映画『トーク・トゥ・ザ・デッド』あらすじとネタバレ感想

トーク・トゥ・ザ・デッドの概要:「リング0~バースディ~」も手がけた監督、鶴田法男の2012年の作品。主演はグラビアアイドルもこなす女優、小松彩夏。死者と話せるという呪われたアプリが引き起こす、恐怖の連鎖。

トーク・トゥ・ザ・デッド あらすじ

トーク・トゥ・ザ・デッド
映画『トーク・トゥ・ザ・デッド』のあらすじを紹介します。

幼い弟を養うためにデリヘル嬢として働く百合。
だが、自分の不注意で病の弟、聡を亡くしてしまってから罪悪感に苛まれていた。
百合と聡は異父姉弟であったが、虐待も厭わない横暴な母親が一方的に聡の面倒を百合に押し付け、百合には多額の借金までしていた。

新人デリヘル嬢のマユは百合に助けられた事から彼女に懐き、”死者と話せるアプリ”を使っている事、百合にもそのアプリを使ってみないかと言う。
聡に謝りたい百合は、アプリを使うことにする。
そのアプリには決まりがあり、会いたいと言われても断らなければいけなかった。
しかし片思いしていたデリヘルのドライバー、亮に振られてしまったマユは、通話相手の祖母と会う約束をしてしまう。
そしてマユは変死体として発見される。

一方、雑誌記者の笹本洋子は、事故死した恋人ともう一度会話がしたくて、”死者と話せるアプリ”を必死に探していた。
取材を続ける中、その存在を知るという男性に接触するが、彼も変死体で発見される。
だが、洋子は彼の残したメモから、アプリのダウンロードに成功する。
そして恋人と話すうち、彼が事故死した理由が自分にあったと知り絶望する。

百合は母から高額の借金を要求され、逃れるためにも聡と会う約束をする。
だが、母を許せない百合は、亮にひとつの希望を託していた。

トーク・トゥ・ザ・デッド 評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2013年
  • 上映時間:84分
  • ジャンル:ホラー
  • 監督:鶴田法男
  • キャスト:小松彩夏、加藤和樹、桜井ユキ、須賀貴匡 etc

トーク・トゥ・ザ・デッド ネタバレ批評

映画『トーク・トゥ・ザ・デッド』について、感想批評です。※ネタバレあり

時代にあわせた”死者と話せるアプリ”

テレビから出てくる幽霊として有名な貞子の、誕生秘話「リング0~バースディ~」から時代が変わり、スマートフォンの時代に合わせて”死者と話せるアプリ”という設定が面白い。
禁断のアプリを使うと死者と話が出来るが、決して会ってはいけない、会うとあの世に連れていかれてしまう、という設定は怖いし現実味がある。
また、それを使ってしまう、弟を失ったデリヘル嬢の百合の境遇や百合に思いを寄せる亮、亮に惹かれながらも百合を慕うマユなど、関係性も上手く描かれている。
百合と聡、その母親の非道な行動なども、キャストの演技力が素晴らしくわかりやすく描かれている。

百合が母親に対してどんな思いを持っていたか言葉では表現されていないが、亮に手伝ってもらって、母親にアプリの入ったスマートフォンを届けさせ、聡と共に道連れにするシーンは怖いしぞっとする。
そして亮には生きて欲しいと伝え、アプリが使えなくなるラストは心に残るものがある。

全てが中途半端なホラー映画

ストーリーの展開がまとまりきっておらず、特に記者の洋子のストーリーが中途半端なままで、彼女の話まで組み込む必要性がわからない。
無くても、死者と話せるアプリの映画としてのストーリーは成り立つだろう。
洋子の部分がなければ、スッキリした展開になっただろう。

嶋田久作の強烈な印象を与える死に顔に対して、小松彩夏の最期の顔が眠るようなものだというのは、納得いかない。
いくら母親に復讐を考え、愛する弟と共に死を選んだからといって、呪われたアプリを使った者には同等の最期があるからこそのホラー映画ではないだろうか。
風呂敷を広げただけの話で、特にアプリに関する内容のオチや原因がある訳でもないために、これと言った怖さや面白さがある映画ではない。

トーク・トゥ・ザ・デッド 感想まとめ

呪われたビデオの連鎖、貞子シリーズが、呪いの動画で3D映画になったのと同時に、呪いのアプリ映画が登場するのも当然と思える。
そして、会う約束だけはしてはいけない、すると「死」が訪れるという連鎖が面白い。
リングの影響だろうか、記者を無理やり登場させたのは難がありすぎる。

百合と聡の母親の暴挙は、人間の怖さがありありと描かれていて、その母親に復讐する百合と聡の亡霊のシーンも恐ろしく描かれている。
だが、どこまでもリングや呪怨のテイストばかりが感じられ、アプリを使うという部分以外には新鮮味が全く感じられない。

ホラー映画を数多く世に出してきた鶴田法男監督の作品だが、ありがちなホラー映画という印象のまま終わってしまっている。

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