『スウィングガールズ』あらすじとネタバレ映画批評・評価

スウィングガールズの概要:「スウィングガールズ」は、2004年の日本映画。監督は「ウォーターボーイズ」の矢口史靖。主演は本作が初主演となった上野樹里。共演者は、貫地谷しほり、本仮屋ユイカ、谷啓、竹中直人、平岡祐太、小日向文世、渡辺えり子、白石美帆など。第28回日本アカデミー賞の優秀作品賞をはじめ、2004年の日本映画賞の受賞部門数最多作品となる。

スウィングガールズ

スウィングガールズ あらすじ

映画『スウィングガールズ』のあらすじを紹介します。

ある東北地方の田舎町。山河高校の野球部が出場する県大会が行われるが、応援に向かう吹奏楽部の弁当が遅れて配達された。夏休み中の全くやる気がない補習授業を、弁当を届ける理由で教師をたぶらかし抜け出した1年の女子生徒たちは、弁当を盗み食いをした挙げ句に列車を乗り過ごし、直射日光もお構いなしに徒歩で炎天下の中を彷徨い歩き、ようやく弁当を届けた。そして腐った弁当を食べた吹奏楽部は全員食中毒を起こし病院へ搬送されてしまう。

彼女たちの盗み食いのせいで一人弁当に有り付けず、難を逃れた吹奏楽部の1年生・拓雄(平岡祐太)は、弁当を届けに行った友子(上野樹里)たちを脅迫し、無理矢理吹奏楽部に引き込んでしまう。そして落ちこぼれ13人と、リコーダーとギターとベースしか出来ない3人という計16人の女子生徒が集まり、急造の吹奏楽部が復活するように見えたが、吹奏楽には人数が足らず、ピアノの腕に覚えがある拓雄は、音楽室にあったジャズのビッグバンドのレコードを参考にし、ビッグバンドを結成することを思いついた。やがて体力トレーニングに始まる猛特訓が開始され、ようやくメンバーが演奏の楽しさを知った矢先に吹奏楽部が復活し、演奏する楽器も取り上げられ、無理矢理やらされていたと言いながら、強がって部室を出て行ったものの彼女たちは校庭で泣き叫んだ。

野球部の夢も破れ迎えた2学期、一度経験した音楽の楽しさは忘れられるものではなく、再び集まったメンバーたちは、紆余曲折を繰り返しながら中古の楽器をようやく手に入れる。そして隠れジャズマニアでありながら全く演奏には才能が発揮できない、数学の小澤先生(竹中直人)の悲しい指導の下、演奏も徐々に様になっていく。一度は去ったメンバーたちも戻り、ビッグバンド“Swing Girls and a Boy”は様々な障害を乗り越え、「東北学生音楽祭」に滑り込みで出場を果たし、見事な演奏を繰り広げるのだった。

スウィングガールズ 評価

  • 点数:95点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:2004年
  • 上映時間:105分
  • ジャンル:青春、コメディ
  • 監督:矢口史靖
  • キャスト:上野樹里、貫地谷しほり、本仮屋ユイカ、豊島由佳梨 etc

スウィングガールズ 批評 ※ネタバレ

映画『スウィングガールズ』について、2つ批評します。※ネタバレあり

日本中にジャズバンドブームを作った立役者的な青春ドラマ

何とも七転八倒の青春物らしい音楽映画であり、今観ても充分に楽しい作品である。ジャズという音楽は青春ドラマとして受け入れがたいところもあるのだろうが、ここでは落ちこぼれの少女たちが偶然にも演奏する楽しさを知り、格好だけではない音楽の素晴らしさを体験してゆくロードムービー的な作品である。高額な楽器を手に入れる困難や、中々上達しないもどかしささえ超えて行くような青春の思い込みが、リアルに、しかもコメディタッチで描かれているところが、同世代をはじめ多くの音楽ファンにも受け入れられた原因だろう。実際この映画が公開された後、楽器店では管楽器の売り上げが数倍も伸び、アマチュアバンドの数も増えて、日本中にジャズを広めるきっかけとなったのは事実である。以降若手の女性ミュージシャンがジャズ界にも台頭し始め、ジャズの裾野が若い世代へと広がって行った。何よりもここで演奏されるジャズのナンバーは、耳に馴染みやすいビッグバンドジャズでも屈指の名曲が揃っており、ジャズを「複雑な音楽」から「楽しい音楽」という概念に変えたところも大きかったのだろう。演奏するメンバーの表情も少女らしくいきいきと輝き、なかなか経験が出来ない楽器演奏の楽しさが良く表れている。

キャッチコピーは「ジャズやるべ!」

主演の上野樹里がとてつもなくフレッシュである。彼女は音楽映画に縁があるのか、その後「のだめカンタービレ」に出演し再び大きな人気を得た。竹中直人もダメ教師ながら、ジャズマニアのウンチクにもらしさを出ておりユニークな役を演じている。そして舞台になったのが東北という土地柄の設定も良かったのだろう。横浜や神戸のようなジャズが盛んな土地ならば、お洒落なイメージが先行し、ありがちな音楽映画になってしまうだろうが、東北の純朴な高校生がやるジャズというのが親近感を得た原因ではないだろうか。キャッチコピーの「ジャズやるべ!」というのが何とも微笑ましい。

まとめ

主演の上野樹里がとてつもなくフレッシュである。彼女は音楽映画に縁があるのか、その後「のだめカンタービレ」に出演し再び大きな人気を得た。竹中直人もダメ教師ながら、ジャズマニアのウンチクにもらしさを出ておりユニークな役を演じている。そして舞台になったのが東北という土地柄の設定も良かったのだろう。横浜や神戸のようなジャズが盛んな土地ならば、お洒落なイメージが先行し、ありがちな音楽映画になってしまうだろうが、東北の純朴な高校生がやるジャズというのが親近感を得た原因ではないだろうか。キャッチコピーの「ジャズやるべ!」というのが何とも微笑ましい。

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