映画『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「探偵ミタライの事件簿 星籠の海」のネタバレあらすじ結末

探偵ミタライの事件簿 星籠の海の概要:2016年6月公開の日本映画。脳科学者の御手洗潔が編集者に催促され、新しい事件を求めて「死体島」と呼ばれる場所に向かう。謎の死体が流れ着く島をきっかけに、新たな殺人事件を解決していく探偵御手洗の活躍を描くサスペンス。

探偵ミタライの事件簿 星籠の海の作品概要

探偵ミタライの事件簿 星籠の海

公開日:2016年
上映時間:107分
ジャンル:サスペンス
監督:和泉聖治
キャスト:玉木宏、広瀬アリス、石田ひかり、要潤 etc

探偵ミタライの事件簿 星籠の海の登場人物(キャスト)

御手洗潔(玉木宏)
脳科学者で名探偵。見た物を瞬時に解き明かす癖がある天才的頭脳で難事件を解決していく。冷たくクールだが賢い。
小川みゆき(広瀬アリス)
御手洗シリーズを書いている小説家の編集者。御手洗に同行し難事件を解決させ小説の新刊を望んでいる。

探偵ミタライの事件簿 星籠の海のネタバレあらすじ

映画『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

探偵ミタライの事件簿 星籠の海のあらすじ【起】

大雨が振る4月27日の深夜。
広島県福山市、龍神の滝付近にパトカーが停まった。
警察が山林の中を突き進むと、滝の方からうめき声が聞こえる。
着いた先の滝壺に、何と男女が2本の柱にそれぞれくくりつけられ水に浸かっていた。
女性の方は口を縫われ、男性は目を縫われている。
そして二人の近くには、死んだ赤ん坊が浮いていた。

脳科学者の御手洗潔は、今日も大学で講義をしている。
終わるのを見計らって彼にコンタクトを取ってきた女性は、編集者の小川みゆきだ。
難事件を見事な推理で解決に導いて来た御手洗は、巷では名探偵だと有名だった。

その御手洗が解決した事件を物語化しているのが、小説家の石岡である。
彼を担当している小川が新作をせかした所、御手洗が新事件を解決しないと執筆出来ないと言われ新しい事件の解決を打診に来たのだった。

そこで小川はネットから難しそうな事件を拾い、御手洗に選ばせようとしている。
御手洗は彼女が印刷してきた幾つかの事件から「死体島」と書かれたものに目を止めると、すぐに出発すると言った。

4月28日の午前、御手洗と小川の姿は愛媛県松山市興居島の砂浜にあった。
地元警察の協力を得られた御手洗達は、この砂浜に半年の間で6人の遺体が漂着していることを聞く。
しかもどれも男で、死んでから3,4日経っていると言う。
痛みは激しく、死因も身元も不明のままである。
どれも同じ浜辺では無く、位置は様々であった。
何かわかったかと警察に聞かれた御手洗は、犯人はこの海だと答える。

その後御手洗達は、瀬戸内海水理模型試験場に足を運んだ。
そこでは海岸や地形の模型を置き、水の動きを観察しているという。
御手洗は瀬戸内海の水の出口は3カ所あり、無数の島が散在し海流が複雑であるということを話し始める。
しかも重要なのは、その動きが6時間ごとに毎回同じであること。
それが昔から機械的に行われているというこの海は、日本では瀬戸内海だけ、世界でも希な時計仕掛けの海だと言うのであった。

御手洗は担当者に海流を戻すシミュレーションをお願いすると、ある箇所で止めろと言う。
それが3日前の福山だった。
つまり海流の流れにより漂着した遺体は、全て福山から流れて来たものだったのである。

探偵ミタライの事件簿 星籠の海のあらすじ【承】

4月29日二人は新幹線で福山駅に着いた。
ホームで待っていたのは担当の黒田刑事である。
彼らは死体島に流れ着いた遺体がここから流れて来ているという経緯を話し、ここで行方不明になった人のリストが欲しいと頼み込む。

そんな時、アパートで女性の変死体が見つかるという事件が舞い込んだ。
その女性宅には前から外国風の人間が出入りする家で、死んだ女性も外国人のようである。

現場検証に同行した御手洗は、小川に5分経ったら教えるように指示し黒田にはパトカーを返すように言った。
遺体には毒殺後も傷痕も無いが、足の指の間に覚醒剤の注射痕を見つける。

5分経ったその時、全員で外に出て待機していると黒い車がアパートの前に停まった。
中から男が4人出てきて遺体を処理しようと部屋に入る。
潜んでいた警察が、家宅侵入の罪で現行犯逮捕に成功。
警察での聴取で全員外国人だとわかり黙秘するが、全て御手洗の予想通りだった。
家族が人質となり、恐らく弁護人がそのうち来ると黒田に告げる。

御手洗は別件で黒田が抱えている事件を聞き出す。
それは最初にあった龍神の滝で見つかった男女の事件である。
二人は居比という名前の夫婦で命だけは助かり現在入院中、しかし傍に浮いていた彼らの赤ん坊は首の骨を折られて死んでいた。

御手洗はペンを持つと、夫婦が縫われていた目、口、そして貼り付けられていた2本の柱。
それを全て合わせて漢字を作った。
「罰」である。

居比夫婦は皮製品を扱う店を経営しているが、仕事のため家を空けることが多くベビーシッターを雇っていた。
彼女の名前は辰見洋子と言い、居比夫婦が入院している病院にやはり入院していた。
事件に巻き込まれたが奇跡的に内臓に損傷は無く、軽傷だと言う。
御手洗は居比の夫を訪ねると、事件の日のことを聞き始める。

事件の詳細はこうである。
24日、仕事を終えた居比夫婦が自宅に戻ると、洋子がテーブルに縛り付けられ腹を刺されていた。
家に何者かが侵入し子供は誘拐されたと言い、犯人からの脅迫状が置いてある。
そこには25日19時、神社に2000万円を持って来いと書かれてあった。
子供の命と引き替えだと言うので警察には内緒にする。
洋子は作業中の事故として入院させたという。

その夜、犯人から電話があり、夫は手紙の内容を復唱させられた。
そして1日では金を集められないと思いもう1日伸ばしてもらうと、犯人は時間も22時に変更してきたと言う。
約束通り神社に金を持っていくと何者かに襲われ、気がつくと目を縫われていたとの事だった。

辰見洋子はテーブルに血を流していたため、妻がこぼれていた茶と一緒にタオルで血も茶も拭いた。
それはお腹の下にあったのでは無いか?と尋ねる御手洗に、その通りだと居比は答える。

居比の自宅マンションにやってきた御手洗は、ベランダに出ると「最近雨が降ったか」と黒田に聞いた。
最近雨が多く事件の日も土砂降りだったと言うと、御手洗はベビーベッドからおもむろに抱っこひもを手に取るとベッドに戻す。
そしてキッチンに向かい、手袋に目をやった後はゴミ箱でラップの芯を二つ見つけた。
黒田に被害者は被害者では無い可能性があることを示唆し、辰見洋子に恋人か兄弟がいるかを調べるように言った。

探偵ミタライの事件簿 星籠の海のあらすじ【転】

黒田は御手洗との食事中、あの捕まえた外国人の話しをする。
言った通り外国人を守る会から弁護士が来たのだと言った。
しかし御手洗は彼らをすぐに釈放し、事件を調べていないという素振りをしろとアドバイスをした。

その食事処でたまたま地元の漁師が、海で「水竜」にあったという話しで盛り上がっている。
水龍は別名「首長竜」と呼ばれ、最近福山の海で目撃情報が多発していた。
御手洗はその話しが気になり、会話に入っていった。

事件の捜査が進んできたある日、御手洗は居比家の事件でおかしなことが2つあると指摘する。
辰見洋子が刺されているのに内臓に傷がついていなかったこと、そして犯人が電話で脅迫状を復唱させたことである。
黒田は慎重な犯人だったのだろうと推測するが、それに対し御手洗はそんなに慎重な犯人なら何故時間を変更したのか気になるようだった。

調度同じ頃、辰見洋子には弟と恋人・小坂井准一がいると調べがつく。
その弟は事件当日警察官試験合格祝いのために仲間と会っていたといい、小坂井はその夜洋子には会っていないと言う。

その時、黒田の電話が鳴る。
走っていた車のフロントガラスに、道路の歩道橋から東南アジア人の男が落ちてきたという事件が発生した。
事件の目撃者と被害者である滝沢加奈子は、5月1日の午後バスを降りて歩道橋を上がると東南アジア人に襲われ抵抗したはずみで男を落としてしまったのだという。
彼女は警察署で罪になるかと聞くと、恐らく正当防衛だろうと黒田は言った。
男は見ず知らずの人間で、襲われる思い当たりも無い様子である。

滝沢加奈子は福山市立大学の准教授であり、福山藩主・阿部正弘の古文書にある星籠の謎について調べている人物だった。
この星籠について調べるようになってから襲われ始めたと言う。

御手洗たちは滝沢の案内で鞆の浦にいた。
そこで星籠のことを聞く御手洗。
芸予諸島は福山班のお膝元であり、戦国時代には村上海軍が勢力を振るっていた。
だが1度彼らに負けたことのある織田信長は、木造が主流だった当時の船に鉄鋼をはり無敵の船としてもう1度村上水軍に挑んだのである。
この闘いで村上水軍は、唯一の負け戦を経験した。
だがこの鉄鋼船は本能寺の変の後、忽然と姿を消したのである。

その案内途中、滝沢の知り合いに偶然会った。
西京化学工業の社長・牧田である。
牧田は文化センターのリニューアルで福山の歴史の展示を考えようと、滝沢に協力を要請していたのであった。
御手洗は自己紹介を済ませると隣にいる小坂井が、腕を怪我しているのを見逃さない。
すぐに聞くと牧田が代わりに、スクーターで転んだそうだと答えて行ってしまった。

牧田は若い社長で西京化学工業の経営が傾いた中、アメリカから帰国し一気に立て直した実力家であった。
しかも最近は新しい工場を持つなど発展に尽力していると言う。

そんな話しをしながら資料を探す滝沢は、ある発見をした。
調べていくとこの辺りには村上海軍の次に力を誇っていた忽那水軍があり、彼らが信長の星籠を沈めたのでは無いかと御手洗は推測した。
そして聞き込みの結果、江戸時代に黒船対策のため忽那水軍の末裔により星籠は幕府に献上されていると言うことがわかる。
それを守っていた現在の末裔は小さな造船上を経営していたが、今は潰れてしまった。
だが息子が1人生きていて、小坂井という名字であると知る。

探偵ミタライの事件簿 星籠の海のあらすじ【結】

御手洗達は小坂井の自宅を訪れると、星籠の正体は「潜水艇」であると断言した。
何故信長の鉄鋼船を沈められたのか、それは潜水艇でぎりぎりまで近づき爆薬をしかけられたからであると言う。
そしてそれが黒船対策に有効であると考えられ、献上させられたのであった。

話しを聞き終えると帰り支度をして家を出た御手洗だったが、最後に小坂井に話しをする。
恋人の辰見洋子が居比夫婦の子供誘拐容疑がかかっているという話しだった。
驚く小坂井だったが、現場に指紋が無い事でまだ犯人が特定出来ていないと言う。
恐らく手袋をしていて指紋が出ないのだろうが、その手袋が見つかれば裏側にある指紋が採取できるはず。
そうなれば明らかになると、脅すような言い方で話した。
辰見洋子の共犯者について改めて何か知らないかと聞く御手洗に、怪訝な顔で「知らない」とだけ言った。

警察署に戻ると黒田が気になることがあると言ってきた。
居比は20年前、西京化学工業が建設しようとしていた工場に反対運動をしていた中心人物であったのだということである。
当時学生だった居比だったが、かなり熱心なこの運動で1人死人も出たのだった。

このことで計画がダメになったあげく、当時の西京化学工業の担当者が責任を取る形で自殺をしていたと言うのである。
その妻も心労で半年後に他界。
残された子供は親戚をたらい回しになり、中学卒業後行方がわからなくなっているのだった。

その話しの後、御手洗は黒田を伴い居比のマンションを再び訪れると、手袋を探しに来ていた小坂井と遭遇した。
昼間御手洗に言われたことが気になり、手袋を処分しに来ていたのだった。
しかし実際には手袋の内側の指紋はすれてしまうため、大概は判別できない。
御手洗は嘘をついて引っかけたのである。

そして小坂井は話し始める。
事件の日、辰見洋子に呼び出され居比のマンションに来ると、洋子は腹を刺されていた。
以前付き合っていた悪い男が、洋子が通う看護学校に昼間来て薬を預かるように言われたと。
そのままマンションに薬を持ってくるしかなく、知らない男につけられていた洋子は侵入してきたその男に襲われたと言うのだ。

警察に言おうと言う小坂井に対し、警察に行ったら学校も辞めなくてはならないと薬をもって出て行って欲しいと言ったのである。
そして変質者に襲われたことにするから、後は任せてくれと言った。

洋子は茶の成分が消毒に良いことを知っていてタオルに茶を含ませ止血すると、小坂井に結んでくれと頼む。
小坂井は言われた通りに薬が入っている鞄を持ち逃げたがその途中外国人の車と接触しバイクが転倒したのである。

小坂井はそのことを牧田に全て話し、相談した。
実は牧田は小坂井の自宅近くに住んでいたことがあり、兄弟のような間柄だったのである。
だが牧田の父親が西京化学工業の失態で自殺してから、行方をくらましていたのだった。

しかし小坂井の造船所が潰れた時、牧田は急に家に来てくれる。
そして西京化学の社長になっていて、父親の借金を肩代わりしてくれた上自分の就職も斡旋してくれたのだと言う。

そこまで小坂井が話した時、黒田は一つの疑問を口にする。
赤ん坊はどうなったんだ?と。

御手洗達は辰見洋子の病室に行くと、小坂井が話した内容を伝えると真実を話すように促した。
事件のあの日は豪雨だった。
機嫌のずっと悪かった赤ん坊を抱っこ紐で抱っこしながらあやしていたが、ベランダの蛍光灯が切れていることに気がついた洋子は脚立を持ってきて変えようとしていたのだった。
その瞬間バランスを崩し、赤ん坊がベランダから落っこちてしまう。

居比の妻は体格が良く、抱っこ紐が緩かったのである。
慌てて死んだ赤ん坊をラップでくるむと、小坂井に電話をして薬に関する一連の話しを作り上げ彼を利用した。
薬だと嘘をついて小坂井に鞄を渡すと、今度は帰って来た居比夫婦に誘拐されたと嘘をつく。
翌日金を持って神社にいっても誰も現れず、事件は迷宮入りするはずだったのである。

しかし計画通りにはいかなかった。
牧田は新しく建設した工場で、危険ドラッグを製造し、ほぼ外国人労働者で行われていた。
それを知られたと勘違いされた滝沢先生は歩道橋で襲われ、あの外国人女性変死体もドラッグの過剰摂取が原因である。
危険ドラッグ関連で死んだ人間は福山から流され、それが死体島に流れ着いたのだった。

そして居比夫婦への犯行は、牧田の強い恨みそのもの。
親を居比により殺されたと思い込んでいた牧田は、常に彼らのマンションを見張らせていた。
そこで赤ん坊が転落した様子を目撃、その後現れた小坂井の行動を見て全てを理解したのである。

牧田は手下を利用し小坂井のバイクを転倒させると、赤ん坊が入っている鞄を盗んだ。
そこで中を開け全てを悟った牧田は、居比夫婦に電話をする。
実際に自分が書いた脅迫状で無いため復唱させた理由はここにあった。
約束を変更し夫婦が到着したところを襲い、あのような悲惨な状態で置き去りにしたのだという。

黒田達は牧田逮捕に向けて動き出す。
危険ドラッグ製造工場も突き止められたが、行方がわからなくなった牧田は国外逃亡の恐れがあると判断された。
御手洗達は牧田が貨物船で福山港を発ったのを知り、小坂井に電話をすると自分たちも後を追う。
牧田を止められるのはあなただけだと小坂井に言ったのだ。

大型船の甲板に発つ牧田に追いついた御手洗達の小型船は、「逃げられない」と伝える。
そこにあの星籠はやってきた。
小坂井が操縦してきたその星籠は正面から凄いスピードでやってくる。
そしてぎりぎりの所で小坂井は海に脱出すると、そのまま星籠は貨物船に衝突し爆発した。
この星籠が猟師達の間で噂になっていた「首長竜」の正体でもあったのである。

事が終わり港に戻る御手洗達は、あの星籠が小坂井の独自の判断で作ったのか聞く。
すると亡き父が作ったが完成前に死んだだめ、自分が試運転をしていたのだと言った。
そして瀬戸内海は、海の底にはまだ珊瑚が眠っている場所があるのだと言う。
その珊瑚は星の籠のように見えるのだと。

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