『塔の上のラプンツェル』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

記念すべきディズニー長編第50作目にして初の3D作品。グリム童話『ラプンツェル』を基にしている。監督は『ボルト』のバイロン・アワード、脚本は『ラブ・アゲイン』のダン・フォーゲルマン。

あらすじ

塔の上のラプンツェル』のあらすじを紹介します。

ある時、太陽からこぼれ落ちた雫から咲いた光輝く花には生き物を若返らせ、健康にさせる魔法の力があった。花を見つけた老婆ゴーテルは花の力を使って何百年を生きながらえていたが、ある王国の女王が子を身ごもったまま難病に苦しめられるようになり、幻の花探しが始まった。
兵士がこれを見つけ、女王は助かる。生まれた子どもはラプンツェルと名付けられたが、ゴーテルに連れ去られ、森の奥深くにある塔に幽閉されていた。
ラプンツェルは塔の外への憧れが増し、彼女の誕生日に空に現れる無数の灯りをどうしても外で見たいという気持ちが強まった。そんな時、大泥棒フリン・ライダーが党にやってきた。彼は王国のティアラを盗み、逃げている途中だった……。

評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2011年3月12日
  • 上映時間:92分
  • ジャンル:ファンタジー
  • 監督:ネイサン・グレノ
  • キャスト:マンディ・ムーア、ザカリー・リーバイ、ロン・パールマン、リチャード・キール、ドナ・マーフィ etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『塔の上のラプンツェル』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

少女の自立を描いた作品

この作品は、子の親離れがテーマの作品です。ラプンツェルはゴーモンに党の外へ出ることを許されず、迷い込んできた男と共に外の世界へ踏み出します。あからさまな親離れのモチーフですね。冒険の中で他人との付き合い、世界の素晴らしさを学び、ゴーモンから逃れ元の地位である王女として城で暮らすようになる。彼女に世界のすばらしさを教えたユージーンは婿として迎えられる……。これが今のディズニーが理想とする女の子像ですね。塔にやってくるのは王子様ではなく大泥棒。彼女は自ら外の世界へ足を踏み入れる。受け身ではダメだ、強くなくてはいけない。人生は自らの手で切り分けなければいけないんだというメッセージが高く評価され、世界中で大ヒットしました。はっきり言って『アナと雪の女王』と同じテーマです。最近のディズニーは同じテーマを掲げた作品を連発しています。『ラプンツェル』はその一つだと思っておけばいいです。

タイトルの秘密

実は、アメリカでのタイトルは「Tangled」でした。前作『プリンセスと魔法のキス』が想定よりも低収益だったので、プリンセスを全面に押し出すよりも男性キャラクターに注目した作品に路線変更したのです。元々予定されていたタイトルは『Rapunzel』。タイトル・内容を変更してまで男性客を取り込もうとした結果、本作が出来上がりました。結果、世界中で600億円を稼ぎだすほどの大ヒットを記録したのです。変更は成功しました。だからこそ『アナと雪の女王』はプリンセスメインの物語なのが気に入らないですね。このまま男性キャラクターにも力を入れたディズニーが見たかった。アナ雪は大ヒットしましたけど、再びディズニーがうだつのあがらない会社になる第一歩な気がします。

まとめ

本作を鑑賞して改めて感じたのは、アメリカアニメのくどい演出でミュージカルをやられるとキツいということでした。1回目はすごく楽しいんですが、どんどん退屈になってくる。ビールみたいなもんです。ディズニーがやってるんだから、多分子どもは最後まで楽しめるんでしょう。ただ、日本人はミュージカル演出に慣れ親しんでいませんし、拒否反応が出る人も少なからずいるわけです。それなのに日本でも大ヒットし、かつ高い評価を得ているのはちょっと疑問です。ディズニー映画を無条件で褒め称える層が少なからずいるんじゃないかと思います。これぐらい穿った見方をしてしまうほど、本作のミュージカル演出はクドかった……。
ただ、その他はとても見応えがありましたね。白馬マキシマスはかなり気に入りました。彼を主人公にしたスピンオフが見たいくらいです。

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