映画『旅の重さ』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「旅の重さ」のネタバレあらすじ結末

旅の重さの概要:素九鬼子の小説を原作とした映画。母親との生活にうんざりして家出をした16歳の少女は、四国遍路の旅に出る。旅の途中での人々との出会いを通じて、大人へと成長していく青春ロードムービー。

旅の重さの作品概要

旅の重さ

製作年:1972年
上映時間:90分
ジャンル:ヒューマンドラマ、青春
監督:斎藤耕一
キャスト:高橋洋子、高橋悦史、横山リエ、砂塚秀夫 etc

旅の重さの登場人物(キャスト)

少女(高橋洋子)
学校生活や母親との生活にうんざりし、家出をした16歳の少女。四国遍路の旅に出て、様々な人々との出会いの中で、大人へと成長していく。
ママ(岸田今日子)
男出入りの絶えない貧しい絵描きの母親。
松田国太郎(三國連太郎)
足摺岬で出会った旅芸人一座の座長。
政子(横山リエ)
一座の座員であり、少女と一緒にパンツひとつで海に飛び込むなど仲良くなる。その後、少女と身体を重ねることになる。
加代(秋吉久美子)
少女が身を寄せていた場所の近所に住んでおり、何度か言葉を交わしたことのある女の子。のちに自殺をして、死んでしまう。
木村大三(高橋悦史)
倒れていた少女を助けた魚の行商人の男。男の家で厄介になるうちに、少女が恋心を募らせた相手。最後には、少女と生活を共にするようになる。

旅の重さのネタバレあらすじ

映画『旅の重さ』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

旅の重さのあらすじ【起】

学校生活や男出入りの絶えない母親との生活にうんざりして、少女は家を飛び出して、四国遍路の旅に出る。上下白の四国遍路の白装束姿で、田園風景の中を進んでいく。そんな旅の道中、ママに向けて手紙を送り続けていた。返事のない一方的な想いを綴った手紙である。
緑の眩しい田園風景を進みながら、同じ遍路を続ける人たちとの出会い。自然の中に溶けていくような体験の中で、自らの成長を感じる。

入った映画館では痴漢に遭い、ご飯を奢ってもらったり、ヒッチハイクで乗車したトラック運転手には臭いと言われ嫌な思いをしたり、宿屋では自分の身の上を偽ったりと、旅を通して様々な経験をする。

ママに向けた手紙の言葉に、旅に出ると無性に人が恋しくなったり、疎ましくなったりすると綴ったように、旅は楽しいだけのものではなく、時に嫌なことや腹立たしいことにも遭遇するのだと学んだ少女。

憧れていた土佐の海に到着し、喜びに浸る。海に入り楽しそうにはしゃぐ反面、裸で砂浜に突っ伏した姿は、どこか寂しげである。

旅の重さのあらすじ【承】

たどり着いた足摺岬の近くで、旅芸人の松田国太郎の一座と出会う。華やかな芝居に魅せられ感激した少女、買い出しなどの手伝いを申し出て、一座の仲間に加えてもらえることになった。一座には、吉蔵や竜次、政子や光子などの個性的な大人たち。しばらくの間、この一座と過ごすことになる。

その中でも自分よりも大人な雰囲気の政子には可愛がってもらい、次第に親しくなっていく。ふたりで海辺に出向き、おもむろに着ていたものを脱ぎ捨て、一緒にパンツ一枚で海に飛び込む。楽しそうに戯れる二人。

経験豊富な大人たちに囲まれた生活の中で、少女は様々なことを学ぶ。しかし一方で、一座内での男女関係の乱れや自分に向けられた女の嫉妬などに辟易し、一座を離れることを決意する。

政子に別れを告げた夜、ふたりは暗がりの中、身体を重ねた。「泣き、泣き」と言いながら、少女の身体に触れる政子。少女も行為を受け入れる。それは、少女の行き先を案じて慰めるような行為であった。

旅の重さのあらすじ【転】

一座を離れた後も旅を続けていたが、旅の疲労が重なり、身体が弱っていく。しかし、旅を終わりにしようとはしない少女。それは、旅に失敗したという絶望が自分を苦しめることになるという想いからであった。しかし、ついに道端に倒れてしまう。

倒れた少女を助け、自宅で看病してくれたのは、魚の行商人をしている木村という男であった。彼は行商人をやりながら、ひとりで静かに暮らす、無口だが優しい男である。

やがて体調も回復し、表通りに出てみると、近所に住む加代という少女と知り合う。いつも傍らに本を携えているような少女で、馬が合った。

しばらく男の家で世話になるうちに、少女の心の中には、男に対する恋心が芽生えるようになる。ある日、少女は男に接吻を迫る。その続きも望む少女であったが、気持ちに反して、身体は反射的に拒んでしまう。男の方は、少女の身体まで求めるようなことはしなかった。

男と気持ちを重ねられなかったことに酷く落ち込んだ少女は、家を出ることにした。

旅の重さのあらすじ【結】

家を出ていた間に、加代が自殺をしたことを知る。「なぜ彼女が自殺したのか、私には原因が分かるような気がする。私だって旅に出なければ、自殺していたかもしれない。」少女にとって加代の自殺は、ショックな出来事であった。

一旦、家を出たものの、加代の自殺というショックな出来事に遭い、男の家に戻ってくる。泣いてすがる少女の身体を優しく抱きとめる。少女は、男の胸で安堵感を感じていた。

しばらくしてママの元へ千円札が同封された手紙が届く。その手紙には、少女が男の家に住み着き、魚の行商を手伝いながら、夫婦生活を続けるといった旨が綴られていた。

いつまでこの生活を続けるかは分からない。夫婦になろうと言ったわけでもないけれど、この生活に満足している。だから、そっとしておいてね。ママのワガママを聞いてきたのだから、これでおあいこになる。そんな少女の手紙の言葉で、物語は終わる。

最後に流れるのは、主題歌であるよしだたくろうの「今日までそして明日から」だ。

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