『スナッチ』あらすじ感想とネタバレ映画批評・評価

スナッチの概要:「スナッチ」(原題:Snatch)は、2000年のイギリス映画。監督は「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」のガイ・リッチー。主演は「セブン」、「ジョー・ブラックをよろしく」のブラッド・ピットと、同監督による「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」でデビューを果たしたジェイソン・ステイサム。他にスティーヴン・グレアム、アラン・フォード、ベニシオ・デル・トロ、デニス・ファリーナなど。

スナッチ

スナッチ あらすじ

映画『スナッチ』のあらすじを紹介します。

ベルギーのアントワープにある銀行で、厳重な警戒の中、老人の牧師に扮装した四人組が86カラットという巨大なダイヤモンドを盗み出した。そしてイギリス・ロンドンの下町イーストエンドで、非合法な裏ボクシングのプロモーター、ターキッシュ(ジェイソン・ステイサム)と、スロットマシンのバイヤーである相棒のトミー(スティーヴン・グレアム)は、裏会社の大物を目指し、ノミ屋の経営で大儲けをしている残虐非道な悪党、ブリックトップ(アラン・フォード)に接近し八百長試合を仕込むことになる。トミーのオフィスは薄汚いトレーラーハウスであり、それ見かねたターキッシュの依頼で、パイキーたちが集う流民キャンプに、事務所として使うためのトレーラーハウス買いにを訪れたトミーだったが、そこでオンボロ車を掴まされた事が原因でトラブルが発生し、用心棒として連れて行ったボクサーのジョージと、パイキーの青年ミッキー(ブラッド・ピット)が一騎打ちの喧嘩になり、ミッキーは一発でジョージをKOしてしまう。ターキッシュはトミーの馬鹿さ加減に呆れるが、ブリックトップに顔が立たない理由で、パイキーたちをジョージの代わりとして裏ボクシングのボクサーとして雇い入れる。

一方で、ベルギーでダイヤを盗んだ強盗団の一人、4本指でギャンブル中毒のフランキー(ベニシオ・デル・トロ)は、NYのボスであるアヴィー(デニス・ファリーナ)にダイヤを届けねばならなかったが、途中で小粒の盗品をさばくためにロンドンに寄り、非合法ボクシングの賭けで罠にはめられる。フランキーからの連絡が途絶えて業を煮やしたアヴィーは、フランキーのギャンブル中毒を懸念しダイヤの行方が心配になりロンドンにやってくる。そして裏ボクシングの試合でシナリオにない勝利を収めてしまったミッキーの行為にブリックトップは激怒するが、彼は再びミッキーの八百長試合をターキッシュに申し入れる。だが簡単に次の試合出場を受け入れないミッキーたちは駆け引きを持ち込むが、ターキッシュたちはあっさりとその賭けに負けてしまい、ボクシングの選手がいなくなってしまった彼らは尻に火が付いてしまう。やがて四方八方の裏事情が同じ方向へと進み始め、ダイヤモンドをめぐり事態は二転三転する展開へと向かって行く。

スナッチ 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2000年
  • 上映時間:102分
  • ジャンル:アクション、サスペンス、コメディ
  • 監督:ガイ・リッチー
  • キャスト:ベニチオ・デル・トロ、デニス・ファリナ、ヴィニー・ジョーンズ、ブラッド・ピット etc

スナッチ 批評 ※ネタバレ

映画『スナッチ』について、2つ感想批評です。※ネタバレあり

イギリスらしいユニークなクライムサスペンスの秀作

ブラッド・ピットとジェイソン・ステイサムという、強烈な個性派が共演しているところで駄作は有り得ないだろう。しかし他にも主要な登場人物だけで13人という多さであり、主役の的を絞りにくいところもあるが、各々が非常に個性的なキャラで混乱なく物語を楽しめる。大物小物を含め何人もの悪党が意外なところで繋がり、テンポ良く進んでいくストーリーに冗長さがないのも好感が持てる。話の流れにマッチしたビートの効いた音楽が用意され、ストーリーの展開に大きな演出効果をもたらしている。クライムアクションではあるが正義の味方的な存在が登場せず、悪人同士の対決なので登場人物に感情移入するようなところはないが、それゆえに客観的な視線でアクションが楽しめるというところのエンターテインメント性は大きい。ブラックジョークやそれぞれの個性にもイギリス映画的な特徴があり、観る側もついついニヤけてしまうような、小粋な犯罪アクションである。ニュアンス的には銭形のとっつぁんが不在の、アニメ「ルパン三世」的な世界観だと言えるかも知れない。

どこかタランティーノ監督の「パルプ・フィクション」にも似ている

オープニングの映像と音楽はイギリスらしいキレキレの演出であり、ミュージックビデオにも使えそうなカッコ良さである。映画の舞台も時代を感じさせないような設定であり、細かいところを省略しながらも、出演者のキャラクターだけでまとめてしまう手腕はさすがであるが、オムニバス的な作りで、いくつもの話が最後に集結する部分などは「パルプ・フィクション」にどこか似ている。音楽のセンスもどこかタランティーノ作品に共通する部分があり、ガイ・リッチーがタランティーノに影響を受けたかどうかは知らないが、「パルプ・フィクション」を観た人は、似ていると思わざるを得ない部分を感じるだろう。

スナッチ 感想まとめ

ガイ・リッチー監督のデビュー作、「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」の世界観そのままに豪華なメンバーが揃ったが、やはりデビューの勢いというところで前作の方が切れ味はある部分は否めない。しかしユーモアのセンスや、登場人物の個性の描き方などはより洗練されており、意図的にコメディ的な部分が強調されているところでは余裕を感じさせる作りである。ゲスト出演的なベニシオ・デル・トロや、ブラッド・ピットもイカレ方がなかなかいい味を出している。ジェイソン・ステイサムは頭の様子はそのままだが、幾分控えめな演技であり風貌もどこか若々しい。しかしやはりタランティーノの影響が出ているところは隠せない感じがある。面白いからいいんだけど。

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