映画『サバイバー(2015)』あらすじ・ネタバレ結末と感想

サバイバー(2015)の概要:9.11で友を亡くしたエリート外交官が巻き込まれたのは突然の爆破テロ。国家にも容疑者として狙われる彼女は、果たしてテロの狙いを止める事は出来るのか。

サバイバー あらすじ

サバイバー
映画『サバイバー(2015)』のあらすじを紹介します。

英国にあるアメリカ大使館で働く、ケイト(ミラ・ジョボビッチ)の任務は、英国経由で米国に不正入国しようとするテロリストの入国阻止。

この日も彼女は、ビザ申請に来た、ルーマニア人医療ガス専門家で医師のバラン(ロジャー・リー)の申請内容に疑問を感じ調査を進めていた。
しかしどういう理由か、彼女の調査にはスコットランド・ヤードのアンダーソン警部(ジェームス・ダーシー)から横槍が入るという形で中止となる。
その上、ケイトはクレーン大使(アンジェラ・バセット)からも厳重注意を受ける事となった。

あわや処分寸前まで追い込まれた彼女を庇ったのは上司のサム(ディラン・マクダーモット)。
以前からケイトの観察力のお陰で、テロリストの海外亡命を防げた事が判っていた彼は、バラン博士への調査を内密に実行する様に指示する。

ケイトは、その後同僚のタボット(ロバート・フォスター)の誕生日を祝う為、レストランに行こうとした。
時間が少し空いていたので、レストランの近くでプレゼンの資料を作っていた所、レストランで爆破が起こる。

爆破に巻き込まれながらケイトは、その場から逃げさる男ナッシュ(ピアース・ブロスナン)が、明らかに何か爆発に関わるものをレストランに仕掛けていたのを察知。
顔を見られたナッシュは執拗にケイトを追いかけるが、ケイトは何とか彼の追跡を巻く事ができた。
IDにある生存者プロトコルから、タボットを探し出し、彼と近くの公園で落ち合う事にしたが、意外にもタボットはケイトに銃口を向けてきた。

タボットは、バラン博士にビザを出す事で、テロリストの人質となっている息子ジョニー(パディ・ワランス)の命を救おうとしていたのだ。
が、不可抗力でタボットを撃ってしまったケイトは、爆破テロと間違われ、国家からも追われ逃げる事となる・・・。

サバイバー ネタバレ結末・ラスト

ケイトは友人のリサ(ジェレヴィレ・オライリー)に必要なものを手配して貰い逃亡を続ける間にナッシュが世界でも指折のテロリストである事を知る。
彼がタボットのIDカードを使い自分を追跡しているのを知ったケイトは偽IDを手配し、バラン博士のビザから、英国での爆破テロは実験に過ぎず、本番はNYタイムズスクエアの、ニューイヤーズイブである事を突き止める。

NYで自分の発明したガスの効果を実験したかったバラン博士と、テロリストとして街そのものを恐怖に陥れたいというナッシュの思惑のズレが、テロの現場で起こってしまう。
そこからナッシュは、急遽バラン博士本人にライフルの照準を向け、彼を殺そうとするが、ケイトに差し止められ、NYのテロは未然に防がれる。

ケイトの容疑も無事に晴れ、事件に巻き込まれ死んだと思われていた上司のサムの元気な顔をみて、ホっとするケイトの顔で映画は終わる。

サバイバー 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2015年
  • 上映時間:97分
  • ジャンル:アクション、サスペンス
  • 監督:ジェームズ・マクティーグ
  • キャスト:ミラ・ジョヴォヴィッチ、ピアース・ブロスナン、ディラン・マクダーモット、アンジェラ・バセット etc

サバイバー 批評・レビュー

映画『サバイバー(2015)』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

一外交官の水際の努力すらも通らなかった事件

ケイトは、9.11のテロで友人を亡くした事がきっかけとなり、英国のアメリカ大使館で外交員として働いている。
ビザ発行という任務に就いている事から、自分の発行したビザがきっかけでテロが故郷に入国する事がないようにという気持ちもある。

彼女の上司のサムは、そんな彼女の鋭い勘が、幾人もの怪しいテロリストのビザ申請を水際で食い止めてきたかをみてきたのだろう。
今回は、そんな彼女の水際の努力に『国家的圧力』がかかった事から、あるテロリストのビザが通ってしまう事で起こる。

ブロスナン初、劇場公開映画の悪役

この映画はブロスナンにとって初の悪役となる。

ビデオスルーとなった、ジェラルド・バトラー主演の『マリオネット・ゲーム』でもブロスナンは悪役を演じているが、あれは結果として
バトラー演じる主人公の化けの皮を剥がす為に強盗という手段をとった哀れな真正直な男という役柄だった。

今回の映画は、ブロスナンの初期のキャリア『長く熱い週末』で演じたIRAの殺し屋の成れの果ての様にも見える。
ブロスナン演じる通称『時計屋』ナッシュは、自らの仕事に誇りをもち、計画通りに仕事が巧くいかないと思えば、共謀者でさえも始末する。

クライマックスで、彼はニューイヤーズイブのNYを混乱に貶めようとするのだが、ガスの爆発効果だけ確認できればいいというバラン博士とも思惑のズレに腹を立て、彼はバラン博士を殺害しようとする。
それが命取りとなり、結果として彼はケイトに足をすくわれてしまう。

監督や俳優にのびしろはあるのだが

監督は『V・フォー・ヴェンデッタ』や『推理作家ポー 最期の5日間』などアクの強い題材を個性豊かな製作陣と共にこなしてきた、ジェームス・マクティーグ。
だが、どうもこの監督、俳優には現場がやりやすいと好評だが、組む製作陣によって映画の『色』というものが良くも悪くも左右されてっしまうらしい。

今回は『ロッキーシリーズ』や『エクスペンダブルズシリーズ』を主に手がけてきたアーヴィン・ウィンクラーや、ボアズ・デヴィットソンが製作に入っている。
俳優や監督にまだ伸びしろがあるにも関わらず、どこか粗雑な作りな感覚が抜けないのは、この手の大味アクション映画製作陣が絡んでいるからかもしれない。

サバイバー 感想まとめ

映画の盛り上がる箇所が前半に集中し、最後まで持たないのが、この映画の弱点でもある。

エリート外交官が、指折のテロリストに挑み、さらにその裏側には世界屈指の銃器メーカー、シュタイヤー・マンリカの野望がある、という設定そのものは魅力的だ。
だが、それを充分に生かせていたかどうかは、疑問である。

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