映画『シリウスの伝説』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「シリウスの伝説」のネタバレあらすじ結末

シリウスの伝説の概要:水の子シリウスは、ある日禁忌とされる水域に飛び込み、岬で美しい乙女を認める。二人は恋に落ちるが、乙女マルタは敵の火一族の娘だった。波田正美監督のロミオとジュリエットをモチーフにした、悲しくも美しい恋の童話。

シリウスの伝説の作品概要

シリウスの伝説

公開日:1981年
上映時間:100分
ジャンル:ファンタジー、ラブストーリー、アニメ
監督:波多正美
キャスト:古谷徹、小山茉美、内海賢二、潘恵子 etc

シリウスの伝説の登場人物(キャスト)

シリウス(古谷徹)
水一族の少年。16歳を迎えると同時に成人する。腕っぷしが強く、勇敢かつ真っすぐな性格。マルタと恋に落ち、水一族と火一族の運命を変えることとなる。水の子は太陽の光を浴びると死んでしまう。
マルタ(小山茉美)
火一族女王の娘で、次期女王。火の子は妖精のような容姿だが、特に美しい。岬のかがり火の番が仕事で、シリウスと出会い惹かれ合う。素直で優しいが、恋に対しては少々独占的なところもある。水に落ちると死んでしまう。
チーク(榊原郁恵)
水の子の一角鮫。シリウスの弟分で、彼を兄のように慕う(血は繋がっていない)。年相応にやんちゃで腕白だが、シリウスのように強くなりたいとも思っている。
ピアレ(潘恵子)
火の子。マルタを慕っているが、その想いには特別な感情が込められている。マルタがシリウスと仲睦まじくするのに嫉妬するが…。
グラウコス(内海賢二)
水一族の竜王、海の神。大昔に姉である火と分裂してからは、海を住処とし沖合の火の国に入ることを禁じている。シリウスを次期族長にと考え、彼の潜在性を買っている。
テミス(武藤礼子)
火一族の女王、女神。弟である水を憎み、関わることを厳しく禁じている。一人娘のマルタは可愛く、次期女王の座を継ぐことを楽しみにしている。
マブゼ(鈴木ヒロミツ)
水一族のウツボ。一族内のトリックスターで王座を狙っている。正統な後継者であるシリウスに度々喧嘩を仕掛けるが、ことごとく返り討ちに遭わされる。
モアル(宇野重吉)
水一族の長老ウミガメ。一族一の物知り。温厚な爺さんで、シリウスが恋と王座の板挟みになるところに助言する。

シリウスの伝説のネタバレあらすじ

映画『シリウスの伝説』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

シリウスの伝説のあらすじ【起】

海底の水の国。水の子シリウスは、もうすぐ16歳の成人を迎えるところだった。シリウスは、チークと共にエレキクラゲを追いかけて、「タブーの水域」に行き着く。その先は行ってはならないとされていたが、シリウスは一人クラゲを追いかけて水域に入り込んだ。水域は、火の国の入り口である岬と繋がっていた。シリウスは、岬のかがり火辺りで一人の少女を見つける。

翌日、シリウスは誕生日兼成人の儀を行った。族長グラウコスは、シリウスの成人を祝うと共に、彼を王に指名した。王の象徴である「アルゴンの目玉」を授けられ、シリウスは正式に新族長となる。

火の国。姫マルタは、かがり火の守りを務めていた。自身の一族が水一族と対立するのは理解していたが、岬の下に広がる海の美しさに心が揺れる。海面から、シリウスが顔を覗かせた。マルタは、水の子が自らを惑わしに来たのだと警戒するが、シリウスと言葉を交わして強く惹かれる。互いに好き合った二人は、毎晩岬で会うことを約束した。マルタは近々女王になる予定だったが、突然の恋に心を奪われ、少女でいることを望む。

シリウスの伝説のあらすじ【承】

シリウスは、海中の見回りもそっちのけでマルタとの逢瀬に夢中になる。チークは、シリウスの異様な高揚ぶりを心配し、彼の後を追って岬に行った。そこで、シリウスが敵の一族の娘と戯れるのを見てしまう。

シリウスは、海中が荒れているのに感づいて、マルタの元を離れる。エレキクラゲが大暴れし、海の国は惨状に陥っていた。チークは、シリウスが恋に浮かれているのに大激怒する。水一族には「火一族に近づいてはいけない」という掟があった。シリウスは、恋と王としての立場に挟まれ葛藤する。

90年に一度の日食が近づいていた。日食の夜、マルタは繭に入り女王として変身を遂げる。もうシリウスとの再会は望めないと知り、マルタは最後のかがり火を焚くことを決めた。シリウスが岬に現れるが、マルタは別れの舞を踊った。シリウスが頭を抱えると、ウミガメモアルが浜辺に上がってくる。若き男女の憂いを見かねて、モアルは火と水両族の悲しい伝説を話して聞かせた。

昔々、火と水の姉弟は仲が良く、互いに補完し合って暮らしていた。しかし、二人の仲を妬んだ風の神アルゴンが、根も葉もない噂を流して姉弟の仲を裂く。水は地を覆って海をつくり、火は天空を舞った。アルゴンは目玉を奪われ海底に封印されるが、水と火は、憎しみ合って二族に分かれる。

シリウスの伝説のあらすじ【転】

シリウスとマルタの純粋な愛に心を打たれ、モアルは二人の恋が成就する方法を教える。宇宙のどこかには、火と水が仲良く暮らす惑星があるという。その星に行くには、日食の日に黒い太陽が現れたとき、メビウスの丘にクライン草という花が咲く。その胞子に乗って太陽の先を目指せば、目的の星へ行けるという。

シリウスたちが思案していると、岬のかがり火が消えてしまう。マルタの悲痛な顔を見て、ピアレは、自分が何とかするからメビウスの丘へ急ぐよう言った。二人が行ってしまうと、ピアレは己の身を火に変えた。テミスは、国外の異常な事態に感づき、失踪したマルタの捕縛を命じる。マルタたちはすぐに火一族に行く手を阻まれるが、グラウコスが現れて強制的に引き裂かれた。

シリウスは水の国に連れ戻され、牢屋に収監された。シリウスを心配するチークに、マブゼはこう囁く。アルゴンが封印された場所に目玉を投げ込み、解放される衝動でシリウスを逃がせる、と。シリウスは、チークにグラウコスに目玉を返上するよう頼んだ。しかし、王の側近にはじかれてしまう。

逆上したチークは、タブーの水域に飛んで行く。チークは躊躇うが、目玉自体が水域のパワーに引き寄せられ、チークごと水域に落ちてしまった。

シリウスの伝説のあらすじ【結】

アルゴンが覚醒し、空では日食が始まっていた。アルゴン復活の地響きで、シリウスは監獄から脱出する。海は荒れに荒れ、住人はどこかに散ってしまっていた。シリウスは、何とかチークを見つけるが、彼は瀕死に陥っていた。自分の魂も一緒に連れていってくれと願い、チークは息を引き取る。

マルタは、追っ手を逃れてメビウスの丘に到達した。日食が始まった途端、地面からクライン草が生えて、黒い太陽に向かって伸びる。胞子が夜空に向かって飛散するが、マルタはシリウスを待つために必死でそれを止めた。しかし、シリウスは現れない。マルタは、女王になるために繭に包まれる。

太陽が輝きを取り戻すと、マルタは女王に変身した。海から上がってきたシリウスは、視力を奪われていた。マルタを求めて女王に近づくが、目の見えないシリウスは変身したマルタを認識できなかった。そして、陽光を浴び、シリウスは「好きだ!」と叫んで死んでしまう。

嘆いたマルタは、シリウスの亡骸を抱えて海に向かって飛んで行く。「私も一緒に連れていって」―火の子は水に入ると死んでしまうのに、マルタは海に身を投げた。火と水両族の若い統領を失い、姿を見せたグラウコスとテミスは何百年ぶりに和解する。グラウコスは、シリウスたちの魂を共生できる星に転生させた。

未来―水一族と火一族は交流を持つようになった。シリウスとマルタの悲恋は、両族間の伝説となっていた。夜空には、一つの明るい星が瞬く―。

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