『サイレントヒル』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

2006年カナダ・フランス映画、娘を助けるために廃墟と化した街へ入った母親が想像を絶する恐怖の体験をする。監督は「ジェヴォーダンの獣」のクリストフ・ガンズ、主演は「ピッチブラック」のラダ・ミッチェル。

あらすじ

サイレントヒル』のあらすじを紹介します。

娘が家からいなくなった!母親は裸足のまま外に探しに行く。すると娘は家から遠く離れた滝の上でゆらゆら揺れていた。落ちる寸前で母親が止めるが「おうちに帰るの、サイレントヒルに・・・」と繰り返す。

ある日母親のローズは娘のシャロンに“ママと秘密の旅行をしよう、行き先はサイレントヒルっていう場所よ、時々眠りながら歩いちゃうでしょ?だから起きている間に行ってみようね”と話し二人でドライブへ。

そんなことを知らない夫は二人を探すがどこにもいない、ネットで検索履歴を見たところアメリカのゴーストタウンというサイトを見つける。そこにウェスト・バージニア州にサイレントヒルという場所が実在することを知り愕然としてしまう。そこに向かったと悟った夫はクレジットカードを止めて何とか足止めしようとする。何故ならその街は今も地下炭鉱が燃え続ける非常に危険な場所だったのだ。

ローズはサイレントヒルに向かう山道の途中で事故を起こし気絶してしまう。気がつくとシャロンは姿を消していて数枚の絵が置いてあるだけだった。車外に出ると周りは灰色の世界、空からは雪ではなく灰が降っていた。

いなくなったシャロンを探すため街へ向かうと人影が見えた、それを追って建物に入る途中サイレンが鳴り響く。そこから悪夢のような出来事が始まるのだった。

評価

  • 点数:55点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2006年7月8日
  • 上映時間:126分
  • ジャンル:ホラー
  • 監督:クリストフ・ガンズ
  • キャスト:ラダ・ミッチェル、ショーン・ビーン、ローリー・ホールデン、デボラ・カーラ・アンガー、キム・コーツ etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『サイレントヒル』について、考察・解説します。※ネタバレあり

ラストの解釈

ラストがどのようにでも受けとれるためこれで間違いないという解釈はないのですが、もっとも広く受け入れられている説は“シャロンと異界の源であるアレッサの悪意”が合体したためローズは異界から抜け出すことができないというものです。もう少し詳しく言うと重体のアレッサと出会ったローザはシャロンのためにアレッサの悪意を受け入れます。その後アレッサの復讐を果たし2人は家に戻りますが景色はずっと薄暗いままで他に誰もいないのです。異界を作り出したのがアレッサの悪意なのでシャロンは異界から出られない、そしてアレッサを受け入れなおかつシャロンと一緒にいたい母ローズもその異界から出られないというものです。

別の解釈ではサイレントヒルに入った時に起きた事故で気絶したのではなく実は死んでいたというのもあります。物語の途中で“奴らは30年以上も自分の心を偽り続け運命を受け入れることを拒んだ”、“大火事の死者の半数はまだ見つかっていない”などのセリフがでてきます。そして異界にいる住人たちは年をとっていないようです、ですからもしかしたらローズと巡査も含めた住人たちは自分たちが死んでいることを認識していないのではないかと。既に死んでしまっているローズは生者の世界に戻れず異界にシャロンと共に留まるしかないというものです。

生きたまま異界に取り込まれた、または死んで体ごと異界に引きずり込まれたという両方の解釈ができそうですね。 

まとめ

「サイレントヒル」は一見怖いものばかりが出てくるだけのホラー映画のようですが、ゲームが原作になっているためかラストの解釈の仕方が分かれることや所々にでてくる聖書の引用文、そして2人の捜索を担当していたグッチ警部の謎めいたセリフなどが絡み合ってとても奥が深い内容になっています。クリーチャー達の不気味さは本当に泣きたくなるほどなのですが、それでも懲りずに何度も観たくなる映画です。

シビル・ベケット巡査がとても頼りになる存在です。弱い者を守るために勇敢に立ち向かうその姿は女性なのに男前の一言に尽きます。そんな彼女が捕らえられ火あぶりにされたときの最後のセリフが「助けてママ・・・」ローズとシャロン、ダリアとアレッサそしてシビルの母子の愛情を踏みにじる権力欲の塊クリスタベラ。欲というものは大事なものが見えなくなる、そんなことを改めて感じさせてくれます。

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