映画『ステキな金縛り』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「ステキな金縛り」のネタバレあらすじ結末

ステキな金縛りの概要:容疑者のアリバイを証明できるのは落ち武者の幽霊だけだった。失敗続きで後がない弁護士のエミはこの幽霊に法廷での証言を依頼する。三谷幸喜が監督と脚本を手がけた異色の法廷サスペンスでありファンタジー・コメディ。とにかく楽しい作品でキャストも豪華。

ステキな金縛りの作品概要

ステキな金縛り

公開日:2010年
上映時間:142分
ジャンル:コメディ、サスペンス、ファンタジー
監督:三谷幸喜
キャスト:深津絵里、西田敏行、阿部寛、竹内結子 etc

ステキな金縛りの登場人物(キャスト)

宝生エミ(深津絵理)
弁護士。亡くなった父親は優秀な弁護士だったが、エミは失敗続きでどうにもならない。しかし何事にもめげない強さを持っており、幽霊の六兵衛にも全力でぶつかっていく。シナモンティーが好き。
更科六兵衛(西田敏行)
落ち武者の幽霊。後北条氏の家臣だったが無実の罪を着せられ味方に処刑された。その恨みから今も成仏できずにいる。生きていれば481歳。幽霊なのでものを触ったり食べたりはできないが、息を吹きかけることだけはできる。
速水悠(阿部寛)
速水法律事務所のボス。結果を出せないエミを忍耐強く雇っている。糖尿病を患っているが大食いをやめられない。タップダンスを練習中。
小佐野徹(中井貴一)
やり手の検事。非科学的なものを信じない。インド料理好きで手品が得意。最近愛犬のラブを事故で亡くした。
矢部鈴子 / 日野風子(竹内結子)
見た目がそっくりの双子の姉妹。妹の鈴子は美術品のバイヤーで姉の風子は化粧品会社の社長。姉妹ともに気が強く仲が悪い。
矢部五郎(KAN)
鈴子の夫。パン工場を経営していたが閉鎖になった。鈴子殺しの容疑者として逮捕されるが無罪を主張している。五郎の弁護をエミが担当する。
日野勉(山本耕史)
風子の夫。ちょび髭の胡散臭い男。鈴子と浮気している。
段田譲治(小日向文世)
死後の世界で管理局公安課の仕事をしており、六兵衛を連れ戻しに来る。フランク・キャプラ監督の映画が好き。
木戸健一(浅野忠信)
奥多摩在住の歴史学者。六兵衛の子孫であり、六兵衛の無実を信じている。
工藤万亀夫(木下隆行)
エミが同棲している恋人。売れない役者。料理が得意。

ステキな金縛りのネタバレあらすじ

映画『ステキな金縛り』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

ステキな金縛りのあらすじ【起】

月夜の晩。日野風子は自宅の屋敷で夫と双子の妹の矢部鈴子が浮気している現場を目撃する。姉妹はつかみ合いの喧嘩となり、風子は2階から玄関ホールに転落して死亡する。

弁護士の宝生エミは大事な裁判の日に寝坊してしまい、急いで法廷へ向かう途中でトラックに轢かれそうになる。法廷でもまともな弁護ができず、被告人からクビにされる。

エミのボスである速水は“最後のチャンス”として妻を殺害した容疑で逮捕された矢部五郎の弁護をエミに任せてくれる。風子殺害後、鈴子と日野は矢部が妻の鈴子を殺したように見せかける裏工作をしていた。犯行時刻、矢部は奥多摩山中にある旅館「しかばね荘」で金縛りにあって動けなかったと犯行を全面否認していたが、そんな非現実的な話は誰も信じてくれず、弁護の引き受け手がいなかった。エミは矢部の証言を信じて、しかばね荘へ向かう。

エミは女将から現在閉鎖中の「耳鳴りの間」に落ち武者の幽霊が出ると聞き、矢部が自分の部屋と間違えてこの部屋で寝たのではないかと考える。雨で東京へ帰れなくなったエミはその夜「耳鳴りの間」に部屋をとってもらう。

エミが寝入り始めた頃、ついに落ち武者の幽霊が姿を現す。幽霊の正体は後北条家の侍大将更科六兵衛だった。六兵衛は味方に無実の罪を着せられ処刑されており、自分と同じく無実の罪で裁かれようとしている矢部の話を聞いて同情する。エミは六兵衛に法廷での証言を依頼し、六兵衛を連れて深夜に東京へ帰る。

ステキな金縛りのあらすじ【承】

しかし大半の人間には六兵衛の姿は見えず、声も聞こえない。速水やエミと同棲中の万亀夫にも六兵衛は見えないが、2人はエミの話を信じてくれる。

六兵衛は証人として出廷する代わりに、自分の名誉回復と慰霊碑の建立を望んでいた。エミと六兵衛は詳しい話を聞くため歴史研究家の木戸を訪ねる。何と木戸は六兵衛の子孫で六兵衛の無実を信じていた。六兵衛は子孫との対面に感動する。

裁判初日。六兵衛の証人申請は通ったものの、明るいうちは六兵衛が来られない。何とか開始時間を遅らせてもらったが、検事の小佐野は幽霊の六兵衛を証人として認めようとしない。エミは六兵衛が息を吹きかけることだけはできることを思い出し、六兵衛に笛ガムを吹かせてみる。質問に対してイエスの時は1回、ノーの時は2回笛を吹くことで、六兵衛は自分の意思を伝える手段を手に入れる。

それでも小佐野はしつこく科学的根拠を求めてくる。しかし小佐野には六兵衛の姿が見えていた。それに気づいた六兵衛はわざと小佐野を怒らせてみる。小佐野は明らかに動揺していた。法廷画家の日村にも六兵衛が見えており、彼の法廷画には六兵衛が描かれていた。

ステキな金縛りのあらすじ【転】

エミは六兵衛が見える人には何か共通点があると考え、今まで六兵衛が見えた人に集まってもらう。その人たちには、最近ついていない、死を身近に感じた、さらにシナモンが大好きという3つの共通点があった。

エミは小佐野に六兵衛の存在を認めさせるため、最近事故で死んだ小佐野の愛犬ラブを六兵衛に連れてきてもらう。小佐野はラブとの再会を喜び、六兵衛が証人席に立つことを認めてくれる。

幽霊裁判は大注目され、六兵衛は張り切っていた。しかしあちらの世界の上層部は六兵衛の行動に怒り心頭で、管理局公安課の段田が六兵衛に強制送還の通知を持ってくる。このピンチを小佐野が救ってくれ、六兵衛は証人席に立つ。

ところが小佐野は六兵衛が反逆罪で処刑されたという過去に触れ、六兵衛の証言には信憑性がないと主張。エミは木戸に六兵衛の無実を証言してもらうが、木戸も小佐野にやり込められてしまう。裁判のことで頭がいっぱいのエミは万亀夫を傷つけてしまい、万亀夫は家を出ていく。エミは落ち込んでしまうが、六兵衛に励まされ前を向く。

一方、矢部は六兵衛ばかりが注目されることに拗ねており、どうせなら被害者本人を連れてきて証言してもらえばいいとエミに愚痴る。エミは六兵衛に頼んであちらの世界から被害者の矢部鈴子を連れてきてもらおうとするが、どうしても彼女が見つからない。

六兵衛がこちら側にいられる時間も限界に達していた。木戸の尽力で六兵衛の慰霊碑が建つことも決まり、六兵衛はやっと成仏できると涙を流す。エミは六兵衛に感謝して別れを告げ、ここからひとりで裁判を戦っていく。

ステキな金縛りのあらすじ【結】

エミは被害者鈴子の姉夫婦に不信感を持っていた。日野の屋敷を訪れて2人の話を聞くうちに、エミは殺されたのは姉の風子だという確信を持つ。

速水は糖尿病が悪化して危篤状態に陥る。エミは速水に段田への言付けを頼む。幽霊となった速水はすぐに段田を連れてきてくれる。エミは段田の大好きな映画「素晴らしき哉、人生」を見せることを条件に風子に会わせて欲しいと頼んでいた。段田はこの条件を飲む。

そして裁判の日。傍聴席には日野と風子になりすました鈴子の姿もあった。エミは“遺体が別人だった可能性がある”という驚きの事実を公表する。エミは鈴子を問いつめ、シナモンパウダーをぶっかける。粉だらけになった鈴子は、風子の幽霊を見てパニックになる。そして小佐野にも風子の幽霊が見えていた。風子は自分を殺したのは妹の鈴子だと証言し、小佐野は“これ以上の証言はない”とそれを裁判長に伝えてくれる。結果、矢部五郎は無事に無罪となった。

エミは初めて裁判に勝ち、厳しい小佐野にも認めてもらう。しかしなぜか寂しかった。ひとりで法廷に佇むエミの前にエミの父を連れて六兵衛が現れる。しかし自信をつけたエミには2人の姿が見えない。2人は仕方なくハーモニカを吹いて自分たちの存在をエミに伝える。エミはそこにお父さんと六兵衛がいるのだと気づき、幸福感に包まれる。

その後エミは立派な弁護士となって万亀夫と結婚。一児の母となる。六兵衛や速水やお父さんはそんなエミをずっと側で見守っていた。

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みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    「三谷幸喜の作品」臭が丸出しの映画です!コメディ映画としては一級品ではないでしょうか。その代わり、舞台的な狭い範囲で繰り広げられる人間模様を描く「映画で見る劇」なので、その辺は注意です。また、出演者も過去作と同じ俳優陣ばかりが採用されており、おいおいまたかよ、とツッコんでしまうのはお約束になりつつあります。映像でも革新的なものは皆無ですし、「三谷幸喜の笑い」で彩られた作品ですので、人は選ぶかもしれません。好き嫌いがはっきり別れますね。私的には、市村正親演じる「阿倍つくつく」という陰陽師の胡散臭さ加減が絶妙で、天界の段田譲治に吹き飛ばされるシーンは爆笑でした!佐藤浩市さんがテレビ放送版ではカットされているそうなので、ファンの方はテレビ版ではなく、本編版を見ましょう!

  2. 匿名 より:

    ①幽霊が見える条件

    ネタバレですが、劇中、更科六兵衛を見ることができる人とできない人が出てきます。その違いとは何かといいますと、幽霊が見えるには3つの条件があるのです!「最近ついてない」、「最近死を意識した」、「シナモンが好き」という条件です。この条件を満たしていると幽霊を見ることができる設定になっています。中井貴一演じる真面目一辺倒の小佐野徹が愛犬と出会った時の変わりようが笑えます!実はいい人なのがいいですね!

    ②阿部寛のタップダンス

    裁判所で阿部寛演じる速水悠がタップダンスで時間を稼ぐシーンがあるのですが、阿部寛のタップダンスが見事です!場面としては滑稽なシーンなのですが、相当練習したのでしょう!阿部寛ファンは必見です!

    ③同じ俳優使い回し

    三谷幸喜監督は、同じ俳優を何度も使います。「THE・有頂天ホテル」でも、「ザ・マジックアワー」でも、深津絵里、佐藤浩市、戸田恵子、西田敏行を使っていますが、すごく似た役柄ばかりで、同じ俳優で設定だけが違う舞台を観ているような気分になります。それはそれで作品の違いが際立つわけなのですが、世界観が非常に狭い舞台映画的な作風なので、マンネリ感が徐々に出てきてしまいますね。