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映画『ソラニン』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ソラニン』の概要:しがないOLの芽衣子と、音楽で成功を目指す種田。大学の軽音サークルで知り合った2人は恋人同士。しかし、種田はバイクの事故で死んでしまった。音楽と青春を切なく描いたラブストーリー。

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映画『ソラニン』の作品情報

ソラニン

製作年:2010年
上映時間:126分
ジャンル:ラブストーリー、青春、音楽
監督:三木孝浩
キャスト:宮崎あおい、高良健吾、桐谷健太、近藤洋一 etc

映画『ソラニン』の登場人物(キャスト)

芽衣子(宮﨑あおい)
OLの仕事をしていたが、勢いで辞めてしまう。たいした夢もなくゆるゆると暮らす。種田と同棲していた。種田を亡くして「ソラニン」をステージの上で歌う。
種田(高良健吾)
芽衣子の恋人。大学の軽音サークルでギターボーカルを担当。卒業後またメンバーを集めて音楽活動をはじめるが、うまくいかない。バイクの事故で命を落とす。
ビリー(桐谷健太)
実家の薬局を継ぐ。種田のバンドのドラム。体が大きくコワモテだが、肝心なときに適切なアドバイスをくれる。種田を亡くした芽衣子をしっかり支えた。

映画『ソラニン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ソラニン』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ソラニン』のあらすじ【起】

種田(高良健吾)が完徹で帰って来た。ソファーの上で寝てしまう。

お前の代わりなんていくらでもいるんだよ!上司から怒鳴られた。芽衣子(宮﨑あおい)は気分が悪いから早退する。種田が仕事辞めちゃえよと言ってくれた。辞表を提出して、昼からビールを飲む。

種田は荒れていた。まさか本当に辞表を提出するとは。今日は魂で演奏しろ!私たちは大学の軽音サークルで出会った。居酒屋でビールを飲んでつまみをつつく。

母親がマンションに押し掛けて来た。実家に帰って来いと怒鳴られる。自分たちの事は自分で決める!そういって部屋を飛び出した。

薬局で働いているビリー(桐谷健太)のところに相談に行った。わざわざ頭痛薬を買いに来た。実家を継いだビリーに意見を聞きに来たのだ。種田としっかり話をしろとアドバイスをくれた。

種田がソファーの上でギターを弾いている。芽衣子は種田に言葉をぶつけた。ちゃんと音楽をやってほしかったからだ。仕事中種田は音楽を聞いていた。上司がうしろから話しかけるが聞こえない。芽衣子が言った事が頭から離れない。減給を言い渡されてしまった。川から夕日を見つめてため息をつく。

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映画『ソラニン』のあらすじ【承】

バイトを辞めた種田は本格的にバンドに取り組み始めた。CDを作って、ライブハウスや音楽事務所に送りつける。それをポストに入れて、全員で手を合わせた。ビリーは一緒に1000円札を入れた。いい結果が来ますように。

大きいレコード会社から連絡が入った。しかし、水着を着た女の子のバックバンドをやってほしいと言われる。黙っている種田の代わりに芽衣子が断った。それを言ったレコード会社の社員は元有名バンドのメンバーだった。種田を音楽の道に導いてくれた人。そのひとから現実的な話をされた。

芽衣子と種田はボートに乗っていた。別れようと言われる。芽衣子の言動がプレッシャーだという。強い風が吹いて、種田の帽子が飛んだ。つかまえようとした芽衣子がボートから落ちる。びしょびしょになりながら種田に怒った。種田もボートから落とす。

ちょっと出かけて来る。そう言って種田は戻ってこなかった。種田が消えて、5日が過ぎた。CDを聞くと別れの歌だった。寝込んだ芽衣子を友達がお見舞いに来た。料理を作ってくれるらしい。種田がいなくて苦しい。

映画『ソラニン』のあらすじ【転】

種田から電話がかかってきた。種田の名前を久しぶり呼んだ。携帯の充電が切れて、愛してるという言葉が届かなかった。種田は幸せを噛み締めながらバイクに乗っていた。走りながら涙が出て来る。自然とスピードが出ていた。

就職が決まったとき、種田は喜んでくれなかった。卒業ライブで歌いだしつまずいた。種田は自分の気持ちを吐き出す。答えが見つかるまで時間をください。僕は僕の道を行く。帰りぎわ種田は芽衣子に告白した。僕は君が好きなんだ。うちに帰ろ。

種田は空を見ていた。早くうちに帰らなきゃ。

もしあのとき別れていれば、もしあのとき会社を辞めていなければ、もし最初から付き合っていなければ。

ビリーが肉まんを買って様子を見に来たら、部屋の中で大きな音がした。テレビが壊れている。その姿を見て悲しくなる。

種田のお父さんが荷物を取りに来た。整理していると、種田の日記を見つけた。お父さんは東京で大切なものが見つかったと息子から聞いていたらしい。ギターを捨てようとしたのを必死に止めた。

映画『ソラニン』の結末・ラスト(ネタバレ)

芽衣子に呼び出された。なぜかギターを担いでいる。芽衣子は種田に替わってバンドをやるらしい。後輩の女の子から対バンの誘いを受けた。レコード会社の人間も聞きに来るらしい。

芽衣子はそのライブに出たいという。「ソラニン」を歌いたい。その気持ちが彼女を突き動かしていたのだ。「ソラニン」は過去の自分との別れの曲だ。

スポットライトが眩しい。何も考えず歌えばいい。 観客が芽衣子に圧倒されていた。種田が音楽を始めたきっかけ。好きだったバンドのギターと同じギターを買った。音楽で世界が変えられると信じていた。空に向かって種田に話しかけた。「ソラニン」間違えずに歌えたよ。

あのライブが終わって、いつのまにか春が来ていた。川縁の道にはサクラが咲き誇っている。種田のギターとアンプが部屋にぽつんと立っていた。この部屋とも今日でお別れだ。

たとえいつかこの景色が見られなくなったとしても、みんなといられたらいいや。今日はそう思った。

映画『ソラニン』の感想・評価・レビュー

漫画のイメージをそのまま映像化している印象。人間が一度や二度は絶対に遭遇するであろう悩みやふと幸せに感じる事、そこに浸かってしまう事の葛藤を描いた内容。タイトルとなっているテーマ曲のソラニンがとても良く表現されている。バンドの成功話でもなく、幸せな恋愛話でもないが、突然恋人の種田を失ってしまった芽衣子の感情に、痛い位触れる事が出来る。人間は一人で生きていく事は難しいが、一人で決断しなければならない事もあるなどとといった事をつい考えてしまった。(男性 30代)


胸が苦しく、言葉では言い表せない感情が芽生えた。何気ない日々から一転し、亡くなった種田の想いを引き継ぎ、また自分の過去と向き合う芽衣子の、音楽に没頭する姿が印象的だった。芽衣子を演じた宮崎あおいと、種田を演じた高良健吾の、少し幼い可愛らしい演技も釘付けになった。実際にライブハウスにいるような、リアルなバンドと、仲間一人一人の気持ちが痛いほど伝わってくる。種田と芽衣子の、究極なラブストーリーであった。(女性 20代)


とても感動する映画だった。漫画の原作は読んだことがなかったが、爽やかかつ現実味のある青春を描いた作品だと感じた。若さゆえの漠然とした不安や、夢ばかり見ていられないという現実。爽やかなだけではなく、ノスタルジックな雰囲気もあり、切ないシーンも多い。
宮崎あおいの演技も相まって、大人でも胸を抉られるような感覚があった。10~20代には特に刺さるのではないかと思う。どうしても叶えたい夢がある人はもちろん、夢を手放して大人になった人にも観て欲しい映画だ。(女性 20代)


序盤にゆったりとした温かい雰囲気で物語が進んでいくが故に、エンディングには余計悲しく胸を苦しめることになる。諦めきれない夢があり、その夢が叶わなくなってしまうということは、種田にとっては死に値することであった。その気持ちは理解できるので登場人物の気持ちを考えると、形容し難い切ない思いになった。
なによりもやはり歌が素晴らしい。ソラニンは単なる失恋の歌ではないということが痛いほど理解した。大切な人と寄り添いたくなるような、そんな映画だった。(男性 20代)


上手く生きることができなくて、人生に満足していなくて、虚無感だったりマイナスな感情を持っている高良健吾の役柄のような若者の描かれ方がとてもリアルで、だからこそ、事故にあって亡くなってしまうところが辛かったです。
支えていた宮崎あおいが、彼の代わりにギターを持ってステージで歌う姿は健気すぎて、決して上手いとは言えない歌い方も胸に響いて、涙がこぼれました。
観終わった後、心にぽっかりと穴が空いてしまうような作品ですが、主題歌の「ソラニン」がその隙間にぴったりハマります。楽曲も含めて好きな作品です。(女性 20代)


ギター未経験からライブができるまでに仕上げた宮崎あおいの叫ぶような歌声がとてもよかった。社会に出た時の、大人になった時の理想と現実の厳しさが身に染みる。芽衣子も種田も、みんな自分の人生に納得していない。将来への不安は、大なり小なりみんな抱えているんだなと思った。YouTubeやSNSが当たり前となった今では、もしかしたら種田たちのバンドももう少し上手くやれたのかもしれない。だからこそ彼らと同じ時代に青春をおくった人には余計に響くのだろう。(女性 20代)


芽衣子と種田の関係性が好きだ。お互い好き合っているのに、夢とか未来のことを考えて少しぎくしゃくしてしまう。どこにでもいる、ごく普通のカップルだと思った。だからこそ、彼らに感情移入がしやすいのだと思う。
種田が亡くなった後に描かれた芽衣子の後悔に、種田への深い愛を感じた。芽衣子にとって種田は、誰よりも大切な人だったのだろうと思う。
芽衣子の歌唱のシーンは、二人の姿を思い出して胸がぎゅっと苦しくなる。愛と切なさを感じる作品だった。(女性 30代)


思い浮かぶのは「ほろ苦い青春映画」という言葉だろうか。自分には縁のない世界の話なので自分にとっては完全なパラレルワールドではあるが、多分ある人にとってはこれはとてもリアルな空気感を持つ映画なのだろうと思う。ライブシーンの後、圧倒的なハッピー展開があったって成立したかもしれない。しかしそうはならない。ただ青春を過ごした部屋から出て行く。何も変わらなかったかもしれないが確かにそこには卒業感がある。救われない終わりのようにも思えるかもしれないが、こうやって人生が続くのは案外心強い。(男性 40代)


ソラニンとは、ジャガイモなどに含まれる中毒を引き起こす毒性のある成分だ。映画のメインとなる楽曲『ソラニン』では、緩やかな幸せの日々に身を置いていても、そのうち「悪い芽(ソラニン)」が出てくるかもしれないという事を歌っている。

クライマックスで主人公が亡き恋人の代わりに、この曲を仲間と共に演奏し歌う。恋人は事故死してしまうという最悪な結末を迎えてしまったが、もし生きていても別れざるを得なかったようなそんな予感を歌っているように思えた。それでも、歌は諦めのような、それでいて前向きな言葉で終わる。主人公はそれを受け止めて、仲間と共に前に進もうと決意しているように感じられた。(男性 30代)


大学は卒業したものの夢と現実の間で葛藤するバンドマンと、その夢を理解し支えようとする女性の物語です。宮崎あおいちゃんの言葉やしぐさがとても可愛くて素敵な女優さんだなと改めて思いました。高良健吾くん、桐谷五郎さんと今も多方面で活躍されている役者さんの若いころの初々しさと熱量が感じられる作品でした。

タイトル、ソラニンの意味も映画の中で語られていて、勝手に空のイメージをしていたのですが、全然違って勉強になったなと変に納得してしまいました。内容はわかりやすく、すんなりと入ってくるので映画の世界に存分に浸かれる作品です。(女性 40代)

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みんなの感想・レビュー

  1. きーもも より:

    2010年に公開された今作。当時劇場で鑑賞した時には、重いストーリーの中にも優しさや温かさを感じられて、芽衣子に共感しながら見たのを覚えています。
    しかし、10年経った今鑑賞すると正直共感度は低く、「エモい」「ノスい」なんて言葉がしっくりきてしまうような一昔前の雰囲気を感じてしまいました。
    日々を惰性で生きているタイプの私は、芽衣子のゆるい雰囲気に似たようなものを感じるのですが、亡くなった恋人のためにあそこまで熱くなれるかな、行動できるかなと考えると尻込みしてしまう自分がいました。

  2. 匿名 より:

    泣ける作品。けれど、全体的に暗い印象。

    種田の夢が叶わないとわかり、不慮のバイク事故で死んでしまうあたりが何とも切ない。悲痛の叫びでアクセルを握り、赤信号に突っ込む種田の気持ちは計りしれないが、それほどまでに今回の挑戦がラストチャンスであり、夢を諦めるか追い続けるか決意する瀬戸際だったのであろう。
    きっと、芽衣子は「自分がバンド活動を提案しなければよかった」となんども悔やんだはずである。
    いつもどおり、何事もなく過ごしていれば、変化を与えなければ種田は死ぬことはなかったのだから。
    その思いを胸に、種田のギターを握り種田が作った歌を歌う決意をした芽衣子。
    この「ソラニン」という歌の歌詞がまた、なんとも言い難いほど世相を切るものである。
    懐古する自分、前を向く自分、次へ踏み出そうとする自分。
    昔を忘れることが良いことなのか、自分が望む幸せはなんなのか。
    この歌には、そんな人生に対する疑問や問いかけがたくさん含まれており、劇中でも芽衣子が歌うシーンを見ていて胸がぎゅっと締め付けられてしまう。
    映画のイメージとして、全体的に見ている者への「人生って何?」という問いかけが感じられ、見終わったあとも胸がざわつく作品である。
    また、演出自体も暗い室内やパッとしないライブハウスや居酒屋など、言うなれば、庶民の平凡でありきたりな生活の断片を描いているため、華やかさはなく見ていても元気はもらえない。
    全体的な暗さを「加藤」や「ビリー」といったユーモアのあるキャラクターがカバーして持ち上げてくれているようにも見えるが、重暗い印象の方が強く残ってしまう、
    私が思うに、元気な時には見ても良い作品であるが、たとえば落ち込んでいたり気分が沈んでいる時に見るべき作品ではない。

  3. 匿名 より:

    主題歌がASIAN KUNG-FU GENERATIONの楽曲なので、アジカンファンは一見ものであろう。
    しかし、映画としてみた時に、作品のテーマもストーリーも夢を追う者を叩き切るような暗い印象が強く、なかなか心に重く突き刺さる作品であると思う。
    果たして、この作品が言いたいことは「現実はそんなに甘くないよ!」ということなのだろうか。
    その趣旨のような部分がいまいちわからなくて、見終わった後に気分が少し沈んだまま終わるような印象である。
    この映画をお勧めするとしたら、アジカンファンか原作のファンか、もしくは世相をブッタ切りたいという気持ちがある人に勧めるといったところだろうか。とても、元気になりたいときにはみるべきではない。