映画『サウスポー』あらすじネタバレ結末と感想

サウスポーの概要:妻を失い、娘と引き離され、富も名声も失った元ボクシングチャンピオンが再起を誓って闘う姿を描いた2016年公開のアメリカ映画。極限まで体を追い込んだジェイク・ギレンホールの役作りが話題となった。

サウスポー あらすじネタバレ

サウスポー
映画『サウスポー』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

サウスポー あらすじ【起・承】

ボクシングでライトヘビー級のチャンピオンに輝いたビリー(ジェイク・ギレンホール)は、献身的で美しい妻モーリーン(レイチェル・マクアダムス)と、最愛の娘レイラとともに幸せな生活を送っていた。

ノーガードで相手に殴らせ、怒りをエネルギーに変えて闘うという独特な戦法を続けるビリーだったが、リスクが大きいことを心配するモーリーンは闘い方を変えるように日頃から諭していた。

ある日、自分が育った児童養護施設のチャリティー・パーティに参加したビリーは、そこで寄付を呼びかけるスピーチをする。

見事なスピーチを終えて帰ろうとするビリーだったが、パーティに参加していたミゲルが彼を挑発するために現れる。ミゲルは同じ階級の選手で、以前からビリーに目をつけていた。

モーリーンになだめられて帰ろうとするビリーだったが、妻を侮辱されたことにより怒りを抑えられなくなり、ミゲルと殴りあいの喧嘩を始めてしまう。

ビリー側とミゲル側の乱闘が起こり騒然とする現場に、銃声が響く。撃たれたのは、モーリーンだった。そして彼女は命を落とす。

サウスポー あらすじ【転・結】

最愛の妻を失ったビリーはミゲル達への復讐を試みるがうまくいかず、自暴自棄に陥って様々なトラブルを起こす。

チャンピオンの称号を剥奪され、財産を失い、仲間だと思っていた者達は次々に去り、裁判所の命令で娘と引き離されるビリー。

全てを失った彼は最愛の娘を取り戻すため、再起を胸に、ある古ぼけたボクシングジムを訪ねる。それは、過去に唯一ビリーが苦戦した選手を育てたティック(フォレスト・ウィテカー)の営むジムだった。

トレーナーになってほしいというビリーの申し出を一度は断ったものの、彼の熱意に負けたティックは、トレーナーとしてボクシングを基礎から教えることを決める。

ビリーはティックの教え通り、それまでの闘い方を捨て、ガードを重視した地道なボクシングを覚える。

数ヶ月後。チャンピオンとなったミゲルとの試合に挑んだビリーは、感情ではなく技術で闘う。

最終ラウンドまで両者が譲らず、迎えた判定。勝利したのはビリーだった。

再びチャンピオンとなったビリーは、最愛の娘レイラを強く抱きしめる。

サウスポー 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★☆☆☆

作品概要

  • 公開日:2015年
  • 上映時間:124分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ、スポーツ
  • 監督:アントワーン・フークア
  • キャスト:ジェイク・ギレンホール、フォレスト・ウィテカー、レイチェル・マクアダムス、ナオミ・ハリス etc

サウスポー 批評・レビュー

映画『サウスポー』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

拭えない、やり尽くされた感

主人公が何かに挑戦する物語や、どん底から這い上がる物語にはボクシングがよく使われる。誰もが知っていて、苦悩や興奮が視覚的にわかりやすいからだろう。

今作も例に倣って、という感じだった。

名誉も財産も家族も仲間も、全てを失った男が成長し、ボクシングで再起する物語。非常に単純でわかりやすく、涙を誘う設定なのだが、どうも入り込めなかった。主人公をどん底に落とす成り行きが、映画ということを考慮しても強引すぎるのだ。

どん底に落とすために妻の死を利用したような、そんな感じ・・・。

映画で定型文を使うと確実な興行収入を見込めるんだろうけど、何かを期待して観に行った観客は肩透かしをくらった気分になる。

どん底からスタートさせる設定だったら、もう少し面白かったかも。

しびれるボクシングシーン

物語は既視感に溢れていたが、ボクシングシーンにはこだわりを感じた。

ジェイク・ギレンホールの徹底した肉体作りは言うまでもなく、カメラワークや映像も。

本物の試合を見ているような現実感。リング内に入り攻防を間近で見ているような臨場感。その両方をうまく使いこなし、観客を引き込む。

ビリーがロープまで追い込まれた時、カメラがロープ沿いを流れるように動いてビリーを追うシーンがあるのだが、あのシーンでのカメラワークは鳥肌が立った。

これまでアクションを多く手掛けてきたアントワーン・フークア監督自身がボクサーということもあるからだろう。本当にリアリティのあるボクシングシーンに仕上がっている。

純粋にボクシング映画が好きな人には楽しめるかもしれない。

サウスポー 感想まとめ

設定に無理矢理感を感じるものの、父が娘のために変わろうと努力する姿には胸が熱くなる。得意なファイトスタイルを捨て、地道にガードの練習を続けるその姿。格好良いよ、お父さん。

実は今作は、エミネムが『チャンプ』のリメイクとして企画したのが発端。彼自身は途中で企画から抜けたものの、その半生が随所に反映されている。

それを含めて観ると、また違った楽しみ方ができるかもしれない。

ちなみに、エミネムは楽曲提供として今作に参加し、エミネムの友人の50セントは何気に良い役どころで出演している。

Amazon 映画『サウスポー』の商品を見てみる