『沈黙の追撃』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

マインド・コントロールの存在を知らずに、囚われた味方を助けにいくよう命じられたコーディーとその仲間。しかし、味方だと思っていた捕虜に次々と襲われるうちにマインド・コントロールの存在を知り、その首謀者を捉えることに目的を変更していく。スティーブン・セガール主演の沈黙シリーズの1つ。

あらすじ

沈黙の追撃』のあらすじを紹介します。

恐怖の映像を強制的に脳内に焼き付けることで人を思い通りに操るマインド・コントロール。
そのマインド・コントロールの秘密組織が敵国のダムの地下で結成されていると政府は予想していた。
秘密組織の中では捉えられた捕虜たちがマインド・コントロールを受けている。
その捕虜たちがスパイとして再び国内に侵入するまでに殺害しておきたいと考えた政府と軍は囚人のコーディーとその仲間7人、そしてチャペルという元女性海兵を現地へ向かわせた。途中で優秀な情報員のダミーダと合流し、計10人で秘密組織に挑む。しかし、マインド・コントロールの存在を知っていたのはチャペルのみで他の9人のメンバーはその存在を知らなかったのだ。

ダムへ潜入するグループと敵の潜水艦を乗っ取るグループに別れ、作戦を決行していた10人。
なんとか、捕虜を救い出し、潜水艦に乗り込んだものの、どうも心が落ち着かないコーディーはチャペルに問いつめる。
チャペルはマインド・コントロールの話をし、コーディーは救助した4人もマインド・コントロールされていることに気付き、その首謀者レイダーを追いつめることに計画の目的を変更する。
その間にも潜水艦内では救助した捕虜達が暴れ周り、コーディーの仲間が1人、また1人と襲われていく。

なんとか窮地を逃れ、生き残ったコーディーであったが仲間は7人から3人へと減り、チャペルを会わせた5人でレイダーに立ち向かっていくこととなった。

はたして、コーディー達はレイダーを追いつめることが出来るのであろうか。

評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2006年1月28日
  • 上映時間:96分
  • ジャンル:サスペンス
  • 監督:アンソニー・ヒコックス
  • キャスト:スティーブン・セガール、ビニー・ジョーンズ、ゲイリー・ダニエルズ、ウィリアム・ホープ、ニック・ブリンブル etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『沈黙の追撃』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

マインド・コントロールと洗脳

近年、日本でもオセロの中島尚美が被害に合っている「マインド・コントロール」とはいったいどんな手法なのであろうか。言葉の定義では「自分の感情を制御すること。また、他人の心を自分の意のままに操ること。」と書いてある。

よくこの”マインド・コントロール”と宗教は結び付けて考えられがちである。たとえば、地下鉄サリン事件ではオウム真理教の教祖の指示のもとで起こした事件である。

しかし、宗教に限らずキャッチセールスやマルチ商法などといった人間の心理現象を上手く利用した商業活動もマインドコントロールに当てはまるとされている。

また、”洗脳”とは別物と考えられており、洗脳には強制的な力が働き、ある種の考え方や思考を定着させるものである一方で、マインド・コントロールは習慣化された価値観からくるものであり明確な強制力がないとされている。
ということは、今回の作品は正しく言えばレイダーの研究による強制的な「洗脳」であり、マインド・コントロールとは言えないのかもしれない。

洗脳を英訳すると「Brainwashing」である。文字通り、「脳(Brain)」を「洗う(Washing)」である。本作品のタイトルを付け替えるとしたら「Brainwashing」でどうだろうか。

クライマックスが意味するものとは?!

本作品は主演のスティーブン・セガールが登場する数多くの作品(通称「沈黙シリーズ」)のうちの1作品である。

クライマックスでは、チャペルの目にマインド・コントロールの映像が何度も写し出されており、彼女もマインド・コントロールを施されたことが判明する!まさかのまさかなクライマックスである。

チャペルはCIAでありながら、反逆者であったフレッチャーに捕えられ、一度レイダーの元に差し出される。
しかし、その後のシーンでマインド・コントロールされている様子はなく、いったいいつの間に被害にあっていたのか劇中では判明しない。

また、この「沈黙シリーズ」はいずれも『沈黙の・・・』で始まり、シリーズものかと思わせるが、作品の内容は連結しておらず、すべて短編である。(共通するのはスティーブン・セガールの男らしい迫力ある演技だけである。)
つまり、チャペルのマインド・コントロールについては我々は想像するしかないのだ。

わたしの予想では、チャペルがコーディー達に会う以前から既にマインド・コントロールを受けていると思われる。その理由として、フレッチャーがチャペルを捕えるように指示を出す際に「完全に従順な部下を置くべき」という話をしているからだ。また、チャペルはもと海兵で5年間勤めていたとも自分で話していた。

フレッチャーとレイダーの関係性がいつから始まったものかは分からないが、私の予想ではフレッチャーによってチャペルはマインド・コントロールを施されていたのである。しかし、その忠誠心がどこに向けたものなのか、そこまでは想像できない…。

まとめ

スティーブン・セガールが主演の作品を見た事がない私にとっては非常に入り込みやすい作品であった。
スティーブン・セガールの名前は聞いた事があったが、初めて作品を見てダンディでワイルドな雰囲気にメロメロである。
日本の俳優で言えば、「石原裕次郎」・「渡哲也」や「高倉健」といった昭和の有名俳優というところであろうか。
その表情からも体格からもいかにもアクション作品が似合いそうな貫禄を醸し出している。
本作品は2005年、1992年から現在まで続いている「沈黙シリーズ」計32作品のうち9作品目であり、このシリーズの初期に当たる。スティーブン・セガールの老いを感じとりつつも作品を鑑賞することが、この「沈黙シリーズ」の醍醐味かもしれない。

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