映画『フッテージ』のネタバレあらすじ結末

フッテージの概要:イーサン・ホーク主演のホラー映画。家族が殺害され、子供が一人行方不明になった家に越してきたノンフィクション作家と家族が、事件を記録したフィルムを見つけたことから、恐ろしい現象に巻き込まれていく。

フッテージの作品概要

フッテージ

公開日:2012年
上映時間:110分
ジャンル:ホラー、サスペンス、ミステリー
監督:スコット・デリクソン
キャスト:イーサン・ホーク、ジュリエット・ライランス、フレッド・ダルトン・トンプソン、ジェームズ・ランソン etc

フッテージの登場人物(キャスト)

エリソン・オズワルド(イーサン・ホーク)
小説家。10年前に出版した「流血のケンタッキー」で、とある事件の真相を暴き、一躍有名になった。その後に発表した2作品は鳴かず飛ばずで、他の仕事をしながら作家を続けている。「流血のケンタッキー」を超えるヒット作を世に出すのを夢見ている。家のローンの支払いが厳しくなり、庭で事件があった家に越してきた。
トレイシー(ジュリエット・ライランス)
エリソンの妻。調査中の猟奇的な事件については知りたくないため、言わないでほしいとエリソンに訴えていた。エリソンの書くフィクション小説が好きだが、世間からの評価は低い。執筆に専念できるよう、エリソンを支えている。
トレヴァー(マイケル・ホール・ダダリオ)
エリソンとトレイシーの息子。睡眠障害を抱えていて、幼い頃には夢遊病のような発作を何度も起こしていたが、成長と共に治っていった。新しい家で睡眠障害が再発し、徐々に悪化していく。
アシュリー(クレア・フォーリー)
エリソンとトレイシーの娘。絵を描くのが好きで、自分の部屋の壁だけに絵を描くという約束をしている。
副保安官(ジェームズ・ランソン)
「流血のケンタッキー」のファン。保安官に隠れて、オズワルドの協力者となる。犯罪学など学んでいる。オカルトにも詳しい大学教授ジョナスを、エリソンに紹介する。

フッテージのネタバレあらすじ

映画『フッテージ』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

フッテージのあらすじ【起】

ノンフィクション作家のエリソン・オズワルドは、家族の反対を押し切り、次の題材にする事件が起こった家に越してきた。
保安官は、エリソンの小説は警察への侮辱と考えていて、オズワルド家を歓迎しなかった。

荷物を片付けていたエリソンは、屋根裏部屋で、映写機と8ミリフィルムが入った箱を見つける。

家族が寝静まった夜、書斎で仕事を始めるエリソン。
今回追っている事件は、庭の木で1家4人が首を吊って殺害され、娘ステファニーが消えたというものだった。
手がかりになるかもしれないと考え、8ミリフィルム「家族一緒に」を見るエリソン。
事件前の家族の姿と、事件の一部始終が撮影されていた。

別のフィルム「バーベキュー」を見ると、違う家族の姿と殺人の様子が。
警察に通報するエリソンだったが、保安官から助けないと言われていたため、電話を切った。

夜遅く、トレヴァーの睡眠障害の発作が再発。

翌日、トレヴァーとアシュリーが学校へ行ってから、8ミリフィルム「プール・パーティー」を見るエリソン。
その中に不気味な男の姿を見つけるが、フィルムが燃えてしまった。

フッテージのあらすじ【承】

事件の内容を知ったトレヴァーは学校で問題を起こし、トレイシーに連れられて帰宅する。

仕事を再開したエリソンは、「おやすみの時間」を見る。
そして、映像の中に謎のマークと手がかりを見つける。
「おやすみの時間」は、98年に起こった事件で、ステファニーと同じように失踪した少年が存在していた。

停電が起こり、屋根裏部屋から足音が聞こえる。
侵入者だと思い、様子を見に行ったエリソンは、これまで見てきたフィルムの絵とブギーマンの落書きを発見。
そして屋根裏部屋から落ちる。
救急隊員と副保安官がやって来て、エリソンから話を聞く。

副保安官はエリソンの大ファンで、協力者になりたいと申し出る。
エリソンは、「おやすみの時間」、「バーベキュー」の2つの事件について調べてほしいと頼んだ。

すべてのフィルムの中に、同じ男の存在を発見したエリソン。
そして副保安官からの連絡で、新しい手がかりを得る。
エリソンたちが住んでいる家で起こった事件の被害者家族は、「おやすみの時間」の事件が起こった家から越してきていた。

屋根裏部屋から落ちるエリソンを偶然とらえていた携帯のカメラは、エリソンの体にまとわりつく手のような影も映していた。

フッテージのあらすじ【転】

夜中、8ミリの中に映っていた男を庭で見かけたエリソン。
様子を見に行くと、再び発作を起こしたトレヴァーを見つける。
そして黒い犬が現れる。
だが、エリソンの背後に子供の影を見た犬は逃げて行った。

残酷な映像に耐えるためにお酒の量が増えたエリソンを、トレイシーは心配していた。

その後、副保安官が資料を届けに来た。
事件の関連性に気付いた副保安官は、本格的にエリソンに協力を申し出る。
1960年代から続く事件は、力のない老人でも行えるものばかりだった。
子供を1人連れ去り、他の家族を殺害する殺人鬼。
それを儀式的なものだと考えるエリソンに、副保安官は地元の大学のジョナス教授を紹介する。

最後のフィルム「芝刈り」を見るエリソン。
その後、ジョナス教授から連絡が入る。
エリソンのファンだという教授。
子供を食べるものという意味の、邪教の神ブグールの記号だと解説した。

その日も夜中に目覚めたエリソンは、不気味な気配を感じて家の中を見て回る。
エリソンの周りには、子供たちの幽霊がいた。

翌日、アシュリーが書いた絵がきっかけで、トレイシーに家のことがばれてしまう。

フッテージのあらすじ【結】

夜中に目覚めたエリソンは、屋根裏部屋で子供たちの幽霊に遭遇。
怖くなり、8ミリフィルムと映写機を燃やして捨てた。
そして、すぐに家を出ていくことを決意する。

作家を辞めて、前に住んでいた家に戻ったエリソン。
パソコンに、ジョナス教授から連絡が入る。
ブグールの絵は、それだけで現実とのつながりになると考えられていたという。
特に、子供たちはブグールに取りつかれやすいと考えられていたらしい。

家の中で8ミリフィルムと映写機を見つけ、未公開エンディングも発見してしまったエリソンは、それを見ようとする。

準備中、副保安官から連絡が入る。
事件が起こった家から引っ越すと、再び事件が起こるのだという。
そして、最後の事件のあった家から引っ越したオズワルド家は、次の標的だった。

未公開エンディングには、行方不明になった子供たちが犯人だという証拠があった。
倒れたエリソンが目覚めると、アシュリーが8ミリフィルムで撮影をしながら、斧を持ってやって来た。
エリソン、トレイシー、トレヴァーを殺害したアシュリーは、ブグールと共に消えた。

アシュリーのフィルムのタイトルは、「お絵描き」だった。

フッテージの解説・レビュー

8mmフィルム独特の恐ろしさ

エクソシストというホラー要素が入った法廷劇、”エミリー・ローズ”の監督の作品。
しかしこちらは、怖がらせる事を大前提としたホラー映画。

屋根裏部屋に突然現れるフィルムと映写機は、8mmフィルムというアナログな機械の映像なので、薄気味悪さが際立っている。
しかも、8mmフィルムの映写機の独特の音が、さらに恐怖感を煽る。
BGMにうなり声のような不気味な音が多様され、的確なシーンで大きな効果音が使われていることが、ホラーらしくて怖がらせる効果を増大させている。

フィルムのタイトルも”プールパーティー”、”バーベキュー”といった明るいタイトルなのに、内容は事件を記録したものという、裏切り方が斬新だ。
また、アシュリーのフィルムのタイトルが”お絵かき”という部分も、彼女のキャラクターらしくていい。
ブグールに取り憑かれた彼女の無表情に近い演技も、素晴らしいものがある。

しかし、8mmフィルムの内容は一種のスナッフフィルムとも取れるので、出来が良くても見る側を選ぶだろう。

こだわりすぎて収集が付いていないミスター・ブギー

犯人はミスター・ブギーことブグールという邪神にそそのかされた子供たちで、アシュリーも例外ではなかった、引っ越したのが間違いだ、というラストも斬新な設定だろう。
だが、邪神という設定が突拍子も無く、子供ひとりで撮影しながらというのは流石に無理があるのではないだろうか。

副保安官が引越しと時期について触れているにも関わらず、時期に関しては何も伝えられていない事。
専門家はブグールの絵を持っていると引き込まれると言ったが、アシュリーは自分の書いたミスター・ブギーの絵しか見ていないにもかかわらず、それだけでそそのかされたという点にも無理がある。

また、ブグールはなぜミスター・ブギーという名前になっているのかも謎のまま終わっている。
アリソンは幽霊を見たり怪我をし、トレヴァーは病気が悪化、アシュリーも幽霊を見たり謎の絵を描くなど大きな影響を受けているのに、トレイシーだけに何も起こらなかったのはツッコミどころだろう。

フッテージの感想まとめ

8mmフィルムの不気味さを上手く利用した作品。
スナッフフィルムの正体を追いかけるニコラス・ケイジ主演の「8mm」と、その続編映画もあったが、この作品は引越し、邪神崇拝、謎めいた8mmフィルム、必ず子供がひとり行方不明になる殺人事件、とホラー要素がぎっしり詰まっている。
油断をすると、大きな音に驚かされたりするので、お化け屋敷の要素も多少はあるだろう。

引っ越せば大丈夫、という根拠の無い安全神話のようなものが、反対に”引っ越してはいけない”に変わっている部分が、逃げ場のない怖さを引き出している。

しかし、8mmフィルムの内容がスナッフフィルムという設定なので、そこだけ見ると気持ち悪さが残る内容に作られている。
映画の中で別の映像が流れるという映画は、日本映画のリングを始め数多くあるが、スナッフフィルムは独特だ。
そのフィルムが良くできているからこそ、余計に恐ろしい映画になっている。

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