映画『サイレン(2006)』あらすじネタバレ結末と感想

サイレン(2006)の概要:2006年の日本のホラーサスペンス映画。ゲームで発売されたホラーゲームである「SIREN2」がベースとなっており、弟の療養目的で閉鎖的な島に引っ越してきた由貴が、島で怪しい現象に出くわし、脱出する様子を描いている。

サイレン あらすじネタバレ

サイレン
映画『サイレン(2006)』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

サイレン あらすじ【起・承】

1590年にアメリカのロアーク島で事件が起こった。
それは島民である117人全員が突然消えてしまうと言う物だった。
島には謎の文字が残されているだけだった。

再び、1872年。大西洋の上に浮かぶ漂流していたマリーセレクト号は、船員皆が消失。
航海日誌は、「12月4日 我がマリー号が」と書かれたまま、不気味に途中で終わっている。

1976年。日本の夜美島の島民は、いくら救助スタッフが探しても無人であった。
つい先ほどまで人がいたかの様な様子の不気味な室内で、島には1人だけ生き残りがいた。
保護されたのは、土田圭(阿部寛)。
しかし呼びかけにもこたえず、サイレンが鳴ったら外に出てはならないと言う言葉を繰り返すだけで支離滅裂な状態に陥っていた。

29年の時が経ち、2005年の事。
フリーライターである父天本真一(森本レオ)を持つ天本由貴(市川由衣)は、弟の英夫と愛犬オスメントと一緒に島へと移ってきた。
英夫の療養が目的である。島民も閉鎖的で、感じが良くないと感じた由貴は居心地が悪いと感じる。

診療所の医師である南田豊(田中直樹)は、迎えに来てくれ、隣に住む女性の里美も手伝いに来てくれたりした際に、「森の鉄塔には近寄らない事」「サイレンが鳴ったら外に出てはならない」など同じ事を忠告してきた。
ライターである父は島を研究し、本を書く準備の為にも島内を調べたり撮影し始めた。
ある日、英夫を追った由貴は、壁に「DOG LIVE」と書かれた廃屋の中で、割れた鏡の中から赤いノートを発見する。

そこには取材メモが書かれており、サイレンの定義、セイレーン、島民は犬を恐れるなど日記も書かれていた。
英夫は赤い服の少女と一緒に居て、島には色々な場所に赤い布が飾られている。
英夫と由貴は帰路の途中で会館の中の怪しい儀式を目撃する。

その夜、父の真一は、撮影で外出してしまったが、島が停電しオスメントは吠え出し、サイレンが鳴り始める。
父は朝になっても戻らず、由貴は南田に相談し、森へと探しに行く。
警察に届けようと思った由貴だが、すぐ戻るだろうと軽くあしらわれてしまう。
南田とはぐれた由貴はいつのまにか会館の前に来ていた。
会館内には、不気味な像や、怪しい文字が描かれていた。
奥から物音が聞こえ、地下を発見した由貴は階段を下った先で父が椅子に座ったまま死んでいるのを見つけてしまう。

動揺した由貴を見つけた南田は、巡査を含め3人で再び父を確認しに行くがそこには何も無かった。

サイレン あらすじ【転・結】

家では父が怪我をしたものの戻って来ており、普段懐いているオスメントは吠え続けている。翌日行方不明になったオスメントを探しに出た由貴は、父の使っているビデオカメラを見つけ確認してみると、父は崖から落ちて負傷したのでは無く、何かに襲われた事がわかった。南田に父の事を訴えた後、帰宅した雪は父のパソコンから「夜美島のはなし」と言う話を読み始めた。

そこには、昔この島に疫病患者である異国人や感染者を閉じ込めた事。
不老不死の力を持つ人魚が多くの人間によって食い殺されてしまった事。
夜美島には人魚伝説があり、人魚をセイレーン=サイレンと呼ぶ事など書かれていた。
また、動画を見た由貴は1976年の事件も知り、そこで赤い服の少女が関係しているのを目にして焦って英夫を探し始める。

暗い中、英夫を見つけたが、例の赤い服の少女と一緒にいる。
急いで離れるよう叫ぶと少女は去るがサイレンが鳴り始めて英夫は倒れてしまう。
由貴は熱を出してしまった英夫と共に廃屋へと避難するが、気がつくと穴から覗く多数の目が。

家に戻った由貴は、鍵をかけ、明日朝一番にここを出られるように、港の船に隠れようと英夫と誓う。荷作りしている際に、父の引き出しからオスメントの首輪や島民消失事件の資料を見つけ、この家も被害者の家だった事実を知る。
写真から隠し部屋を見つけ、そこで見た写真には現在の姿と変わらない不老不死のメンバーが写っている事を知る。そこには南田の姿もあった。

3度目のサイレンがなった後、停電に襲われたと思ったら、父がシャベルを持ち襲って来た。
異様な姿の父を見て、もはや人間ではないと判断した由貴は、英夫をかばい父に目くらましをして逃げるのだった。

巡査までもが発砲しながら、父の様な異様な姿で襲って来た。
船の乗り場には隠れ場所は無く、とても朝まで耐えられる環境ではなかった。
鉄塔を指差した英夫のヒントで、由貴は鉄塔のサイレンを壊す事を思い付く。

弟を背負い、鉄塔を登り出す由貴は、拡声器を壊し始めるが、下にはたくさんの島民が。
拡声器を壊してもサイレンは止まらず、困惑する由貴に「サイレンなんて鳴っていない、君の中だけで鳴っている、英夫くんも半年前に死んでいる」と南田は告げる。
実はそれは事実で、責任感を感じ、精神を患ってしまった由貴が本当はこの島に療養に来ていたのだ。父や島民が異形に見えるのも全て由貴の妄想だった。
事実に我に返った由貴は、投身自殺を図る。

ベッドに眠る由貴の隣の部屋で、南田と父は29年前も土田が幻聴を境に島民全員を殺してしまった事を話す。
それ以降、島ではサイレンが鳴ったら外に出てはならない、つまりサイレンが聞こえる人間を外には出すなと言う意味だったのだ。
由貴の赤いノートを見つけた南田は、自分の持っている物と並べる。このノートは2つで1つのついになっており、「4度目のサイレンでやつらを皆殺し」と書いてあった。
そして由貴が南田にナイフを振り下ろす所で終わるのだった。

サイレン 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2006年
  • 上映時間:87分
  • ジャンル:サスペンス、ホラー
  • 監督:堤幸彦
  • キャスト:市川由衣、森本レオ、田中直樹、阿部寛 etc

サイレン 批評・レビュー

映画『サイレン(2006)』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

うまい構成

赤い服の正体が良くわからないままと言う事、犬のオスメントの行方。なぜ土田と同じ様な症状に由貴が陥ってしまったのかなど完全に理解しにくい部分も多々ある。
ただ、由貴の視点で島や弟を見ている流れなので、最後の方まで「由貴の妄想」と言う景色に気が付きにくいようにうまく構成されている。
ラスト、事実を受け止めきれずに、結局は南田にも殺意の刃を向けてしまう所がホラーとしての味を出している。
一生懸命弟の為に世話してきた分、精神が混乱状態になってしまうと、なかなか回復が厳しい様子が伝わってきて悲しくなる。
土田といい、由貴といい、定期的に精神に異常をきたしてしまう者がこの島に現れてしまう時点で、この島も何か呪われた意味を持つのかもと思わせる部分もある。
引っ越してきた先での、不安定な心理と、島の閉鎖的な雰囲気がこの妄想地獄を生み出してしまったかもしれないなど納得はなかなか出来る様な作りである。

ゲームとの比較

ゲームとはまた少し似ている様で、なかなか深い闇の恐怖感を出し切れて居ないと感じる部分はあった。
それでも精神の迷路に迷い込んだままの由貴視点で展開されていくからそれなりにホラーとして成り立っている。
現実のホラーより、精神の迷宮から出てこられる希望が無い方が恐ろしいと思う。
異常だと思っていた島民が実は健全で、正しいと思っていた自分が異常をきたしていた事実に気がついてしまう事が、この映画の最大に恐ろしい所なのかもしれない。
暗いシーンだと見難いかもしれないが、もう少し闇夜のシーンなど、一寸先すら見えない中での逃亡劇もゲームの様に観てみたかったと思える作品。

サイレン 感想まとめ

パニック状態から始まり、その意味不明さから逆に視聴者にも急な緊張感と恐怖感が生まれる上手な攻勢になっている。
サイレンの音も低く響き不気味である。
ただ、結局赤い服の少女は何だったのか?犬のオスメントはどうなったのか?など謎は残ったままの部分があるのが残念。
ゲームとはまた少し違った世界観で描かれている。
ゲームの暗闇の中、圧迫感と共に行動しなければいけない恐怖と比べてしまうとさすがに恐怖度合いは押さえ気味である。

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