『シン・シティ』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

『300』や『ダークナイト』の原作者で、本作の原作コミックの作者であるフランク・ミラーによると、『スパイキッズ』のロバート・ロドリゲスの共同監督によるアクションノワール。3つのエピソードを組み合わせたオムニバス形式。

あらすじ

シン・シティ』のあらすじを紹介します。

1、ハード・グッバイ

大男マーヴ(ミッキー・ローク)は、酒場で出会った美女ゴールディ(ジェイミー・キング)とホテルで一夜を共にするが、朝目覚めるとゴールディは死んでおり、部屋に警官が駆けつけてくる。なんとかホテルから逃げ出したマーヴは、ゴールディの敵を討つべく、保護観察官ルシール(カーラ・グギーノ)の手助けを得て犯人探しを始める。

2、ビッグ・ファット・キル

ガンマンのドワイト(クライヴ・オーウェン)は、恋人のシェリー(ブリタニー・マーフィ)にしつこくつきまとう悪徳警官ジャッキーボーイ(ベネチオ・デル・トロ)に対し厳しい制裁を加え、追い返すことに成功する。しかし、不気味な予感を感じ取ったドワイトは、ジャッキーボーイと部下たちを追いかけることにした。

3、イエロー・バスタード

心臓病を患う刑事ハーディガン(ブルース・ウィリス)は、連続少女殺人犯のロアーク・ジュニア(ニック・スタール)を追いつめ、ナンシーという少女を救出することに成功する。しかし、相棒のボブに撃たれ、重症を負ってしまい、さらにロアークジュニアの父親・ロアーク議員によって少女殺人の犯人に仕立てあげられ、刑務所に入れられてしまった。8年後、出所したハーディガンは再びナンシーが危険にさらされていることを知り、彼女に会いに行く。

評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:2005年10月1日
  • 上映時間:124分
  • ジャンル:アクション
  • 監督:ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー
  • キャスト:ブルース・ウィリス、ジェシカ・アルバ、ミッキー・ローク、クライブ・オーウェン、ベニチオ・デル・トロ etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『シン・シティ』について、考察・解説します。※ネタバレあり

中学生のうちに見ろ!

ああ、なんて素晴らしいんでしょう。これぞ中二魂。本作ほど中二病患者を興奮させる映画はそうないのではないでしょうか。白黒に加工された映像は最新のアクションや演出法によって無限の彩りを持ち、登場人物は悪役すらかっこよく(特にベネチオ・デル・トロ!凄い!)、終始正義感を刺激するストーリーによって、我々はアメコミの世界の住人になったような気分を味わうことができるのです。

本作の最大の特徴は映像ですが、カッコつけのために映像を白黒に加工しているのではなく、最も憎むべき敵を強調するためのしかけ。さらに、製作者がオマージュを捧げる「フィルム・ノワール」と呼ばれる40年代後半から50年代にかけてアメリカで次々と制作された犯罪映画の香りがプンプンしてくるのです。正直言ってストーリーはカッコつけが鼻につく。

しかし、その分映像と俳優の演技で魅せるのです。『LOTR』の主人公がハリーポッターのせむし男版みたいな殺人鬼を嬉々として演じていたり、ベネチオ・デル・トロがかっこ良すぎる悪徳警官をノリノリで演じていたり、ミッキー・ロークが悲しき怪物を哀愁たっぷりに演じきっている。まあ、ブルース・ウィリスは他の映画でもよく見るような感じでしたが……。

とにかくカッコいいですよ。世界観を気に入れば、きっと死ぬまでに何度も見返すほどハマるでしょうし、気に入らなければ二度と見ないでしょう。それでいいんです。ロバート・ロドリゲスはそういう監督だし、日本人にとってアメコミとはそういう存在なのですから。

あ、あと、「ビッグ・ファット・キル」に桃の天然水の呪いを跳ね除けた唯一の女・デヴォン青木が出演していますよ。気づきましたか?

まとめ

タランティーノの大親友ロバート・ロドリゲスが本気でカッコいい映画を作ったら、このような「一部の人にとっては大傑作」が出来上がった、ということですね。フランク・ミラーがどれくらい制作に関わっているのかいまいちわからないのですが、本作のカッコ良さのほとんどはロバート・ロドリゲスの手腕だと考えていいでしょう。オープニングシーンからして素晴らしいですからね。中二病万歳!って感じです。

来年公開される続編映画はあまり評判が良くないようですね。プロジェクトが難航していたにも関わらず、力技で制作に入り、むりやり公開にこぎつけたという、「見えている地雷」ですからねぇ……。本作のファンである私も、観に行くのをちょっと躊躇してしまいそうです。

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