映画『シルクウッド』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「シルクウッド」のネタバレあらすじ結末

シルクウッドの概要:核燃料製造プラントの社員だったカレン・シルクウッドは会社の隠蔽体質に反発し労働組合活動に力を入れる。しかし会社の不正を暴こうとした矢先、彼女は謎の死を遂げる。実在の人物であるカレン・シルクウッドをメリル・ストリープが演じた。

シルクウッドの作品概要

シルクウッド

公開日:1983年
上映時間:133分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:マイク・ニコルズ
キャスト:メリル・ストリープ、シェール、カート・ラッセル、クレイグ・T・ネルソン etc

シルクウッドの登場人物(キャスト)

カレン・シルクウッド(メリル・ストリープ)
オクラホマ州クレセントの核燃料製造プラントで働いている。10代で駆け落ちして3人の子供を生むがその後離婚。子供は夫が引き取った。現在は恋人のドルーと友人のドリーと3人で暮らしている。ヘビースモーカー。素行は良くないが、優しくて正義感が強い。
ドルー・スティーブンス(カート・ラッセル)
カレンと同棲中の恋人。カレンと同じプラント内の別の部署で働いていたが、辞職して車の修理工となる。
ドリー・ペリカー(シェール)
カレンとドルーと同居している女性。レズビアンでカレンのことを愛していた。アンジェラというパートナーができて家に同居させる。
ウィンストン(クレイグ・T・ネルソン)
カレンと同じプラント内の金属組織部で燃料棒の最終チェックをしている。労働組合の活動には反対。

シルクウッドのネタバレあらすじ

映画『シルクウッド』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

シルクウッドのあらすじ【起】

1970年代のアメリカ・オクラホマ州クレメント。同居中のカレンと恋人のドルー、友人のドリーは核燃料製造プラントで働いている。この町では多くの労働者がこの企業に雇われていた。

カレンはプルトニウムと酸化ウランの粉末を混合して燃料ペレットを製造する生産工程の中枢部にいた。12時間交代の勤務はきつく、常にプルトニウムによる汚染の危険もあった。しかし会社側の安全管理は甘く、労働者たちにもプルトニウムの正しい知識はなかった。

カレンには離婚歴があり、まだ幼い3人の子供たちは父親側に引き取られテキサス州で暮らしていた。カレンは無理をして休みをもらい子供たちに会いに行くが、再婚した元夫は迷惑そうだった。さらに夫の一家が今より遠方に引っ越すことになり、カレンは落ち込む。

会社側は汚染や事故があってもその責任を認めることはない。汚染チェックで引っかかった労働者は身体中が真っ赤になるまでシャワーで洗われ、詳しい検査もせずに内部汚染はないと判断される。カレンはそんな会社側のやり方に疑問を感じており、反抗的な態度を取ることが多かった。同居しているドリーがレズビアンであることを差別的に見る同僚もいて、カレンはウィンストンと2人で作業を行う金属組織部に配置換えされてしまう。

シルクウッドのあらすじ【承】

金属組織部はX線で溶接された燃料棒の断面写真を撮影して現像し、完成品に溶接むらがないか最終チェックするのが主な仕事だった。ウィンストンが現像された写真の白い点々をペンで消しているのを見て、カレンは“なぜそんなことをするのか”と聞いてみる。ウィンストンは現像むらを消しているだけだと答えるが、それは溶接むらかもしれなかった。

カレン自身も汚染チェックで引っかかってひどい目に逢い、その後プルトニウムの危険を自分なりに調べていた。会社側の隠蔽体質にますます疑問を感じたカレンは、積極的に労働組合の活動に参加し始める。会社側は組合を解散させようとしており、このピンチを救うため、カレンは委員になって組合の活動に力を入れていく。

カレンも含めた組合側の代表は内密にワシントンの労働組合本部に橋渡ししてもらい、アメリカ原子力委員会に会社の現状を訴えに行く。カレンは本部長と職員のポールに写真の修正のことを話してみる。それを聞いた本部長は、もし欠陥燃料棒が増殖原子炉に入れられたら破壊的な事故になると青ざめ、これは人道上の大問題なのですぐに証拠となる写真を入手して欲しいとカレンに依頼する。証拠が揃えばNYタイムズでこの事実を記事にすることになり、カレンはこの自体に戸惑う。

シルクウッドのあらすじ【転】

労働組合の活動に熱中するカレンをドルーは快く思っていなかった。さらにドリーがアンジェラというパートナーを家で同居させるようになり、ドルーの苛立ちはますます募る。ドルーはカレンに黙って会社へ辞表を出し、カレンに別れを告げて出て行ってしまう。

カレンは深く傷ついていたが自分の信念を貫き、ウィンストンの目を盗んで何とか不正写真を入手しようとしていた。原子力委員会の専門家が会社へ来てプルトニウムの危険性を説明してくれたおかげで労働組合の解散は免れたが、汚染の恐怖と失業は別問題だった。もし、カレンたちが会社を追いつめプラントが閉鎖になれば、多くの労働者が職を失うことになる。そのためカレンへの風当たりはますますきつくなっていく。

カレンは孤独とプレッシャーでヒステリックになり、アンジェラはそんなカレンに嫌気がさして家を出ていく。そのことでドリーとカレンは喧嘩になるが、最終的にはお互いを慰め合う。カレンもドリーも孤独だった。

カレンは会社でも孤立し、再び汚染チェックに引っかかって身体中を血が出るほど擦られる。尿も毎日提出するよう言われてしまい、疲れ果てて帰る途中で車の事故を起こす。その車を修理しに来てくれたのはドルーだった。2人はその夜ベッドを共にする。

シルクウッドのあらすじ【結】

翌朝。久しぶりのドルーとの幸福な朝を迎え、カレンはご機嫌だった。検査用の尿をこぼしてしまったと愚痴るカレンを、ドルーもドリーも笑って見送る。しかし会社に着いたカレンは、入り口で汚染チェックに引っかかってしまう。

仕事前に警報が鳴ったことで、カレンの自宅に検査員が押しかけてくる。トイレや洗面所、さらには冷蔵庫にまで汚染の反応が出て、家中のものが撤去される。さらにスミア検査でカレンの身体は4万5000dpmものプルトニウムに汚染されていることがわかる。

カレンは尿を入れる容器に誰かがプルトニウムを混入させており、尿をこぼした時にそのプルトニウムが家の中を汚染したのだと推測していた。ドルーの提案で3人はロスアラモスの専門医に詳しい検査をしてもらう。しかし医師の判断はとても曖昧で信用できず、カレンは殺される恐怖を感じていた。

それでもカレンは会社を告発することを諦めなかった。ようやく証拠の書類が揃い、新聞記者と会う約束をしていた夜。カレンの車は後続車に激突され事故を起こし、カレンは死亡する。まだ28歳だった。カレンの血液中からは安定剤とアルコールが検出され、警察はこれを事故と断定。現場から書類は発見されず、カレンの死の真相は不明のままである。

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みんなの感想・レビュー

  1. PineWood より:

    映画と並び原子力発電所に関連したプルトニウム汚染の怖さを身近に感じさせる作品です。メリル・ストリープが車中で歌うアメイジング・ソングがが忘れられない♪ラストシーンは28歳で亡くなった墓標。