映画『白いリボン』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

映画『白いリボン』のネタバレあらすじ結末

白いリボンの概要:何者かが仕かけた罠でドクターが怪我を負ったのを境に、死亡事故や暴行事件が多発するようになってしまった、ドイツのとある村。犯人は捕まらず、村人たちは疑心暗鬼に陥り、恫喝や噂が横行していく。

白いリボンの作品概要

白いリボン

公開日:2009年
上映時間:144分
ジャンル:サスペンス
監督:ミヒャエル・ハネケ
キャスト:クリスティアン・フリーデル、レオニー・ベネシュ、ウルリッヒ・トゥクール、フィオン・ムーテルト etc

白いリボンの登場人物(キャスト)

クリスチャン(クリスチャン・フリーデル)
村の教師。色んな人と関わる立場から、村で起こった事件の真相に少しずつ近付いていくことになる。

白いリボンのネタバレあらすじ

映画『白いリボン』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

白いリボンのあらすじ【起】

すべての始まりはドクターの落馬事故だった。大怪我を負ったドクターは隣町まで運ばれる。ドクターには娘と息子がいた。妻はお産のときに亡くなったため、家には子供たちだけが残された。隣人の助産婦兼家政婦の女が二人の世話を見ることになった。

ドクターの息子のルドルフは、帰ってこない父の身を案じて階段の隅で泣き崩れていた。彼の姉のアンナは隣に寄り添い、弟を励ました。しかし、弟の悲しみは癒えない。途方に暮れていると、学校の友人がやってきて、何か困っていることはないかと尋ねてきた。友人たちは二人が学校に来ないことを心配していた。

男爵の息子のマルティンは、帰りが遅いことを父に叱られた。父に事情を問われてもマルティンには答えられなかった。男爵は幼い頃、息子が正直者になるよう祈りを込めて結んだ白いリボンの話を聞かせた。分別のつく年頃になり、もう不要かと思っていたが思い違いだったと男爵は言った。

ドクターの事故は庭の通路に針金がしかけられていたせいだった。警察は犯人を捜して事情聴取をしていた。そこに、小作人の妻が仕事中に死んだと知らせが入る。小作人は、蝿の集った妻の死体と対面した。妻の隣に腰掛けた小作人は、静かに涙を流した。

白いリボンのあらすじ【承】

クリスチャンがニジマスを獲っていると、マルティンが橋の縁に立っているのを見つけた。危ないことをしていたマルティンを叱りつけた。マルティンは、神に自分を殺す機会を与えていたと言う。その言葉の真意を測りかねていたクリスチャンだが、一先ず、もう危険は冒すなとマルティンに約束させた。

アンナとルドルフは食卓で、死について語り合った。小作人の妻のように、父も死んでしまうのかと問うルドルフに、アンナはそうかも知れないと頷いた。死は恐ろしいものだが、避けられない。諦観しているアンナを良く思わないルドルフは、卓上から食器を落として反感を示した。

帰宅が遅かった罰として、マルティンは父に鞭で打たれた。それが終わると、マルティンは死んだ小作人の埋葬場を訪れた。小作人の妻は死化粧が施され、顔にはレースのハンカチがかけられていた。マルティンはレースのカーテンを捲り、死に顔を見て絶句した。

小作人の息子は、男爵が危険と承知で母に仕事をさせていたのではと疑っていた。母を愛しているなら男爵を訴えるべきだと息子は詰め寄ったが、小作人は男爵に逆らえなかった。

白いリボンのあらすじ【転】

小作人の妻の葬式には、村人全員が参加した。それから、収穫期の終わりが来て、男爵は小作人たちを労う祭りを催した。男爵が祝辞を述べる中、小作人の息子は会場を後にして、畑に出かけた。そして、収穫間近のキャベツにクワを突き刺し、畑を荒らした。

小作人仲間が集まる小屋の中で、母に先立たれた息子は、畑を荒らしたのは自分だと白状した。荘園の仕事がなくなれば皆食えなくなると、父は息子を殴りつけた。

男爵の家では、マルティンが行方を眩ましたことが発覚したことで、騒動になっていた。使用人も家族もそれに気付かなかったと知らされ、なんて家だと嘆いた。それから、しばらくして、マルティンが製材所に磔にされているのが発見された。

男爵は初め、畑を荒らした者が犯人ではと疑っていた。しかし、畑を荒らした者はその頃警察に出頭して自分の罪を白状していたところだった。男爵は自分の息子を傷付けた者と医者に怪我を負わせた者は同一人物だと考え、村人にどんな手を使ってでも捕まえると宣言した。

白いリボンのあらすじ【結】

それから数日後、ドクターが帰ってきた日、ルドルフが行方不明になった。村人は直前の事件のことを思い、不安に駆られたが、ルドルフはドクターに会いに行こうとして、道中で迷子になっていただけだった。隣の村の人に発見され、家に帰されたルドルフはトイレに塞ぎ込み、父が帰ってきても出てくることはなかった。

目の下に隈をつくり、自分と眼を合わさなくなったマルティンのことを心配する男爵。夜寝られない理由は何だと訊いても、マルティンは答えなかった。

小作人の息子は保釈された。帰って来た息子は父に赦しを請うが仕事を奪われ、家族が飢えている状況を父は赦さなかった。

男爵の意気込みとは裏腹に、犯人は捕まらなかった。ある日、荘園の小屋が燃える。何者かが火をくべたのだ。小作人の息子が駆け付けると、傍の小屋で父が首を吊っているのを見つけた。

ある日、クリスチャンは生徒から悪夢を見ると相談された。級友が酷い拷問を受けるという夢だった。クリスチャンは励ますが、生徒は自分の見る悪夢は現実になると言って怯えていた。

悪夢は現実になってしまった。何者かによって、知恵遅れの子供が連れ去られ、森に置き去りにされたのを村人が発見した。子供は両目から血を流している状態で発見された。

村が混沌としていく中、サラエボで大公が暗殺されたという知らせが国中に広まった。戦争が始まるという瀬戸際で、村の雰囲気は更に物々しい雰囲気になっていった。陰口や恫喝、そして暴力。人々は周囲と距離を置くようになり、村は瓦解しつつあった。

クリスチャンが自転車に乗って、恋人の下に出かける最中、ドクターの家の隣の助産婦が現れ、自転車を貸してほしいと頼み込んできた。彼女は知恵遅れの子から一連の事件の犯人を聞き出したと言う。しかし、村の人は誰も信じられないから、町の警察に直接報告すると言った。助産婦が自転車に乗って行ってしまった後、クリスチャンは知恵遅れの子の家に行って、真相を問い質そうとした。すると、そこにはマルティンとその姉がいた。クリスチャンは二人が犯人だと直感した。二人を問い質すクリスチャン。しかし、マルティンたちは本当のことを言わない。彼らの父親である男爵に事情を語るも、男爵は真相を隠そうとし、クリスチャンを脅した。クリスチャンは渋々引き下がるしかなかった。

真相は明るみにならぬまま、戦争が始まった。警察に犯人を密告すると言っていた助産婦も帰って来ない。何も明確にできぬまま、クリスチャンは徴兵され、戦後も村に戻ることはなかった。

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