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映画『たみおのしあわせ』あらすじネタバレ結末と感想

映画『たみおのしあわせ』の概要:親離れできずにいる息子と子離れできない父が、周りに翻弄されながらも自分たちなりの愛を探すという内容、少しユーモラスに仕上げてある作品。監督・脚本は岩松了。主演はオダギリジョー、原田芳雄。出演は麻生久美子、大竹しのぶ、小林薫、忌野清志郎。劇中の音楽はjazzバンドの「勝手にしやがれ」。2008年公開作品。

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映画『たみおのしあわせ』 作品情報

たみおのしあわせ

  • 製作年:2007年
  • 上映時間:118分
  • ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
  • 監督:岩松了
  • キャスト:オダギリジョー、麻生久美子、小林薫、冨士眞奈美 etc

映画『たみおのしあわせ』 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

映画『たみおのしあわせ』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『たみおのしあわせ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『たみおのしあわせ』 あらすじ【起・承】

タミオ(オダギリジョー)は、母を交通事故で亡くしてから、父・伸男(原田芳雄)と一緒に住んでいる。
タミオは、根暗で優柔不断で、親離れできずにいる。
お見合いをしてもうまくいかないため、結婚できずにいた。

「次は大丈夫!」伸男の励ましをもらいながら会った瞳(麻生久美子)から、その日の別れ際にプロポーズの言葉をもらう。
ダッシュで家に逃げ帰り、伸男にすぐさま報告すると父と子で祝杯をあげた。

伸男は会社の配達員の宮地(大竹しのぶ)と関係を持っていた。二人は愛し合っていた。
だが伸男は、母を亡くしたタミオの顔色が気になり、いつまでも宮地を紹介できずにいた。
さらに伸男は以前も会社の女性と関係を持ち、うまくいかなくて別れ、その女性はそのまま会社を辞めていったという過去があり、会社の役員からは宮地との関係を良く思われていなかった。

ある日から、タミオたちが家に帰ると誰かが入ったような痕跡が見られるようになった。
煙草の臭いがすることから伸男の元交際相手ではないかということで決めつけたが。

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映画『たみおのしあわせ』 結末・ラスト(ネタバレ)

ある日、家の侵入者が気になり、伸男は鍵交換をしてもらうため、鍵屋さんを呼んだ。宮地も同席して作業を見つめていたが、伸男が帰ってくるタミオを発見する。
急いで宮地を帰らせて何とか宮地の存在がバレずに済んだが、宮地はアクセサリーを庭に落として帰ってしまった。

後日、宮地はそのアクセサリーを探すために勝手にタミオと伸男の家の庭に侵入する。
そのときに、偶然家から出てくるタミオのおじさんである透(小林薫)を見つけてしまう。
侵入しているのはなんとニューヨークにいるはずの透だったのだ。
透は、屋根裏部屋に隠れ住み、家の様子を小さな穴から覗いて生活していたのだ。
さらに透は近所の老人を集め、家の隣に併設してある、使われていない診療所で妙なセミナーを開催していた。
そのセミナーに外から耳を傾けているところを透に捕まり、透は結婚生活がうまくいかなくかり、帰る場所もないのでこの家に来たことを明かす。
さらに宮地と伸男との関係ものぞき穴から情報を得ていた透は、宮地に不安を与える。
宮地も不満をぶつけ、透と宮地の二人は急接近する。

タミオと瞳がデートしているとたまたま伸男の会社の人に会い、伸男と宮地の関係を第三者から知ることになる。
タミオは伸男にはその事を黙っていたが、伸男はたまたま知ることになる。

ある日透が海外から今帰ったのを装い、住ませてくれと帰ってきた。
事前に家に来る旨の手紙をタミオ達はもらっていたが、それはこの家の屋根裏部屋で書いたものだ。
そんなある日タミオが家に帰ると誰もいないはずの診療所でお灸の講習をやっている透と宮地を発見する。

パニックになったタミオは大声を張り上げ発狂した。内緒で診療所を使っていることもそうだが、診療所に来ていたおばさんからタミオと伸男をダメ男扱いする発言を受けて、それもそうだが、透と宮地が内緒でいい関係になっていることにも腹がたっていた。

伸男も、ある事件が起きていた。
誕生日に瞳と二人きりで会い、祝いのプレゼントを貰う。そこにはなぜか赤い文字で瞳と書かれた刺繍が裏に施されていた。
伸男は妙な違和感を覚えていた。

そんなこんなで結婚式当日、準備していると伸男は瞳から抱きつかれてしまい、思わずたじろぐ、タミオは式場の物陰で行われている透と宮地の熱い情事を目の当たりにし、椅子に崩れ落ちる。
式が始まり、誓いの言葉を交わすとき、伸男はタミオの手を引っぱり、会場から逃げ出してしまう。
二人は道路脇に草が生い茂る土地に降り、いるはずのない亡き母の姿を追いかけて茂みに入っていき、エンドロールが始まる。

映画『たみおのしあわせ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『たみおのしあわせ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

よくわからない

と、思う方がいたのでは?
確かにラストのシーンも「ここで終わり!?なにも解決してないじゃないか!」
という印象を持つかも。
独特な空気感の演出が、話を難解にさせるのはよくあること。
ふわりと終わるパターンで、観る者に余韻を残し、後味で楽しむ映画。
好き嫌いがハッキリ分かれる作品。

音楽が気持ちいい

この映画の音楽担当は「勝手にしやがれ」というjazzバンドです。
このBGMがすごくいい。作品をより一層彩ります。
途live映像もあるので、そこもおススメです。

オダギリジョーの演技

もはや日本映画界で至宝の俳優であるオダギリジョー。やはり彼の演技には他にはないカリスマ性がある。
自然体だけど、役としての個性もしっかり発揮。
不器用で繊細な内面をたたずまいで醸し出すところに脱帽する。

親と子の二つの視点

内気で自分からお見合いを断り、なかなか踏み出せないでいる、そんな親離れできない息子。
そんな息子のそばで、息子のことを気にしすぎる子離れできない父。
そう、実はこの映画、見方が二通りできる。
親と子、両方の位置から切り込んだ視点でストーリーが展開していくのだ。
二人とも問題を抱えるが、結局は愛による問題である。
どっちも考えなければいけないのだが。どっちもダメ男なのだから色々解決しないのだ。
さらに男二人という家族構成の中で、生じるであろう溝や、息子と父の意識の違い。
だがそこに等身大の自分を重ねられる、共感できるポイントもあるので、親子ともに見ても楽しめるのでは?
しかし女性は共感を得にくいかもしれない。


オダギリジョーさんの演技が凄い。野暮ったい男が上手く表現されていて、本当にオダギリジョーさんか?と思うほどだった。
物語としてはどこかふわふわと掴みどころがなく、自分には消化しきれない作品だった。三枝瞳は一体何がしたかったのかなと、疑問を抱いた。
伸男は息子のことを思う良いお父さんなのかもしれないが、男としては優柔不断でダメなところがあるなと感じた。それが、息子の民男とよく似ている。無理に結婚を考えない方が、この親子は幸せになれるんじゃないかなと思った。(女性 30代)


親離れできない息子と、子離れできないお父さんの何だかよく分からないストーリー。たみおが女性にモテない理由は親離れ出来ないことではなく、自分に自信が無いことでしょう。その理由が何故なのかは分かりませんが、女性関係に自由な父にも理由があるのでは…とあまり良い解釈は出来ませんでした。
伸男に近づく瞳もよく分からないし、結局透のこともそのまま放置なので何も解決せずにただ父と息子が逃げていく最後にしか見えません。これからも親離れ、子離れが出来ないまま男二人で生きていくのかなと思ってしまいました。(女性 30代)

映画『たみおのしあわせ』 まとめ

最初、観ているときは、まったく何の予備知識も無しに観た。
久しぶりに普通に観ることができた邦画だ。
まずオシャレな感じも漂っていて、ジャパニーズブルーな淡々としたシーンもあれば、jazzをBGMにカッコいいシーンもあるし、多少のユーモアもいいアクセント。

と、ほめればこんな感じ。
あとはやはり内容がハッキリしてない感じも受けるのは確か。
だがそこは自分で考察するのがこういう映画の見方である。(少々めんどうだが)

私は、ラストのシーンで亡き母が現れ、その後を追ってタミオと伸男が茂みに入っていくシーンだが、あれは結婚式会場からなぜ二人は逃げることになったか、なぜ結婚できないのか、その理由を表現したシーンだと思う。

シーンをみると、タミオは真っ先に追いかけて行ったが、伸男は少し躊躇し、タミオを止めようと手を伸ばしながら後を追った、ように映るが、実は父も母の姿を追いかけていた。
その証拠に手を伸ばしちゃいるが、まったくタミオを止めようとしていない。
口や態度は強くいるが、心がまだ弱いのだ。

タミオも伸男も、結局母さんの影を追いかけて結婚できずにいるのだ。
そう考察すると、意外と深く楽しめるのでは?

直観的に楽しみたい映画をお望みの方は、おススメできない。

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