映画『卒業(1967)』あらすじネタバレ結末と感想

卒業(1967)の概要:大学を卒業したベンジャミンは憂鬱な日々の中で心から愛せるエレインと巡り合うが、エレインの母親とベンジャミンは不倫関係にあった。テーマ曲となったサイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」が印象的な1967年公開のアメリカ映画。

卒業 あらすじネタバレ

卒業
映画『卒業(1967)』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

卒業 あらすじ【起・承】

特待生として優秀な成績で大学を卒業したベンジャミン(ダスティン・ホフマン)は、ロサンゼルスの実家へ帰ってくる。彼を讃える賑やかな集まりの中、ベンジャミンは目標を見失い将来に不安を感じていた。

その夜、ベンジャミンはロビンソン夫人(アン・バンクロフト)に頼まれ彼女を自宅に送る。ベンジャミンの父とロビンソン氏(マーレイ・ハミルトン)は会社を共同経営しており、両家は長い付き合いだった。しかし夫人はベンジャミンを誘惑してくる。

最初は彼女の誘惑を拒絶したベンジャミンだったが、結局は肉体関係を持ってしまう。その後2人はホテルで度々情事を重ねるようになる。ベンジャミンはこんな日々に虚しさを感じていたが、夫人に逆らえないでいた。

そんな時、バークレーの大学へ通っているロビンソン家の一人娘エレイン(キャサリン・ロス)が、夏の休暇で帰省する。夫人からは“娘を絶対に誘うな”と忠告されるが、ベンジャミンはエレインをデートに誘わざるを得ない状況に追い込まれる。

ベンジャミンは純粋で話も合うエレインに惹かれ、2人はあっという間に恋に落ちる。若い2人を許せない夫人は、娘と別れなければ全てをバラすとベンジャミンを脅す。ベンジャミンと母親の深刻な様子からエレインは全てを察し、深く傷ついたままバークレーへ帰る。

卒業 あらすじ【転・結】

ベンジャミンは悩んだ末にバークレーへ向かう。安アパートに滞在し、彼女に猛アタックを開始する。彼女は母から“ベンジャミンに強姦された”と聞かされていた。しかしそれが嘘だとわかり、エレインもベンジャミンへの愛を抑えきれなくなる。

ようやくエレインが結婚を承諾してくれ、ベンジャミンは天にも昇る気持ちだった。ところが夫人は2人の関係を壊すため夫に全てを話し、怒り狂ったロビンソン氏によって再びベンジャミンとエレインは引き裂かれる。

エレインは大学を辞めて医大生と結婚することになり、それを知ったベンジャミンは彼女の居場所を知るため夫人に会いに行く。しかし夫人はすぐに警察を呼び、ベンジャミンは追い払われる。

それでもベンジャミンは諦めず、あちこち手を尽くしてエレインの結婚式が行われている教会を突き止める。扉に鍵がかかっており教会に入れなかったベンジャミンは、2階の踊り場から大声でエレインを呼ぶ。そしてエレインもベンジャミンの名を呼び走り出す。

2人は愛の力で追っ手を振り払い、通りがかったバスに乗り込む。発車したバスの後部座席にはどこか不安げな2人がいた。

卒業 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:1967年
  • 上映時間:107分
  • ジャンル:ラブストーリー、青春
  • 監督:マイク・ニコルズ
  • キャスト:ダスティン・ホフマン、キャサリン・ロス、アン・バンクロフト、マーレイ・ハミルトン etc

卒業 批評・レビュー

映画『卒業(1967)』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

音楽からのイメージ

冒頭から流れるサイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」は何度聴いてもいい。「卒業」は見ていないけれど“チャラチャラチャラチャラ”のイントロで始まるこの名曲は好きで、この曲のイメージがそのままこの映画に対するイメージになっている人も多いのではないだろうか。実は私もそうだった。それがとんでもない勘違いだったということにまずは驚く。

話の内容がひどい

物語に対する率直な感想は“安っぽいメロドラマのような中身のない話”だった。主人公のベンジャミンは裕福な家庭に育ったお坊ちゃんで優秀な大学生だったが、いざ大学を卒業してみると将来の目標もなく、甘やかされている自分の環境にも疑問を持ち始める。そんなベンジャミンの心の隙をついてきたのが両親の友人であるロビンソン夫人。彼女はベンジャミンを誘惑することで、“自分が女としてまだイケる”ことを確認したかったのだろう。友人の童貞息子を誘惑するというロビンソン夫人の悪趣味さにまずは不快感を感じる。

そしてベンジャミン。誘惑されたとはいえ、母親と娘の両方に手を出すということに抵抗がなさすぎる。性欲で母親と情事を繰り返し、感情の赴くまま娘と恋に落ちる…。ロビンソン夫人はさておき、エレインの父親には結婚を猛反対されて当然だ。自分の妻と娘に手を出した最低の男と可愛い一人娘を結婚させたい父親がどこにいる。エレインも純粋というより少し頭が悪いのかなと思ってしまうようなお嬢様で、彼女にも感情移入できない。

そういうわけであの有名なラストも全く心に響かず。親の金に頼り切って生きてきた無職の男と無知なお嬢様が後先考えずに逃げ出してこれからどうする?当面はベンジャミンの親に仕送りしてもらうのか?というくだらないことを考えてしまうほど、どうでもいい話だった。とりあえずみんなセレブなので暇なんだな。

卒業 感想まとめ

あまりにメジャーな映画なのでいいのだろうと思い込んでいたが、完全に肩透かしを食らった。サイモン&ガーファンクルの音楽以外何も残らない。アメリカン・ニューシネマは決して嫌いではないので時代とか作風が合わないのではなく、単純に退屈でつまらない映画だったということだ。

むしろ愛の逃亡劇を繰り広げたベンジャミンとエレインのその後が見たい。短期間で2人の関係は破綻し、それぞれの実家に帰って親のスネをかじっていそう。この単細胞な2人には絶対に親の世話にはならないという覚悟はなさそうなので。

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