映画『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』あらすじとネタバレ感想

クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃんの概要:クレヨンしんちゃんの劇場用長編作品第22作目。監督は長くしんちゃんシリーズの製作を担当していた高橋渉。脚本は劇団☆新感線の中島かずきが担当。本作は第18回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞。

クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん あらすじ

クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん
映画『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』のあらすじを紹介します。

しんのすけ(声・矢島晶子)の相手をしていた父・ひろし(声・藤原啓治)はうっかりぎっくり腰になってしまう。整形外科へ向かうが休日だったため、休み。仕方なく家に帰るひろしとしんのすけであったが、途中で怪しげなマッサージ店の客引きにあってしまい、それにつられてひろしだけが一人で店へ入って行くこととなる。

施術後、目を覚ましたひろしは施術前と比べ物にならないぐらい体が軽くなっていることに気付いた。軽い足取りで家に帰るも、帰宅したひろしを見たみさえ(声・ならはしみき)はひろしの体がロボットになっていることをひろしに伝える。はじめは信じられない様子のひろしだったが、鏡に写る自分の姿を見て愕然とする。

しばらくの間は本当のひろしか家族に信じてもらえず、家の外で犬のシロと一緒に過ごす羽目になってしまう。そんな最中、しんのすけの通う幼稚園が社会見学のために産業ロボットが活躍する建設現場へと向かうことを聞きつけたひろしは、良くない予感を感じ取り、こっそりと建設現場へ向かうのであった。

建設現場では、ひろしの予感通りしんのすけを含むかすかべ防衛隊のメンバーが危機に瀕していた。ロボットのひろしは自分の身体能力を活かして、全員の命を助ける。みさえたちの信頼を勝ち取ったロボひろしであったが…

クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2014年4月
  • 上映時間:97分
  • ジャンル:アクション、コメディ、ヒューマンドラマ
  • 監督:高橋渉
  • キャスト:矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ etc

クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん ネタバレ批評

映画『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』について、感想批評です。※ネタバレあり

劇しんシリーズの新たな名作誕生

劇場版クレヨンしんちゃんシリーズ、通称劇しんは大の大人でも楽しめるような演出の凝らされた作品が多いことでも知られている。例えば、7作目の「温泉わくわく大決戦」では巨大ロボットをゴジラに見立てて、劇中で街の破壊を行っている。なかなか特撮モノの系譜として見ても良く出来た作品であった。

そんな本シリーズの評価を決定的にしたのが、2001年の第9作目「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」(監督・原恵一)である。本作は批評家やファンから絶賛を受けた作品で、映画雑誌「映画秘宝」が毎年実施しているベストテンにおいて、創刊以来唯一年間ベストワンを勝ち取った日本映画である。

さらにその翌年に「戦国大合戦」を発表するなど、とてもクオリティの高い映画を量産していた時期があったのだ。しかし、それから10年以上が経過し、言ってしまえば原恵一が確立した呪縛から逃れられないまま時が流れたのも事実なのだ。

だが、2014年の本作でようやく、「オトナ帝国」「戦国大合戦」に並ぶ大傑作がまた出現したのだ。

オトナに目配せをするだけの映画ではない

本シリーズに共通することであるが、どんなしんちゃん作品でも必ず「子どもが楽しむ」ことを徹底的に追求している。それも、単にギャグを入れるだけというようなものではなく、子どもが抱いているしんちゃんに対するイメージを最大限ふくらませるような演出がなされているのだ。

その中で、オトナも楽しめるような要素も無理がない範囲で含みながら、しかも強烈なメッセージを持っているという状態を両立している。それ故、劇場から出てくる子どもたちは笑顔で、付き添いの大人たちは嗚咽しているなどということも往々にして起こりうるのだ。

クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん 感想まとめ

劇場で鑑賞することで得られるものは子どものビビッドな反応である。時に、子供向けアニメの劇場版はギャグが子どもたちに受けていないということも起こりえる。意外と子どもたちの見る目をなめてはいけない。即物的なギャグはしばしば悪い反応を生むことがあるのだ。

子供の頃に観たものが、大人になって再度見返してみて新たなメッセージをこちらに伝えようとしているということに気づくということもままある。いつ、どのタイミングで本作を観たとしても充分に家に持ち帰って楽しむ要素を孕んでいるといえるのだ。観た後にふと思い出に蘇るような映画は良い映画である。誰の心にもクレヨンしんちゃん映画は何かを伝えようとしているという懐の深さを内包しているのだ。

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