『フッテージ』あらすじとネタバレ映画批評・評価

フッテージの概要:イーサン・ホーク主演、スコット・デリクソン監督の2012年のホラー映画。事件のあった家に引っ越したノンフィクション作家とその家族が、偶然見つけた8mmフィルムをきっかけに恐怖に襲われる。

フッテージ

フッテージ あらすじ

映画『フッテージ』のあらすじを紹介します。

ノンフィクション作家のエリソンは、10年前にベストセラーを世に出したがその後は泣かず飛ばず。
そんな時、少女1人が行方不明、他の家族全員が首を吊って亡くなった曰くつきの家に、事件のことは家族に伏せたままで引越しを決める。
そして、その事件を本にしようとする。

屋根裏部屋で8mmフィルムと映写機の入った箱を偶然見つけた彼は、首吊り事件を撮影したフィルムを発見。
他のフィルムから、そっくりな事件が各地で起こっていて、共通して出てくるミスター・ブギーの存在を知る。

そんな中、家で起こった事件を知った長男トレヴァーは病気の発作を悪化させ、妹のアシュリーは部屋の壁に不気味な絵を描くようになる。
嫌な予感を感じながらも、事件にのめり込むエリソン。
やがて、フィルムから見つかった謎のマークをきっかけに、ブグールという邪神の影が見え始める。

しかし、家族や自分自身の身の危険を感じ始めたエリソンは、自分名義の家に戻る。
その後、ブグールの絵を見た子供はそれに取り憑かれやすい事、全ての事件は引越しが引き金になっていたとわかる。
さらには、屋根裏部屋に燃やしたはずの映写機とフィルムがあり、行方不明になった子供たちの真実が記録されていた。

そして、娘アシュリーの手によって、新たなフィルムが加えられる。

フッテージ 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2012年
  • 上映時間:110分
  • ジャンル:ホラー、サスペンス
  • 監督:スコット・デリクソン
  • キャスト:イーサン・ホーク、ジュリエット・ライランス、フレッド・ダルトン・トンプソン、ジェームズ・ランソン etc

フッテージ 批評 ※ネタバレ

映画『フッテージ』について、2つ批評します。※ネタバレあり

8mmフィルム独特の恐ろしさ

エクソシストというホラー要素が入った法廷劇、”エミリー・ローズ”の監督の作品。
しかしこちらは、怖がらせる事を大前提としたホラー映画。

屋根裏部屋に突然現れるフィルムと映写機は、8mmフィルムというアナログな機械の映像なので、薄気味悪さが際立っている。
しかも、8mmフィルムの映写機の独特の音が、さらに恐怖感を煽る。
BGMにうなり声のような不気味な音が多様され、的確なシーンで大きな効果音が使われていることが、ホラーらしくて怖がらせる効果を増大させている。

フィルムのタイトルも”プールパーティー”、”バーベキュー”といった明るいタイトルなのに、内容は事件を記録したものという、裏切り方が斬新だ。
また、アシュリーのフィルムのタイトルが”お絵かき”という部分も、彼女のキャラクターらしくていい。
ブグールに取り憑かれた彼女の無表情に近い演技も、素晴らしいものがある。

しかし、8mmフィルムの内容は一種のスナッフフィルムとも取れるので、出来が良くても見る側を選ぶだろう。

こだわりすぎて収集が付いていないミスター・ブギー

犯人はミスター・ブギーことブグールという邪神にそそのかされた子供たちで、アシュリーも例外ではなかった、引っ越したのが間違いだ、というラストも斬新な設定だろう。
だが、邪神という設定が突拍子も無く、子供ひとりで撮影しながらというのは流石に無理があるのではないだろうか。

副保安官が引越しと時期について触れているにも関わらず、時期に関しては何も伝えられていない事。
専門家はブグールの絵を持っていると引き込まれると言ったが、アシュリーは自分の書いたミスター・ブギーの絵しか見ていないにもかかわらず、それだけでそそのかされたという点にも無理がある。

また、ブグールはなぜミスター・ブギーという名前になっているのかも謎のまま終わっている。
アリソンは幽霊を見たり怪我をし、トレヴァーは病気が悪化、アシュリーも幽霊を見たり謎の絵を描くなど大きな影響を受けているのに、トレイシーだけに何も起こらなかったのはツッコミどころだろう。

まとめ

8mmフィルムの不気味さを上手く利用した作品。
スナッフフィルムの正体を追いかけるニコラス・ケイジ主演の「8mm」と、その続編映画もあったが、この作品は引越し、邪神崇拝、謎めいた8mmフィルム、必ず子供がひとり行方不明になる殺人事件、とホラー要素がぎっしり詰まっている。
油断をすると、大きな音に驚かされたりするので、お化け屋敷の要素も多少はあるだろう。

引っ越せば大丈夫、という根拠の無い安全神話のようなものが、反対に”引っ越してはいけない”に変わっている部分が、逃げ場のない怖さを引き出している。

しかし、8mmフィルムの内容がスナッフフィルムという設定なので、そこだけ見ると気持ち悪さが残る内容に作られている。
映画の中で別の映像が流れるという映画は、日本映画のリングをはじめたくさんあるが、スナッフフィルムは独特だ。
そのフィルムが良くできているからこそ、余計に恐ろしい映画になっている。

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