映画『シャトーブリアンからの手紙』あらすじネタバレ結末と感想

シャトーブリアンからの手紙の概要:2014年公開のフランス・ドイツ映画。ドイツ占領下のフランス、シャトーブリアン収容所で実際に起こった報復事件をベースに、27名の犠牲者の生活や心模様を描き出した話題作。

シャトーブリアンからの手紙 あらすじネタバレ

シャトーブリアンからの手紙
映画『シャトーブリアンからの手紙』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

シャトーブリアンからの手紙 あらすじ【起・承】

1941のフランスはドイツ占領下にあった。
シャトーブリアン収容所に入れられていたのは、主に政治犯、反ドイツ活動が見つかり罰せられた人間ばかり。
そこにいたギィ・モケは17歳。
共産党の青年同盟の一員でドイツ軍を批判するビラをまいて収容されている。
ギィの親友は21歳のクロード・ラレ。
彼は青年同盟のリーダー格であり、やはり反ドイツ運動で収容されていた。
しかし彼は釈放予定があり、妻もシャトーブリアンにやってきていた。

そんなフランスで10月に悲劇の始まりが起こった。
それはパリからおよそ300キロ離れたフランスのナントでドイツ人将校が暗殺されるという事件が発生した。
青年共産党員による仕業でその後彼らは逃亡する。

この事件は駐仏ドイツ軍司令部に届いた。
そこにいたのがオットー将軍、ハンス大佐、エルンスト大佐である。
彼らはドイツ軍でありながら隠れた反ナチ思想を持ち合わせた人物たちだった。
逃亡した犯人を捕まえないと、ベルリンが過剰なまでにフランス側を攻撃してくることを心配した三人。

こっそり解決しようと試みたがうまくいかなかった。
そこにドイツ大使がやってきてヒトラーはこれに対し、報復命令を下したと伝えられる。
内容は正午までにフランス人150人を処刑することというものだった。
ここで報復したらフランス側からまた報復されるのではと何とか報復命令を回避できないかと頭を悩ます。
しかし絶対の命令だったナチの要求に逆らえる者はいない。
1日に50人ずつ殺害していくという妥協案を提示するのが限界だった。

シャトーブリアンからの手紙 あらすじ【転・結】

そんな時、シャトーブリアンのベルナール副知事に人質リストを作るよう命が下った。
断る副知事に対し、収容所から出さないと善良な市民が殺されると言われ、やむなく収容所から人物を選択することになる。

リスト作成をしているジョルジュ。
出来上がったリストを確認した副知事は、その中に釈放予定のクロードとまだ17歳のギィ・モケの名があることに難色を示した。
リストの作り直しを要求したが、代わりに別の3人を選ぶように言われてしまう。

10月21日、人質処刑の命令が下った。
収容所内ではフランス兵から報復のために殺されるという話が収容者に回ってしまう。
ギィもこの話を盗み聞きしてしまい、恐怖で涙にくれる。

22日昼食が中止になり、収容者に緊張が走った。
名前を呼ばれた者が殺されるようだった。
次々と呼ばれる中、クロードとギィの名も上がる。
しかしクロードは今日が釈放日だった。
まだ子供のギィの名があがったことに反発の声もあがるが、ギィは速やかに前に出る。

副知事は「1時間後に処刑される。その前に家族に手紙を書いて良い」と言った。
クロードは妻との面会を許されたため、彼女と会い抱きしめる。
そして他の物は一心不乱で手紙を書いた。

名前が挙がったのは27人。
護送トラックに乗せられた。
ギィは護送される前に収容所の女性塔にいる好きだったオデットにも急いで手紙を書いた。
その後フランス軍によりその手紙はきちんとオデットに渡されたという。
そして彼らは命令通り処刑された。

シャトーブリアンからの手紙 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2011年
  • 上映時間:91分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ、戦争
  • 監督:フォルカー・シュレンドルフ
  • キャスト:レオ=ポール・サルマン、マルク・バルベ、ウルリッヒ・マテス、マルタン・ロワズィヨン etc

シャトーブリアンからの手紙 批評・レビュー

映画『シャトーブリアンからの手紙』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

難しい戦争系映画

日本では馴染みがないのが、ドイツ占領下時代の収容所での話だ。
元々この手の話が公開しにくいこの国では、歴史的に重要な作品であってもミニシアター系映画として片付けられることが多いのが残念だ。

本作品は内容としては非常に難しく、一概に良し悪しは言えない。
だが、この出てくるドイツ軍の人物のなかに反ドイツ派がいたことで少し救われる。
戦争があっても人としての心は変わらないものなのであろう。

副知事も殺したくないという思いをきちんともっていて人間らしい。
こんな時代にこのような人間がいたのかと思うだけで心が温まる。

ラストシーンは印象的である。
まだ若い世代が殺されてしまうのは本当につらく涙が出てしまうが、それでも最後に家族への手紙をかけたことは本当に良かった。
この手紙がこの映画の肝であり、このシーを描ければ他はこのシーンに繋がる装飾といっても良いくらいだろう。
後世にこの手紙が残されていたことで事実も明らかになるのだから。

手短にまとめた脚本

普通このような映画は長くなりがちである。
ただダラダラ長く、薄暗い収容所の生活が続くと映画としての魅力も半減してしまう。
しかし本作品はきちんと内容をまとめていたことで、ただ長い作品にはならず芸術作品として完成している。

時間も短く見やすいのも特徴。
やはり歴史映画は観やすくわかりやすいと、多くの人が鑑賞できてオススメである。

シャトーブリアンからの手紙 感想まとめ

本作品は正直苦手であると思っていた。
元々戦争映画が得意では無いし、見るからにアンハッピー映画であるからだ。
しかし鑑賞してみると人間の心にある正義感みたいなものを確認できたし、自分も強くなれるような気分にさせてくれる作品である。

勿論最期には死んでしまう悲しいラストが待っているのだが、それでも時代のせいではなく人間同士の関わり合いが見て取れるような作りとなっていたのが良かった。
二度と戦争は嫌だが、考えさせてくれる作品である。

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