不安そうな子供達をよそに、ブルース・スプリングティーンの歌を歌い始めたリッキー。
その感動的な歌に、ジョシュアは妻の手を取って前に出、ファーストダンスを踊り始める。
それを見たダニエルも恋人の男性と踊り始めた。
ジュリーもまた同じだった。
会場全体が盛り上がりリッキーの歌声に魅了され、結婚式は大成功である。
リッキーはロック歌手として、母として、最高のお祝いを贈ることが出来たのだった。

幸せをつかむ歌 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2015年
  • 上映時間:101分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:ジョナサン・デミ
  • キャスト:メリル・ストリープ、ケヴィン・クライン、メイミー・ガマー、オードラ・マクドナルド etc

幸せをつかむ歌 批評・レビュー

映画『幸せをつかむ歌』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

歌のシーンが長い

この作品はもちろん歌の映画なので、歌唱シーンがメインであることは重々承知である。
しかし、合唱やゴスペルの映画に関しては、確かに歌唱シーンは感動するものがあるが本作品に関してはパッとしない。

元々ハードロックの歌って言うのにも好き嫌いが別れるところだが、メリル・ストリープの歌唱力もパットせず。
落ちぶれたミュージシャンの役だからということもあるのだが、声の枯れ具合もあまり頂けないのだ。

そして彼女の歌声を楽しみにしているファン用なのか、なにせ歌唱シーンが長い。
下手するとフルコーラス聴かせてくる。
ハードロックの歌には中々感情移入もできず、メロディラインもハードなため厭きてもくる。

ラストシーンの息子の結婚式の歌唱シーンも、歌は良いのかもしれないが聴かせる歌ではないため気持ちもスッキリせず。
もう少しわかりやすく感動させるような歌で締めて欲しかった。

身勝手な物語

この作品は日本人には中々受け入れがたいような気がする。
自分の夢を叶えるため家族を捨て、その後家族を思い何とか中に入ろうとする。
勿論子供たちの幸せを願い母としての気持ちもあるのだが、どこかご都合主義で面白くない。

結局その場の感情に動かされながら生きている用にしか見えず、共感もできなければ感動も薄い。
すべてにおいて甘さを感じる作品であった。

幸せをつかむ歌 感想まとめ

メリル・ストリープがハードロックミュージシャンを演じるとなれば見逃したくない。
ハリウッドの大物女優が、まだ演じたことの無い落ちぶれた歌手の役なんて面白いに決まっているじゃないか。
誰もがそう思うはずである。

しかし作品の内容はありがち、メリル・ストリープの歌唱シーンもいまいち。
物語はよくある家族のもめ事を取り上げ、さも感動的な話であるかのように演出しているが騙しきれていない。

この作品は彼女のファンが見るべき映画ともいえる。
ハードロックを歌うメリルと実の娘との共演、これだけで価値はあるだろう。

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