『サウンド・オブ・サンダー』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

2005年のアメリカ映画、日本では2006年に公開。タイムトラベルのツアーで起こった事故で進化が変わっていく様を描いた作品。監督は「エンド・オブ・デイズ」のピーター・ハイアムズ。

あらすじ

サウンド・オブ・サンダー』のあらすじを紹介します。

2055年夢の技術が完成した、タイムトラベルができるようになったのだ。残念ながらその技術は金儲けの道具となっていた。

タイム・サファリ社はコンピュータのTAMIを使って恐竜のハンティングツアーを金持ち向けに行っていた。毎回過去の決まった時代・時間へとタイムトラベルして死ぬ直前の恐竜をハントするというものだった。ツアー後その様子を録画したものを見ながらパーティをしていたところへ一人の女性が現れた。その女性は赤い液体をぶちまけながら恐竜を殺すことへの非難とタイムトラベルの危険性を叫んでいた。

その女性はソニア・ランド、TAMIの開発者だったのだ。会社に騙されてすべてを取り上げられた彼女は守秘義務の契約に縛られ事実を公表できない、そのため会社に乗り込んだのだ。何かあれば進化が変わってしまうと訴えるソニアにハンティングツアーのリーダートラヴィス博士が自分の夢を話しはじめた。それはタイムトラベルをしてコンピュータの遠隔操作で分析してDNAを収集し、すでに絶滅してしまった野生動物を復活させるというものだった。あなたの夢は素敵だけれどと前置きしながらそれでも時間を遡ることの危険性を説くソニアにトラヴィスは厳重に管理しているから大丈夫だと一蹴してしまうのだった。

だがある時一人の職員の些細なミスからツアーに混乱が起き、誰かが「1.3gの何か」を持ち帰ってしまったことから異変が起き始める。

評価

  • 点数:45点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★☆☆☆

作品概要

  • 公開日:2006年3月25日
  • 上映時間:102分
  • ジャンル:SF
  • 監督:ピーター・ハイアムズ
  • キャスト:エドワード・バーンズ、キャサリン・マコーマック、ベン・キングズレー etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『サウンド・オブ・サンダー』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

時間の波による進化

6500万年前に起こした些細な出来事で進化に変化が起こり、それが時間の波として現代に押し寄せてきます。それは一気に来るのではなく進化の段階毎に分かれていて、まず気候が変化します。11月で寒いはずなのに温暖になり一日で熱帯になります。次に原始的な植物(シダ植物など)が変化、そしてもう少し複雑な植物が巨大化、それから動物に影響が及び最終段階として進化の最後に登場したホモサピエンスが変化するという流れです。

何かを持ち帰らないようにフィルターをつけているから大丈夫だったはずなのにエネルギー代がもったいないから稼動させていなかったという利益優先の人間のエゴが起こした大激変が怖すぎます。

最後に来た人類の変化が・・・これはちょっと面白いなと思いました。

人類がいない時代の進化が体験できる

時間の波の進化は種族ごとに来るため学校で習った進化と違う進化を目の当たりにできます。進化が少し狂っただけで気候まで変化するのは謎ですが、それ以外はまるで人類が滅びた後のニッチに他の生物が入って進化するという「フューチャー・イズ・ワイルド」(ダイヤモンド社刊)を体感しているようで結構楽しめます。時間の波が来るたびに襲ってきていた動物が消えていったり生息範囲が拡大しているのは進化のある時点で絶滅したり繁栄していたということなんでしょうね。事細かに描写することなく進化と種の絶滅を感じさせてくれるところはすごく上手だなと思いました。

まとめ

恐竜のハントを楽しむというのがどうも理解ができなくて困りました。恐竜は沼に落ちて5分後に火山の噴火で焼け死ぬ運命にある、だからその後の進化に影響を与えないので撃ち殺しても大丈夫!というのは悲しすぎます。だって自分が何度も撃ち殺される時を過ごしているかと思ったら嫌ですよね。

公開当時100億円かけたB級映画と言われていましたが、それは進化の歴史を変えるという壮大な話なのに小さいスケールで話が進んでいくことと、公開された当時でも感じるCGの違和感のせいかなと思います。例えば物語の前半で街中を歩きながらおしゃべりをするシーンがあるのですが、役者さんが足踏みしているのがバレバレで気になって仕方ないんです。それ以降は気になるところをついつい探してしまうので物語にいまひとつ入り込めません。でもそれも含めて楽しめますし、進化論にも興味がでて一石二鳥な映画です。

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