映画『シルヴィア』あらすじネタバレ結末と感想

シルヴィアの概要:2004年公開のイギリス映画。グゥイネス・パルトロウをヒロインに、実在した伝説の女流詩人シルヴィア・プラスの人生を描いたヒューマンストーリー。何故シルヴィアが自殺したのかをテーマにした作品である。

シルヴィア あらすじネタバレ

シルヴィア
映画『シルヴィア』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

シルヴィア あらすじ【起・承】

舞台は1956年のイギリス。
優秀だったシルヴィア・プラスは奨学金をもらいケンブリッジ大学に通えることとなった。
そこで出会ったのが後の夫となるテッドである。
彼はこの大学の院生で素晴らしい詩を書く才能があった。
そんな彼にあこがれたシルヴィアは、パーティーに参加したときに彼に近づく。
彼もまたシルヴィアに惹かれ、二人は4ヶ月でスピード結婚に至る。

ある時、テッドが書いた詩がニューヨークで賞を受賞した。
これがきっかけとなり夫婦はアメリカに向かう。
元々シルヴィアはアメリカにいた。
そのためシルヴィアは人の勧めで母校のスミス大学で英語教員となる。
教えることに胸をときめかせたが、しかし彼女も本当は詩を書きたい。
仕事が忙しくなり彼女は時間が上手く取れなくなり、大好きな詩を書くこともできなくなっていった。
この理想と現実の狭間にあるギャップに苦しんだ彼女は精神を弱らせ、夫のあらぬ浮気を疑い始めるのだった。

シルヴィア あらすじ【転・結】

1959年夫婦はイギリスに戻った。
新居も持った夫婦。
シルヴィアは妊娠していた。
その後出産したシルヴィアは育児に追われるようになっていく。
その間に夫はさらに名声を高め、文学界で著名人の仲間入りを果たした。

彼らはデヴォンというところに再び引っ越すことになる。
現在済んでいるロンドンの自宅をどうするか悩んでいる時、夫はアッシアという女性と出会う。
シルヴィアは二人目を妊娠していたが、テッドはアッシアと親密な関係になっていった。

情緒不安定になっていったシルヴィアは子供二人とロンドンに戻る。
しかし癒やされること無く、彼女の精神状態は悪化し最悪のスパイラルに陥っていった。
シルヴィアは夫のテッドと昔のようにやり直したいと1度会った。
今思う自分の気持ちを話した彼女だったが、テッドは未だにアッシアと付き合っていて妊娠までしているという。
そのため彼女とは別れることが出来ないという。

自宅に帰ったシルヴィアは絶望の淵にいた。
そして一酸化炭素自殺を図るのだった。
彼女が30歳の時である。

シルヴィア 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2003年
  • 上映時間:110分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:クリスティン・ジェフズ
  • キャスト:グウィネス・パルトロー、ダニエル・クレイグ、ブライス・ダナー、マイケル・ガンボン etc

シルヴィア 批評・レビュー

映画『シルヴィア』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

シルヴィアの才能と苦悩

詩の才能があったシルヴィア。
彼女は実在した人物であり、死後有名になった女流詩人である。
元々頭が切れたシルヴィアだったが同じく才能のある男性と結婚。
ここから彼女の人生の歯車が狂っていった。
彼女に延々つきまとっていたのは「嫉妬」であろう。
夫の才能や名声に嫉妬し続け、女としての幸せだけでは満たされなくなってしまった。

凶器的であり、天才肌のシルヴィアは自分が生きていることさえ否定する。
精神的なバランスを崩し、苦悩の日々が続いていくのだ。
同じ女性としてリアルであり、共感できる部分も多く考えさせられた。

グゥイネス・パルトロウの新境地

シルヴィア・プラスという人物をこの映画を観るまで知らなかった。
しかし観ていて思ったことは、こんな人物だったのだろうと想像しやすかったということ。
それだけグゥイネスの演技力が高かったということであろう。
才能が溢れるような理知的な顔立ちと、上品な振る舞いはおそらくシルヴィアにはまったのだろう。
可愛らしくて印象に残るラブコメの出演も魅力的ではあるが、本作品の悲劇的でいて破滅していく女性像を演じさせても見事だった。

衝撃的ラスト

最後のシーンは特に印象深い。
2人の子共もいるのに彼女は最後まで女だった。
しかし母としてやるべきことをやった上で、自らの命を絶った。
心が追いつかない状態になるということは本当に恐ろしい。
このシーンまで演出したというのも凄いが、やはり内容は衝撃的だった。

シルヴィア 感想まとめ

アメリカではあまり人気が出なかった作品。
やや暗めで精神論を展開するあたりが、あまり気に入られなかったのかもしれない。
天才という者は凡人にはわからない研ぎ済まされた感覚がある。
その感覚のせいで自分を壊し、敏感な精神状態はアンテナの張りすぎで崩壊していく。
シルヴィアは典型的なそのタイプに人物であった。

映画自体決はめ細やかに制作されていて、丁寧に楽しむことが出来る。
作品全体のバランスも良く、上手く人間を使ったシリアスな作品に仕上がっている。

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