映画『スニーカーズ』あらすじネタバレ結末と感想

スニーカーズの概要:天才数学者が開発した究極の暗号解読チップを取り戻すため、セキュリティーシステムのプロ集団“スニーカーズ”が悪の組織に潜入する。1992年公開のアメリカ映画。

スニーカーズ あらすじネタバレ

スニーカーズ
映画『スニーカーズ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

スニーカーズ あらすじ【起・承】

ハイテク機器のプロフェッショナル集団“スニーカーズ”は、各自の能力を駆使して警備システムの不備をチェックする5人組だ。リーダーのマーティン・ビショップ(ロバート・レッドファード)、全盲だが音に鋭いホイッスラー(デヴィッド・ストラザーン)、19歳の天才ハッカー・カール(リヴァー・フェニックス)、電子機器全般に詳しいマザー(ダン・エイクロイド)、CIAの捜査官だったクリース(シドニー・ポアチエ)の5人はそれぞれ訳ありの過去を持つが、仕事の腕は確かだった。

ある日不法暗号の解読をしているNSA(国家安全保障局)の局員を名乗る2人組の男が、数学者のジャネックが開発したボックスを盗んで欲しいとマーティンに依頼する。2人はマーティンが偽名を使っている指名手配犯だという秘密を知っており、マーティンはこの依頼を断れなくなる。

マーティンは大学時代にコズモという友人と政府機関の情報をハッキングしており、コズモだけが逮捕された。その後コズモは獄死し、マーティンは逃げ延びていた。

他の4人も高額な報酬目当てでNSAの話に乗る。マーティンは元恋人のリズ(メアリー・マクドネル)にも協力を依頼し、ボックスを盗み出すことに成功する。ところが、ボックスに埋め込まれたチップはどんな暗号も解読してしまう究極の解読機であり、世界中の政府が奪い合うような代物だった。

翌日、2人組にボックスを渡した直後、マーティンたちは騙されていたことに気づく。ジャネックは殺害され、マーティンにも危険が迫っていた。マーティンはソ連の役人をしている旧友のグレッグの仕業だと思い込み、彼を問い詰めるが、黒幕は別人だった。グレッグは殺害され、マーティンは拉致される。連れて行かれた場所でマーティンを待っていたのは、獄死したはずのコズモ(ベン・キングズレー)だった。

スニーカーズ あらすじ【転・結】

コズモは刑務所内で組織にその腕を買われ、現在は組織の情報システム管理全般を任されていた。コズモは情報を操作し、マーティンをジャネックとグレッグ殺害の犯人に仕立て上げ、彼を解放する。

マーティンは、本物のNSAと取引しようとするがボックスが手元にないためうまくいかない。取引するにはコズモからボックスを取り戻すしかないが、ボックスのある建物は強力なセキュリティーシステムで守られていた。5人は技術と経験を駆使して、建物内にあるコズモの部屋へ侵入する方法を探す。

緻密な下調べの結果、何とか侵入方法を見つけ、いよいよ計画は実行される。リズも全面協力し、計画はうまくいくかに思えたが、あと少しのところで相手に気づかれてしまう。銃を持った男たちが一斉に動き出し、ボックスを持って天井裏に隠れていたマーティンは逃げ道を失う。コズモは館内放送でリズが捕まっていることをマーティンに知らせ、殺さないから降参しろと呼びかける。マーティンはその言葉を信じて、出て行く。しかしその言葉は嘘だった。

マーティンは天井裏に隠れていたカールと連携して窮地を脱し、屋上から逃げようとするが、外の車で待機していた3人もピンチを迎えていた。それでもマーティンが屋上から指示を出し、なんとか逃げ延びる。しかしマーティンはコズモに捕まってしまう。

情報を支配すれば世界の頂点に立てるというコズモの陰謀を、マーティンは否定する。殺すなら殺せと言って去っていくマーティンをコズモは殺せない。さらにマーティンがコズモに渡したボックスは偽物だった。

事務所に帰るとそこには本物NSAの局員たちがおり、ボックスの秘密を守る代わりに各自は希望のものを要求する。実はこの暗号解読チップの開発を依頼したのはNSAであり、これをなかったことにしたいNSAは、彼らの要求を聞き入れてくれる。

スニーカーズ 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1992年
  • 上映時間:126分
  • ジャンル:サスペンス、アクション
  • 監督:フィル・アルデン・ロビンソン
  • キャスト:ロバート・レッドフォード、シドニー・ポワチエ、ダン・エイクロイド、リヴァー・フェニックス etc

スニーカーズ 批評・レビュー

映画『スニーカーズ』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

細かい設定が魅力的

セキュリティーシステムの不備を見抜くプロ集団が活躍する本作。彼らのプロフェッショナルな仕事ぶりが丁寧に描かれており、それを見ているだけでも面白い。彼らは単にパソコンと向き合っている暗いハッカー集団ではなく、それぞれが得意分野を持っていて、その5人が助け合うので、動きや謎解きにバリエーションがある。

特に興味を引かれたのは、全盲のホイッスラーが鋭い聴覚を駆使して活躍するところ。わずかな音の違いを敏感に聞き分け、的確なアドバイスをするホイッスラーの能力にはいちいち説得力があり、細かい設定がよくできている。マーティンの記憶にある音だけを頼りに、拉致されていた場所を見つけていくシークエンスには感心した。目的地を探すのに、そんな方法があるんだという新鮮な驚きがあった。

ストーリー展開もそれなりに面白いが、謎を解いていく方法やどう潜入するのかという細かい部分をしっかり掘り下げて描いていることが、最大の魅力になっている。

アドベンチャーのようなサスペンス

彼らがその技術と知識を悪用すれば、天才的な窃盗集団になれるだろう。過去にはいろいろやらかしていたようだが、現在の彼らはあくまで合法的な仕事をしており、人柄も善良。だから映画全体にカラッと明るい雰囲気がある。サスペンスでありながら、過剰な重苦しさを出さない演出は心地いい。

ストーリー展開の大きな流れに予想もつかないような驚きはないものの、ボックスを取り戻そうとする後半部分は冒険物語を見ているようなドキドキ感がある。主人公のマーティンが仲間たちと助け合い、数々の障害物を乗り越えてようやく宝を手にしたところでラスボスが登場するという物語。場所が洞窟や宮殿ではなく、高度なセキュリティーシステムに守られた建物なので一見アドベンチャーには見えないが、内容は十分アドベンチャーだ。

悪役のコズモもそれほどの悪人ではないし、それぞれの願いを叶えてもらうような結末にも夢がある。個人的にはこの明るい脚本と演出に好感が持てた。

スニーカーズ 感想まとめ

ハッキングとか暗号解読という言葉を聞くと、すごい頭脳犯が出てきて小難しいことを言い出しそうな雰囲気があるが、本作は全くそういう作品ではない。この手のことに疎い人でも違和感なく楽しめるよう作られた、万人向けの映画だ。マニアックな人には物足りないのかもしれないが、個人的にはこのわかりやすさがとても良かった。

豪華なキャスト陣による芝居にも安心感があるし、脚本も演出も良質で、嫌なところが特に見つからない。映画としてバランスのいい良作なので、家族で見るにもオススメだ。

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