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映画『幸せの行方』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『幸せの行方』の概要:2010年アメリカ映画。不動産王の御曹司として裕福だが、精神的に満たされないまま育った男と、家庭円満で健康的に育った娘が結婚。その結婚生活の間に夫人が行方不明になったことで事件になった社会派サスペンスドラマ。

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映画『幸せの行方』の作品情報

幸せの行方

製作年:2010年
上映時間:101分
ジャンル:サスペンス、ミステリー
監督:アンドリュー・ジャレッキー
キャスト:ライアン・ゴズリング、キルステン・ダンスト、フランク・ランジェラ、フィリップ・ベイカー・ホール etc

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映画『幸せの行方』の登場人物(キャスト)

ロバート・ダースト(ダイアン・ゴズリング)
不動産王の御曹司。性格は利発で物静かだが、母の自殺を目撃したことで精神的に大きな傷を負っている。突然発作的に逆上したりすることも。
ケイティ(キルスティン・ダンスト)
家庭円満で育った一人娘。ロバートと出会い恋に落ちて結婚するが、家庭環境の違いから意見が衝突することもしばしば。優しく温和で美しい女性。

映画『幸せの行方』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『幸せの行方』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『幸せの行方』のあらすじ【起】

裁判が始まろうとしている。
ロバートの公判だ。

不動産王で有名なセイモア・ダーストの息子、ロバートはたまたま配管の修理で行った先のアパートに暮らすケイティと出会い恋に落ちる。
その後父親に会わせたが、父は家庭環境が違うと反対。
しかしロバートはそこが良かった。

ケイティの自宅に挨拶に行った日、ロバートはあまりに温かい雰囲気の家庭に戸惑うが、そんな家庭で育ったケイティだからこそ一緒にいたいのだと結婚を決める。
元々父親の跡を継ぐことに興味など無かったロバートは、反対を押し切り結婚した。
そして田舎の町で自然食品の店を構えたのだった。

しかし暫く経った後、ロバートの父親が二人を訪ねてきた。
それは彼女のためにも街に戻り、不動産業に就けという話だった。
ロバートの祖父は元々農場だったところに、金になる物件なら何でもするという思考で、彼の一族が経営しているのは風俗店ばかりだった。
ロバートが担当しているのは賃貸物件もあるにはあったが、主に帳簿係。
仕事が出来るとは言えなかった。

そんなある日、ケイティに二人で暮らすための素敵なアパートをプレゼントするロバート。
ケイティは大喜びで、子供も欲しいと笑顔で話した。
しかしこの話に難色を示したロバートは、話の途中でバスルームに閉じこもってしまった。

映画『幸せの行方』のあらすじ【承】

ロバート夫妻は湖畔に別荘まで購入した。
週末に家族や友人を招いてパーティーをした時のこと、ケイティは妊娠したことをロバートに知られてしまう。
元々子供などいらないと思っていたロバートは、やはり良い反応は返って来ない。

ロバートの母親は元々精神を患っていた。
そのため7歳の息子の前でビルから飛び降り自殺をし、頭部が割れるのを目撃してしまったという悲惨な体験がある。
その記憶から抜け出すことが出来ないロバートは、精神科医に何度もかかり病を良くしようと試みたが一向にそのきざしは無かった。

同じことはもう起こらないと説得するケイティだったが、ロバートは承諾せず結局中絶することにする。
このことで落ち込んだケイティだったが、元々医大志望で勉強していたが父親の死で実現しなかった夢をもう一度叶えるため、勉強に没頭することにする。
ケイティは通う医療受験用の学校が近いため湖畔の別荘に、ロバートは街で暮らし週末だけ一緒に過ごす生活になった。
そして努力の甲斐あり、医大に無事合格した。

映画『幸せの行方』のあらすじ【転】

しかしこの頃からロバートの様子がおかしくなっていく。
ケイティの医療学校の卒業式も喜ばす、ケイティの実家での医大合格のお祝いのパーティーも露骨につまらなそうな様子だ。
来て間もないのに帰宅すると言い出すロバートに、ケイティは嫌悪感を露わにし「一人で帰って」と言う。
外で待っていたロバートだったが、中々来ないケイティに腹が立ち中に戻り彼女の髪を掴んで引っ張り出した。
母親や親族がいる前での出来事だった。

ケイティは家を出て行こうとしたが、経済的援助は出来ないとロバートに言われる。
ケイティの中で彼は、一番近いのに知らない人になってしまった。
その後、ケイティへの制裁は悪化していく。
カードを止められ、暴力も酷くなっていった。

ケイティはロバートの会社にこっそり入り、彼のデスクから帳簿を盗む。
それを裁判所に送るが、家庭のこととして帳簿が会社に送り返された。
そのことで父親や兄弟からも呆れられ、無用な人間としてのレッテルを貼られる。

映画『幸せの行方』の結末・ラスト(ネタバレ)

暫く実家に身を寄せていたケイティだったが、ロバートに電話をすると「戻って来てくれ」と言われ車を運転し急いで戻ることに。
しかし、可愛がっていた愛犬が彼に殺されていたことを知る。
しかも「良い母親になれたのに」と、ケイティの心の傷を蒸し返すような台詞を言われてしまう。

その後、ケイティが行方不明になった。
最後に目撃されたのは翌日、彼女のアパートの入り口が最後だった。
この事件は大きく報道され、ロバートは歩くだけで容疑者扱いされることとなり女装して別の場所に身を隠した。

18年後。
そんな矢先ケイティ行方不明の新しい証拠があがり、再捜査されることが報道される。
それはデボラというデボラの級友の女性が書いた未発表の小説で、あまりにもケイティの事件に酷似していたのだ。

ロバートが暮らすアパートの住人でクレームを言う初老の男、マルバーンは家賃滞納で追い出されそうになっていた。
そこでロバートは彼と行動を共にするようになり、一緒に暮らすアパートまで提供しようと提案しオープンハウスを見学に行く。
そこで家を買うとその気にさせたロバートは、マルバーンに銃を撃たせてみる。
するとココナッツで練習したといい、彼は銃の打ち方を知っていた。

マルバーンはデボラの自宅にいた。
帰宅したデボラを後ろから銃で頭部を撃ち抜いたのだ。
モーテルからロバートに電話したマルバーンは、留守電に「約束通り終わった」とメッセージを残した。

このデボラ殺人事件は時期的にも何かがおかしいと、世間から怪しまれた。
マルバーンはその後何度ロバートに電話したが、繋がらない。
しかもオープンハウスの仲介業者に電話をしてみると、ロバートはそこを買っていなかった。
裏切られたと感じたマルバーンは、その夜ロバートのアパートに侵入。
帰って来たロバートと口論になり、ロバートはマルバーンを殺害。
その後遺体を隠したのだった。

事件の真相。
ケイティが行方不明の翌日、目撃されたのはデボラが鬘を被って変身していた姿だった。
実はケイティでは無かったのだ。
そして事件の夜、急に帰宅したロバートを迎えに出た彼の父親は車のトランクを開けて驚愕する。
何を見たのか。

(実際の裁判記録)
裁判で陪審員はロバートのマルバーン殺害は正当防衛と判断。
無罪になり、死体遺棄容疑で9ヶ月の実刑。
しかしケイティの件は、その後も行方不明として未解決事件とされている。

映画『幸せの行方』の感想・評価・レビュー

実話であるというのが怖い。未解決事件というのがまたモヤモヤさせられる。
前半の幸せそうな二人がどんどん変化していくのがリアルで怖い。
ロバートが徐々に精神に異常をきたしていく様子が恐ろしい。
ラストもすっきりしないし、犯人はわからないしと思って観終わった後に調べてみたら・・・・!!
犯人がわかったその後もう一度観なおした。(女性 40代)


本作は、ニューヨークの実在の不動産王ダースト家の周辺で起こった「史上最も不穏な事件」を映像化したサスペンスミステリー作品。
精神的に満たされないまま大人になった御曹司の男が起こした事件とだけあって、一人で鑑賞するには怖すぎた。
上映当時は未解決事件だったが、後に犯人の男にインタビューする番組で男が自白したという話も含めて、まるで映画のようだと思った。
ダイアン・ゴズリングの怪演、飄々としたサイコパスな役柄に最後まで魅了されっぱなしでとても面白かった。(女性 20代)


実際に起きた事件を元に制作されているというのが怖い。母の自殺を目撃してしまった主人公は可哀そうだと思う。だが、主人公に苦しめられた妻のケイティは、もっと可哀そうだと思った。きっと幸せな家庭を夢見ていたのだろうに、中絶することになり、暴力を振るわれ、可哀そう過ぎる。豹変していくライアン・ゴズリングの演技が、ただただ怖かった。物語のラストが含みを持たせたまま終わったため、凄くモヤモヤした気持ちが残った。(女性 30代)


ライアン・ゴズリングが大好きな私。彼はこういう寡黙で危うい役が本当に上手いです。仮面をつけているかのように表の顔と裏の顔を使い分けている彼の演技は圧巻でした。
実話をベースに作られた今作。終盤、犯人が捕まり、事件が解決するのかと思いきや実際も未解決事件とされていてなんともモヤモヤした気持ちが残ります。しかし、逆にそのモヤモヤする気持ちがリアルで、夫婦間の闇や周りには見せない表情などロバートの心の中を見たくなりました。(女性 30代)

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