『ソラニン』あらすじ感想とネタバレ映画批評・評価

ソラニンの概要:大学でバンドサークルに所属していた種田と芽衣子。大学の卒業後、メイコは都内の会社でOL勤め、種田はwebデザインの事務所でアルバイトをしていた。しかし、もう一度だけバンド活動を再開し、デビューを目指そうと決意した種田と芽衣子。そんな2人に待ち受ける衝撃的な結末とは。

ソラニン

ソラニン あらすじ

映画『ソラニン』のあらすじを紹介します。

種田と芽衣子は同じ大学でバンドサークルに所属しており、種田は加藤とビリーという仲間とともにバンドを結成していた。
芽衣子は種田と付き合ってから早6年が経過し、大学を卒業して都内の会社のOLを務めていた。
会社の人間関係は最悪。自分との空気が合わず、馴染めない芽衣子は会社勤めに限界を感じていた。

そんな芽衣子の苦悩に気づいていた種田は「仕事を辞めよう。」と芽衣子に話す。
種田に支えられて仕事を辞める決意のついた芽衣子は、今度は種田にバンドをもう一度結成しようと話を持ちかける。
種田は大学卒業後、芽衣子と同棲しながらwebデザインの製作会社でアルバイトをしていた。
しかし、心のどこかでは、いまでも音楽が忘れられず、デビューをして生活をしていきたいと考えていたのだ。

芽衣子の後押しによって、再びバンドを結成した種田・加藤・ビリーの3人は録音したCDをレコード会社に送付する。
数日後、なんとそのうちの1社から連絡があり、会社まで来て欲しいという。
喜ぶ種田と芽衣子とバンドメンバー。

しかし、彼らが直面したのは厳しい現実であった。
夢を諦めきれない若者と現実を突きつける社会。
そして、それぞれの選択した行動によって、互いに傷つきあいながらも強く逞しく生きていく人の姿を描いたヒューマン映画です。

ソラニン 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2010年
  • 上映時間:126分
  • ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ、青春
  • 監督:三木孝浩
  • キャスト:宮崎あおい、高良健吾、桐谷健太、近藤洋一 etc

ソラニン 批評 ※ネタバレ

映画『ソラニン』について、1つ感想批評です。※ネタバレあり

泣ける作品。けれど、全体的に暗い印象

種田の夢が叶わないとわかり、不慮のバイク事故で死んでしまうあたりが何とも切ない。悲痛の叫びでアクセルを握り、赤信号に突っ込む種田の気持ちは計りしれないが、それほどまでに今回の挑戦がラストチャンスであり、夢を諦めるか追い続けるか決意する瀬戸際だったのであろう。
きっと、芽衣子は「自分がバンド活動を提案しなければよかった」となんども悔やんだはずである。
いつもどおり、何事もなく過ごしていれば、変化を与えなければ種田は死ぬことはなかったのだから。

その思いを胸に、種田のギターを握り種田が作った歌を歌う決意をした芽衣子。
この「ソラニン」という歌の歌詞がまた、なんとも言い難いほど世相を切るものである。
懐古する自分、前を向く自分、次へ踏み出そうとする自分。
昔を忘れることが良いことなのか、自分が望む幸せはなんなのか。
この歌には、そんな人生に対する疑問や問いかけがたくさん含まれており、劇中でも芽衣子が歌うシーンを見ていて胸がぎゅっと締め付けられてしまう。
映画のイメージとして、全体的に見ている者への「人生って何?」という問いかけが感じられ、見終わったあとも胸がざわつく作品である。

また、演出自体も暗い室内やパッとしないライブハウスや居酒屋など、言うなれば、庶民の平凡でありきたりな生活の断片を描いているため、華やかさはなく見ていても元気はもらえない。

全体的な暗さを「加藤」や「ビリー」といったユーモアのあるキャラクターがカバーして持ち上げてくれているようにも見えるが、重暗い印象の方が強く残ってしまう。
私が思うに、元気な時には見ても良い作品であるが、たとえば落ち込んでいたり気分が沈んでいる時に見るべき作品ではない。

ソラニン 感想まとめ

主題歌がアジアンカンフージェネレーションの楽曲なので、アジカンファンは一見ものであろう。
しかし、映画としてみた時に、作品のテーマもストーリーも夢を追う者を叩き切るような暗い印象が強く、なかなか心に重く突き刺さる作品であると思う。
果たして、この作品が言いたいことは「現実はそんなに甘くないよ!」ということなのだろうか。
その趣旨のような部分がいまいちわからなくて、見終わった後に気分が少し沈んだまま終わるような印象である。
この映画をお勧めするとしたら、アジカンファンか原作のファンか、もしくは世相をブッタ切りたいという気持ちがある人に勧めるといったところだろうか。とても、元気になりたいときにはみるべきではない。

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