映画『劇場版 SPEC 結 漸ノ篇』あらすじネタバレ結末と感想

劇場版 SPEC 結 漸ノ篇の概要:過去にカルト的人気を得たドラマ「ケイゾク」のスタッフが製作した、テレビドラマシリーズ「SPEC」の劇場版2作目。「劇場版 SPEC 天」の続編であり、「劇場版 SPEC 結 爻ノ篇」に続く作品。

劇場版 SPEC 結 漸ノ篇 あらすじネタバレ

劇場版 SPEC 結 漸ノ篇
映画『劇場版 SPEC 結 漸ノ篇』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

劇場版 SPEC 結 漸ノ篇 あらすじ【起・承】

クローンニノマエたちとの戦いで、全治3ヶ月の大怪我を負った瀬文焚流。
見舞いにやってきた当麻紗綾は、ニノマエたちに誘拐されたまま行方不明になっていた潤と、母の青池里子が警察病院で目撃されたのを最後に、再び行方不明になったと知らせる。

一方、世界の要人たちが集まる秘密会議。
「プロフェッサーJ」と名乗る女のマッドサイエンティストでもあり、スペックホルダーでもある人物から、ニノマエのクローンの失敗作の映像が送られてきた。
能面を付けた日本からの参加者「卑弥呼」は、自分を先人類の末裔と名乗り、スペックを使って他国に宣戦布告をした。

クローンニノマエを消滅させた白い帽子の男セカイは、青池潤と行動を共にしていた。
潤は卑弥呼やセカイの仲間で、少女の姿から大人の姿に変化していた。
セカイの前では嫌悪感をあらわにしながらも、当麻をかばって怪我を負い、瀕死の状態だった里子の命を救い安全な場所に匿う潤。

未詳の野々村係長は若い愛人の雅との旅行を計画していたが、雅に諭され単独行動を始める。
当麻を含めたスペックホルダーたちを殲滅する計画、シンプルプランを阻止するべく、プロフェッサーJの作ったウィルスを独自に入手する野々村。
しかし、里子の部下の宮野が他国のスパイであり、彼の手で野々村は殺害されてしまう。

劇場版 SPEC 結 漸ノ篇 あらすじ【転・結】

当麻の自宅に、亡き父の東大時代の後輩の湯田(とうだ)と名乗る人物が訪ねてくる。
瀬文を連れて自宅に戻った当麻は、父の本当の研究内容がパラレルワールドに関わるものだったこと、そのせいで暗殺されたと聞かされる。
しかし当麻の祖母、葉子がスペックホルダーに操られ、自宅を爆発させた。
瀬文の機転で当麻は助かるが、湯田は大火傷を負い葉子は死んだ。

落ち込む当麻と瀬文の元に、野々村が残した「引継書」を読んだ馬場たちが駆けつける。
単独行動をする野々村を探すため、スペックを使って未来予知のスペックホルダー冷泉を召喚しようとする当麻だったが、彼女のスペックは暴走して使えない。

未詳に戻った当麻と瀬文の元に、野々村からシンプルプランのウィルスが届く。
当麻のツテでワクチンを作るように頼み込むが、そこに野々村が現れる。
続いてミイラになって死んだはずの吉川が現れ、野々村は偽物だと告げる。
マダム陽から情報を得て吉川は蘇生させられており、それを引継書で知らされていた当麻たちと、知らなかった偽野々村。

乗っ取られた野々村と戦いになるが、すでに死んだはずの彼は最後の力で部下たちを救った。
悲しむ間もなく、そこに現れた水を武器にするスペックホルダー城旭斎浄海(じょうきょくさいじょうかい)との戦いの中で、当麻はウィルスに感染してしまう。
そしてプロフェッサーJだと思われる浄海も、ウィルスに感染すると暗殺されてしまった。

劇場版 SPEC 結 漸ノ篇 評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2013年
  • 上映時間:94分
  • ジャンル:SF、コメディ、サスペンス
  • 監督:堤幸彦
  • キャスト:戸田恵梨香、加瀬亮、向井理、大島優子 etc

劇場版 SPEC 結 漸ノ篇 批評・レビュー

映画『劇場版 SPEC 結 漸ノ篇』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

シリーズを通して見ないと面白くないストーリー

ドラマ版「SPEC」、スペシャルドラマ「SPEC 翔」、映画化1作目「劇場版 SPEC 天」から続くストーリー。
また、全ての始まりを描いたスペシャルドラマ「SPEC 零」を見ていなければ、意味がわからなくなりがちな設定。
特に、序盤や内容の多くは前作のラストから続いているもので、シリーズ全てを見ていないと、わからない部分が多く出てくる。

当麻の死んだはずの弟陽太で、時を止めるスペックの影響で外見も名前も変わったニノマエと両親が死んだ飛行機事故の真相、「SPEC 翔」で死んだはずの吉川(きっかわ)が登場するため、なおさら本作だけ見て楽しむのが難しくなっている。
だが、シリーズを全て見てきたファンなら楽しめるストーリーではある。

また、世界感を同じくする「ケイゾク」を知るファンならば、野々村係長の決め台詞や“連続殺人鬼朝倉”を連想させる言葉に、懐かしさを覚えるだろう。

時間の使い方がもったいない

雷竜太演じる野々村係長の殉職は、「ケイゾク」時代からの出演者という事もあって大きく取り扱われているが、回想シーンがあまりにも長すぎる。
回想シーンの後に「劇場版 SPEC 結 爻ノ篇」に続くという切り方なので、完結編の後編に全て放り投げた印象を覚える。

ところどころに挟まれた小ネタは面白く、手術中にバナナを食べる医者、当麻の独特の言葉使い、キーボードを叩きすぎて壊す瀬文などには笑ってしまう。
未詳や餃子屋に貼られたポスターにも、ちょっとしたひねりが効いている。

スペックが暴走する当麻と瀬文の、仲間以上恋人未満の関係性も、じれったいがそのままが良いと思える距離感になっている。
当麻のスペックの暴走シーンのVFXは、回を追うほどに謎と不気味さが増えていて、ハラハラドキドキさせられる。

ふざけた名前で呼ばれるスペックホルダー役の、香椎由宇の怪演は見事だが、出番が少なすぎるようにも思える。

劇場版 SPEC 結 漸ノ篇 感想まとめ

長く続いた、超能力と刑事ドラマを組み合わせた「SPEC」シリーズの完結編前編。
ドラマ版最終回からスペシャルドラマ、劇場版を「起承転結」を文字って「起、翔、天、結」と続けた結(クローズ)の前編。
また、前編とは書かずに「漸ノ篇」「爻ノ篇」と分けている。

本作だけ見ても、全編見ても楽しめる内容ではなく、全て見ていないと楽しめないという欠点がもったいない作品。
スケールを大きくしすぎていて、世界の終わりや先人類というキーワードまで出してくるのには、ちゃんとまとまるのかという不安を覚えてしまう。

Amazon 映画『劇場版 SPEC 結 漸ノ篇』の商品を見てみる

関連作品