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映画『スパニッシュ・アパートメント』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『スパニッシュ・アパートメント』の概要:フランスからスペインに留学したグザヴィエは、ヨーロッパ各地の留学生たちとバルセロナのアパートでルームシェアをしながら、若者らしい賑やかな日々を過ごす。フランス出身のセドリック・クラピッシュ監督が、ヨーロッパの若者たちの姿を生き生きと描いた青春映画。

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映画『スパニッシュ・アパートメント』の作品情報

スパニッシュ・アパートメント

製作年:2002年
上映時間:122分
ジャンル:青春、ヒューマンドラマ、コメディ
監督:セドリック・クラピッシュ
キャスト:ロマン・デュリス、ジュディット・ゴドレーシュ、オドレイ・トトゥ、セシル・ドゥ・フランス etc

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映画『スパニッシュ・アパートメント』の登場人物(キャスト)

グザヴィエ(ロマン・デュリス)
EUのエラスムス計画を利用して、フランスからスペインのバルセロナに留学する。大学院で経済を勉強している25歳。本当は小説家になりたかったが、父親のアドバイスで欧州委員会の役人を目指す。社交的で誰からも好かれるタイプ。
マルティーヌ(オドレイ・トトゥ)
グザヴィエのパリにいる恋人。親の言いなりになって留学するグザヴィエに反感を持っている。遠距離恋愛になることに不満がある。
アンヌ・ソフィ(ジュディット・ゴレーシュ)
グザヴィエがバルセロナの空港で知り合ったフランス人精神科医、ジャン・ミッシェルの妻。まだ新婚だが、夫の仕事が忙しいため、グザヴィエがアンヌの相手を頼まれる。内向的な美人。
イザベル(セシル・ド・フランス)
ベルギーから来た留学生。グザヴィエと同じ大学で経済を学んでおり、その縁でグザヴィエのルームメイトになる。レズビアンなので、女性の恋人がいる。
ウェンディ(ケリー・ライリー)
イギリスから来た留学生。几帳面で綺麗好きなので、アパートの共同スペースの掃除を任されることが多い。イギリスに彼氏がいる。
アレッサンドロ(フェデリコ・ダナ)
イタリアから来た留学生。大雑把で陽気な性格。
トビアス(バーナビー・メッチュラート)
ドイツから来た留学生。真面目に勉強している。
ラース(クリスチャン・パグ)
デンマークから来た留学生。ルームメイトのソレダと付き合っている。
ソレダ(クリスティナ・ブロンド)
スペイン人の学生。バルセロナから遠い地方出身のため、グザヴィエたちと同じアパートに下宿している。ラースの恋人。
ウィリアム(ケヴィン・ビショップ)
ウェンディの弟。欧州旅行の途中で、グザヴィエたちのアパートに滞在する。無神経でおしゃべりなため、みんなに迷惑がられる。

映画『スパニッシュ・アパートメント』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『スパニッシュ・アパートメント』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『スパニッシュ・アパートメント』のあらすじ【起】

パリの大学院に通っているグザヴィエは、証券マンの父親から欧州委員会の官僚になることを勧められる。少年時代からの夢は物書きになることだったが、グザヴィエは現実を見ることにして、父親の友人の官僚に会う。父親の友人に、スペイン経済の分野で研究免状を取れば欧州委員会に就職できるとアドバイスされたグザヴィエは、エラスムス計画の留学システムを利用して、1年間、スペインのバルセロナへ留学することを決める。

複雑な留学の手続きを済ませ、いよいよグザヴィエがバルセロナへ旅立つ日がやってくる。空港までは、母親と恋人のマルティーヌが見送りに来てくれた。マルティーヌは、グザヴィエと遠距離恋愛になってしまうことを寂しがり、涙を流す。グザヴィエも彼女と別れるのがつらく、センチメンタルな気分になる。

バルセロナの空港に到着したグザヴィエは、フランス人精神科医のジャンから声をかけられる。ジャンは新婚で、アンヌという新妻を連れていた。

バルセロナでの下宿が決まるまで、グザヴィエは母親の知人の家でお世話になる予定だった。しかし、母親の知人宅は、とても長期滞在できるような環境ではなかった。グザヴィエは仕方なく、空港で連絡先を教えてくれたジャンに助けを求める。

ジャンは快くグザヴィエを迎えてくれ、アパートが見つかるまで、夫婦の新居に泊めてくれる。仕事が忙しいジャンは、内向的なアンヌを外へ連れ出して欲しいとグザヴィエに頼む。アンヌはおとなしい性格で、何事も受け身のタイプだった。

グザヴィエはバルセロナの大学へ通いながら、本格的にアパート探しを始める。大学では、経済の学生っぽくないベルギー人留学生のイザベルと友達になる。イザベルは、ハキハキとした性格のさっぱりした女性だった。

何軒か物件を見て回り、グザヴィエはついに理想的なアパートを見つける。そのアパートでは、それぞれ出身国の違う5人の留学生が共同生活をしており、楽しい時間を過ごせそうだった。5人もグザヴィエのことを気に入り、彼を仲間に迎えてくれる。

映画『スパニッシュ・アパートメント』のあらすじ【承】

無事にアパートへ引っ越したグザヴィエは、狭いながらも落ち着く自室を得て、5人との共同生活をスタートさせる。グザヴィエのルームメイトは、イタリア人のアレッサンドロ、ドイツ人のトビアス、デンマーク人のラースの男性3名、イギリス人のウェンディとスペイン人のソレダの女性2名で、全員が20代前半の学生だ。そのため、アパートの中は常に賑やかで、若者らしい活気に満ちていた。

ウェンディの部屋に集まって、みんなでマリファナを吸っていた日。急にアパートの家主が訪ねてきて、荒れた室内を見て怒り出す。グザヴィエの取りなしで強制退去は免れたが、家賃の値上がりが決まってしまい、新たなルームメイトを探すことになる。

グザヴィエの紹介で、イザベルが新たな住人になる。すでに個室が埋まっていたため、グザヴィエとイザベルは狭い部屋を2人で使う。グザヴィエも初めて知ったのだが、イザベルはレズビアンなので、男と同じベッドで寝ても平気なのだ。2人は男女の枠を超えた親友として、何でも相談し合える仲になる。

一方、パリのマルティーヌは寂しさに耐え切れず、日帰りでグザヴィエに会いにくる。マルティーヌの滞在時間が短いため、2人は宴会の途中で席を立ち、グザヴィエの部屋に入る。しかし、なぜかマルティーヌがその気になれず、愛し合うことはできなかった。2人は何となく気まずい雰囲気のまま、空港で別れる。

その夜、グザヴィエはマルティーヌのことをイザベルに相談する。イザベルもフラメンコの先生に誘惑されて肉体関係を持ったため、恋人と喧嘩したらしい。2人は、女心の難しさについて語り合う。

映画『スパニッシュ・アパートメント』のあらすじ【転】

バルセロナへ来て半年が過ぎた。グザヴィエはバルセロナの街を好きになっていたが、アンヌはなかなかこの街に馴染めず、いつも家に引きこもっていた。グザヴィエはそんなアンヌを気遣い、馴染みのバーへ連れて行く。

バーで踊っている途中、マルティーヌから電話が入る。マルティーヌは、自分の誕生日なのに会いに来ないグザヴィエに怒っていた。グザヴィエはお金がないのだと言い訳するが、マルティーヌの怒りは収まらない。

グザヴィエと街を歩いている途中、アンヌは「バルセロナは汚い地区が多い」と差別的な発言をして、グザヴィエを不愉快にさせる。アンヌは、自分を抑圧された哀れな女だと表現し、いつも自然体のグザヴィエを羨ましがる。夫は相変わらず忙しく、アンヌはいつも独りぼっちだった。

ある夜、グザヴィエに女性同士の愛し合い方を尋ねられたイザベルは、どうすれば女性が喜ぶかをグザヴィエに教えてやる。イザベルの教え方は実践的でわかりやすかった。

イザベルに教わったことを試してみたくなったグザヴィエは、アンヌを呼び出し、彼女に迫る。最初は抵抗していたアンヌも、グザヴィエの強引さに負けてしまう。こうして、グザヴィエと人妻のアンヌは男女の関係になり、情事を重ねていく。

ウェンディの弟のウィリアムがスペインへやって来て、グザヴィエたちのアパートでしばらく滞在することになる。ウィリアムは空気の読めないおしゃべりな男で、アパートのメンバーには不評だった。シラけた空気を変えるため、グザヴィエはみんなを誘って、クラブへ行く。その夜は、明け方近くまで酒を飲み、みんなで羽目を外す。ウェンディは、帰り道で知り合ったアメリカ人のギター弾きを気に入り、2人で盛り上がっていた。ウィリアムは、その後も調子に乗ってウェンディやメンバーを怒らせていたが、持ち前の図太さでアパートに居座る。

映画『スパニッシュ・アパートメント』の結末・ラスト(ネタバレ)

情事を重ねるうちに、アンヌの方がグザヴィエに夢中になっていく。アンヌは、夫の留守中にグザヴィエを自宅に連れ込み、肉体関係を求める。情事の後、グザヴィエはすぐに帰ろうとするが、アンヌが駄々をこねる。そうこうしているうちにジャンが帰宅し、グザヴィエは肝を冷やす。

マルティーヌに別れを告げられたグザヴィエは、大急ぎでパリへ戻り、彼女と話をする。グザヴィエは別れたくなかったが、マルティーヌの気持ちは変わらず、2人は口論になる。マルティーヌは、両親の言いなりになっているグザヴィエに幻滅していた。マルティーヌと仲直りすることができず、グザヴィエは絶望的な気持ちでバルセロナへ帰る。

グザヴィエはすっかり元気を失くし、退廃的な日々を過ごす。ラースにも隠し子騒動が持ち上がり、ソレダを怒らせる。マルティーヌに振られてから、グザヴィエはアンヌのことも抱けなくなっていた。アパート全体が暗い空気になる中、ウェンディだけは妙に元気で、例のアメリカ人と逢瀬を楽しんでいた。

精神的に参ってしまったグザヴィエは、ジャンの病院へ行く。検査の結果、グザヴィエの脳に異常はなく、単なる過労と診断される。ジャンは冷静を装っていたが、アンヌから全てを聞いたらしく、2度と自分たちの前に現れないようグザヴィエに忠告する。

そんなある日、イギリスにいるウェンディの彼氏が、サプライズでバルセロナへやって来る。ちょうどウェンディは例のアメリカ人を自室に連れ込んでお楽しみ中で、このまま彼氏がアパートへ向かうと大変なことになる。この緊急事態を知ったグザヴィエたちは、みんなで協力して、ウェンディのピンチを救ってやる。仲間たちのおかげで、ウェンディは本命の彼氏に浮気を知られずに済んだ。

あっという間に1年が過ぎ、グザヴィエがパリに帰る日が近づいてくる。帰国する前の晩、アパートのメンバーはグザヴィエのさよならパーティーを開いてくれる。パーティーには、アンヌ夫婦も顔を出してくれた。グザヴィエは、やり残したことだらけだと感じながら、楽しかったバルセロナでの生活に別れを告げる。

パリへ戻ったグザヴィエは、正式にマルティーヌと別れる。彼女と別れた日、グザヴィエは泣きながら観光地を歩き、様々なことを思い出す。それは、グザヴィエが青春時代に別れを告げた日でもあった。

その後、試験にパスしたグザヴィエは、EC委員会に就職し、初出勤の日を迎える。しかし、オフィスで説明を受けている最中、グザヴィエは自分の気持ちを抑えきれなくなり、走って自宅へ戻る。そして、「物書きになりたい」という幼い頃からの夢を叶えるため、キーボードを打ち始めるのだった。

映画『スパニッシュ・アパートメント』の感想・評価・レビュー

見知らぬ多国籍男女とルームシェアすることになる青年目線で、おかしくも切ないヒューマンドラマが繰り広げられます。
ルームシェアはなんとなく良い印象が無かったのですが、これなら楽しそうだと思えました。舞台の町並みも綺麗で、視覚的にも楽しめます。
言語も性別も異なる彼らが織りなす人間模様もさることながら、夢を諦め切れない主人公の姿勢が、“青春だなぁ”と感じさせてくれます。(女性 20代)


卒業後の進路に悩むフランスのエリート大学生グザヴィエのスペイン留学と、アパートでの多国籍学生とのルームシェア生活を描いた、青春三部作の一作目。
ルームメイトは皆個性的で、性格もバラバラ、文化も違うそれぞれのお国柄が出ていて、全員が自分の国に誇りを持っているところが素晴らしい。
ルームメイトたちとの交流やマルティーヌとの遠距離恋愛など、様々な人間模様がスペインの街並みとともに描かれている。
素敵な街で素敵な仲間たちとのルームシェア生活に憧れを抱きつつ、夢を持つことの大切さに、青春を感じた。(女性 20代)


留学先で、国も言葉も違う5人が巡り合い、同じアパートで生活を共にする。それぞれの個性があり、生活があり、思いがある。たくさんの事情が入り組み合い、恋愛家系や人間関係も複雑なものになっていった。違うバックグラウンド、言語を持ちながらもお互いのことを思いやりながら生活していく5人の成長と、これからの進む道に期待が溢れるはずだ。楽しい事ばかりではない生活だったが、とても感動が詰まったかけがえのない青春の思い出となるのだろう。(女性 30代)


「青春」という言葉をそのまま体現している作品だった。自分の未来について悩んでいるときに本作品を見て、主人公達と同じように悩んでみるのも良いかもしれない。きっと勇気をもらえると思うし、頑張る気力が沸いてくると思う。
主人公達の真っ直ぐなところも、ちょっと無謀なところも、少しだけ馬鹿だなと思いつつ何だか愛おしく感じる。グザヴィエはこれから物書きという夢を叶えるために、死に物狂いで頑張るのだろうなと思う。(女性 30代)


平凡で普通な青春時代を送ってしまった私にとってこの作品は憧れの世界でした。平凡でも楽しかったのですが、大人になって振り返るともっと色々な経験をしておけばよかったな…なんて思ったりしますよね。
性別や国籍関係なく、色々な人と交流できるルームシェアは思わずいいなあと口に出てしまうほど素敵な空間でした。
多分、この作品の世界観そのものがすごく好きなので、どんな展開でも満足出来たと思うのですが楽しいだけじゃなくてちょっぴり悲しかったり、切なかったりする展開を織り交ぜていることで良いスパイスとなり、最後まで心地よく見ることが出来ました。(女性 30代)

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