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映画『テッド』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『テッド』の概要:可愛いクマのぬいぐるみが少年の願いによって命を宿すという一見ファンタジックなお話だが、大人になったクマはマリファナと女に溺れる不良グマになっており、大親友の主人公をダメにしてしまう。キュートなルックスで下ネタ満載の毒舌を披露するテッドの破天荒なキャラクターが大ウケし、映画は大ヒットした。

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映画『テッド』の作品情報

テッド

製作年:2012年
上映時間:106分
ジャンル:コメディ、ファンタジー
監督:セス・マクファーレン
キャスト:マーク・ウォールバーグ、ミラ・クニス、セス・マクファーレン、ジョエル・マクヘイル etc

映画『テッド』の登場人物(キャスト)

テッド(セス・マクファーレン)
ジョンの親友のクマのぬいぐるみ。ジョンが8歳の時にクリスマスプレゼントとして贈られ、ジョンの祈りによって命を宿す。生きているクマのぬいぐるみとして注目され、人気セレブとなるが、現在ではマリファナを愛用するエロ親父になっている。
ジョン・ベネット(マーク・ウォールバーグ)
大親友のテッドに引きずられ、35歳になっても大人になりきれない。レンタカー会社に勤務するうだつの上がらないサラリーマンで、特に取り柄もない。おバカさんだが憎めない男。雷が怖い。
ロリー・コリンズ(ミラ・キュニス)
ジョンと同棲中の恋人。大手広告会社に勤務する有能な女性。ジョンが大人になれないのはテッドといるせいだと考え、テッドと離れるようジョンに迫る。ジョンのことは心から愛している。
レックス(ジョエル・マクヘイル)
ロリーの上司。セレブなキザ野郎で、ロリーを口説きまくる。
ドニー(ジョヴァンニ・リビシ)
テッドの狂信的なファンで、息子のためにテッドを買いたがる。イカれ気味の危ない男で、テッドを誘拐する。

映画『テッド』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『テッド』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『テッド』のあらすじ【起】

1985年のクリスマス。ボストン郊外の町で暮らす8歳のジョンは、友達のいない孤独な少年だった。両親はそんな息子にクマのぬいぐるみを贈り、ジョンはクマをテッドと名付ける。“テッドが話せるようになって欲しい”というジョンの願いは天に届き、テッドは動いてしゃべる、命を宿したクマのぬいぐるみとなる。

生きているクマのぬいぐるみのニュースは全米を駆け巡り、テッドは一躍有名セレブとなる。それでもジョンとテッドの友情は変わらず、雷が苦手な2人は“雷兄弟”の固い絆で結ばれていた。

それから27年後。35歳になったジョンはロリーという恋人と同棲し、レンタカー会社で働いていた。同居しているテッドとは今も大親友で、ロリーもテッドを受け入れている。しかしテッドはすでに世間から飽きられ、マリファナと女に溺れる不良グマと化していた。テッドに引きずられてジョンも自堕落な生活を続けており、大人になりきれずにいた。

ジョンとロリーは付き合い始めて4年の記念日を迎え、高級レストランでデートを楽しむ。ロリーはジョンとの結婚を望んでいたが、ジョンは真剣に2人の将来を考えようとしない。ロリーはこのままではジョンがダメになってしまうと感じ、テッドと離れるようジョンに忠告する。しかしジョンは親友のテッドと離れるつもりはなかった。

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映画『テッド』のあらすじ【承】

テッドは2人の留守に複数のデリヘル嬢を家に呼び、乱痴気騒ぎをしていた。デリヘル嬢はリビングの床にウンチまでしており、帰宅したロリーは激怒する。さすがのジョンもテッドをかばいきれず、テッドに別居の話を切り出す。

離れて暮らしても親友であることに変わりはなく、いつでも遊べるのだからというジョンの言葉を聞き、テッドも納得する。ジョンから独立するため、テッドはスーパーに就職し、アパートを借りる。そんな2人にドニーという男が“息子のためにテッドを買いたい”と申し出てくる。もちろんその話は断るが、ドニーは自分の連絡先を渡してくる。

いつでも会えるとはいえ、やはりジョンは寂しかった。それはテッドも同じで、仕事中のジョンを自宅に誘う。ジョンはロリーが怪我をしたと嘘をついて早退し、テッドの家で楽しい時間を過ごす。テッドはなぜかスーパーでも昇進し、彼女もできて、それなりにうまくやっていた。

ジョンが嘘をついて会社をサボっていたことを知り、ロリーは本気で別れを切り出す。ジョンは二度とこんな真似はしないとロリーに約束し、最後のチャンスをもらう。ロリーはジョンの言葉を信じて、会社の創立20周年記念パーティーに、ジョンを連れていく。

映画『テッド』のあらすじ【転】

パーティー会場はロリーの上司レックスの自宅だった。レックスはロリーをしつこく口説いている男で、自分のセレブぶりをジョンに見せつける。テッドはジョンの携帯に電話をして、自宅に2人のヒーローである俳優のサム・ジョーンズが来ているからすぐに来いと誘う。ジョンはサムに会えるという誘惑に負け、レックスに“ロリーには内緒にして欲しい”と頼んでテッドのアパートへ向かう。

ジョンはすぐ帰るつもりだったが、憧れのサムと対面して完全に舞い上がってしまう。サムの誘いでコカインをキメてすっかりハイになり、時間を忘れてテッドと大騒ぎする。ようやく正気に戻ったジョンは、急いで帰ろうとするが、ロリーには全てバレていた。ジョンは同棲を解消され、安ホテルに身を寄せる。

ロリーに振られてしまい、ジョンは絶望していた。ジョンは深く反省し、テッドとも縁を切ることにする。テッドはジョンを引き止めるが、ジョンは振り向いてくれなかった。

ロリーがジョンと別れたことを知ったレックスは、傷心の彼女をデートに誘う。ロリーはレックスのしつこさに負け、一度だけの約束でデートをオッケーする。

それを知ったテッドはジョンが滞在中のホテルへ行く。そこで2人は本音をぶつけ合い、殴り合いの大喧嘩をする。しかし最後には仲直りをし、ロリーを取り戻すためデート場所の野外音楽堂へ向かう。

映画『テッド』の結末・ラスト(ネタバレ)

テッドは昔馴染みのノラ・ジョーンズと話をつけ、ジョンに1曲歌わせてもらう。ジョンはロリーに向かって下手なラブソングを歌い、観客から大ブーイングを浴びる。ジョンは失敗したと感じていたが、ロリーの心は動いていた。

テッドはロリーに“自分は永遠に消えるから、ジョンと会って欲しい”と頼む。ロリーはテッドの説得に応じ、ジョンのいる店へ行く。

一方、ロリーと別れたテッドは誘拐され、ドニーの自宅に監禁される。息子のロバートにいきなり耳を引きちぎられ、テッドは身の危険を感じる。テッドはジョンに電話で助けを求めるが、ドニーに気づかれてしまう。テッドの危険を察したジョンは、ロリーとテッドの救出へ向かう。

ドニーはテッドを車に積んで逃走し、ジョンとロリーがその後を追う。2台の車は激しいカーチェイスを繰り広げ、ドニーの車は事故を起こして停車する。テッドは野球場へ逃げ込み、鉄塔へ登る。しかしドニーに足をひっぱられ、真っ二つになって地上へ落下してしまう。ジョンはテッドに駆け寄って“絶対に救ってやる”と励ますが、テッドは“二度とロリーを失うな”と言い残して、ただのぬいぐるみに戻ってしまう。ドニーは駆けつけた警察に逮捕される。

ジョンとロリーは自宅でテッドを縫い直すが、テッドは生き返らなかった。その夜、ロリーは夜空にテッドの復活を願う。

翌朝、失意のジョンは元通りに動き出したテッドを見て驚く。ロリーの祈りが天に届いたのだ。ジョンはロリーに感謝して、その場で彼女にプロポーズする。その後2人は結婚し、ジョンとロリーとテッドは幸せに暮らす。

映画『テッド』の感想・評価・レビュー

かわいいクマのポスターに騙されることなかれ。下品で口の悪いテッドのブラックユーモアの洪水を浴びることになるので覚悟が必要。同じクマでもパディントンとは違う魅力がある。

こんな気心の知れた友達がいたらいいなと思う、テッドとジョンの生活っぷり。そしてジョンの恋人ロリーとの関係。テッドに及ぶ身の危険など、山場がいくつもあり、笑ったりしんみりしたりしている内にあっという間に終わってしまう愉快な映画。また、映画好きならツボにはまる、映画に関する小ネタがたくさん散りばめられているのも見どころ。(女性 40代)


吹き替え版で見ることを強くおすすめする。
当時話題にもなった、有吉弘行がテッドの声優を担当し、有吉らしさ満載な仕上がりになっていて面白かった。
しゃべる”ぬいぐるみ”という子供じみた設定と思えるかもしれないが、何も考えずに思い切り笑えるブラックジョーク全開なアメリカンコメディの王道。

笑いの路線はアダルト向けで、とにかくテッドがめちゃくちゃなことをやりまくり、私たちを笑いの渦に巻き込んでくれる。
ラストはどうなっちゃうの?という不安が煽られつつも予想通りのハッピーエンド。ストレスにまみれた現代社会に疲れたとき、ぜひとも見ていただきたい作品。(女性 30代)


最初は可愛らしいぬいぐるみのテッドと主人公のジョンのステキな出会いから始まる物語ですが、ジョンも年を取り、テッドは?というと・・・立派なおっさん声のぬいぐるみになっていました。しゃべらなければかわいいのにと少し残念に思ってしまいましたが、見た目と声とのギャップに笑ってしまうような楽しい映画になっています。テッドがアメリが独特のグレーなジョークを飛ばすシーンや、ジョンと一緒に薬をするシーンなど、愉快だけれど、小さい子供には見せられない大人な映画だなとも思います。思いっきり笑いたいときに見てみたい作品となっていると思います。(女性 20代)


しゃべるぬいぐるみのクマといえば、とても可愛らしいイメージを持つが、見事なまでに毒舌なテッドが、相棒のジョンと巻き起こすドタバタコメディ。
マリファナを吸ったり、性的なギャグを飛ばしたりとアメリカンジョーク満載だが、内容が内容だけにひょっとしたら嫌悪感を感じる方もいるかもしれない。
大枠で言えば、テッドとジョンの友情を描いた物語なので、多少シリアスな場面も含まれているが、結局の所ギャグに昇華していくので、楽しく見れるだろう。
テッドの誕生については、結構ふわっと描かれているのであまり気にしない方が良い(男性 30代)


子供向けの可愛らしい作品だと最初は思うが、過激なシーンや法を犯す行動を直接的に描いていた。だが、テッドの憎めなく面白いキャラクターや、ジョンの幼稚でお馬鹿っぽいところでカバーしている。離れてみてお互いの大切さを気づかせてくれる。恋愛だけでなく、友情も同じだ。どちらも叶えられたジョンの行動力や、日々一緒にいたテッドとロリーの信頼関係など、見ていて心地よく、感動するハッピーエンドになっている。何度も何度も手にとって見てしまう作品でもある。(女性 20代)


可愛いクマのぬいぐるみのイメージを完全に崩壊させた作品。下ネタが過激で、差別的ジョーク満載、問題行動ばかりで観ている分にはとにかく面白いです。27年間親友のジョンとのやり取りは息ぴったりで、特に雷におびえる様子は微笑ましい。ただ、少しジョンが子供過ぎて、流されやすくて責任感のない性格にイライラしてしまいました。ロリーが物凄く良い女性なだけに、ジョンに振り回され続けるのは観ていられなかった…テッドの死を経てジョンが大人になり、よりを戻せたのは良かったと思います。その後復活しましたが…(笑)(男性 20代)


中年のおじさんである私には面白かったのだが、それ以外の方にはどうなのだろう。連発される下ネタは子供には分からないだろうし(今の子には分かるのかな?)、女性の方は引いたりしないのだろうかといらぬ心配をしてしまう。「ナイトライダー」や「フラッシュゴードン」もどこまで通じるか…ただそれを差し引いても主人公達のバディ振りは楽しいだろう。
テッドがあまりにも違和感なく動くので忘れそうになるが、実際の役者さん達はそこにはいないテッドを相手に演技をしている。役者さん達ってすごいなぁとあらためて思う。(男性 40代)


テッドのセリフと行動がなかなか過激で、家族でうっかり見てしまったら少し気まずい思いをしてしまう作品かもしれない。一人でひっそり楽しむのが一番無難でおすすめ。
主人公のテッドの見た目が可愛らしいから、下品なことや過激なことを言っても笑って楽しむことができる。こんなクマがいたら、友達になりたい。テッドとジョンのテンポの良いやり取りがおもしろい。雷を一緒に怖がっているシーンは、微笑ましくて笑ってしまった。(女性 30代)


本当に教育上よろしくない品位に欠けた作品。でも、最高。日本でいうとのび太の家に来たドラえもんがそのままおっさんになり、のび太が駄目なまま堕落した大人になっちゃったというお話。

字幕版も良かったのだが、吹き替え版の有吉弘行がすごくはまっていた。むしろ吹き替えの方が好きかも。可愛かったことのテッドを、釘宮理恵が演じているのも良かった。

35歳の主人公の男があまりにも駄目過ぎて失笑。よく彼女ができたなと思うほど。物語最後にちょっといい話風にしてくるのも腹が立つ。最高。(男性 30代)


思い切り下ネタ満載の大人向けブラックコメディだ。テッドは可愛らしいくまのぬいぐるみなのに、中身は中年のおじさんで、悪ノリが酷くて口も悪い。そんなテッドと中年になっても親友として共に過ごしたジョン。彼もまた大人になりきれない性格で、テッドとふざけ続ける。ダメダメな2人にジョンの彼女が呆れるのも納得だが、テッドとジョンの息ぴったりのやりとりや深い友情は見ていて胸が熱くなる。くだらないなあと思いながら気軽に見られる作品だ。(女性 30代)

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次作 テッド2

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みんなの感想・レビュー

  1. きーもも より:

    これまで見てきたクマのぬいぐるみの可愛らしいキャラクターとは正反対なテッド。見た目はもこもこでキュートですが中身は完全なるおっさん。酒にマリファナ、女と結構クズな喋るクマが巻き起こすドタバタの展開に大爆笑しながら見てしまいました。
    子供向けのファンタジーな作品では無いので、真面目で純粋なお子さんには見せない方が良いかもしれません。大人でもちょっとこれは…と拒否反応が出る人もいるでしょう。
    まあまあ、クマのぬいぐるみが言うことなのでと軽く受け流して楽しめる人は最高の作品だと思います。

  2. monta より:

    ただの可愛らしいファンタジーかと思いきや、見た目はクマのぬいぐるみ、中身は下品で素行の悪いおじさんというギャップが堪らない大人向けコメディー。可愛らしい見た目をして、聞くに耐えないような汚い言葉を連発するこのクマちゃんがよく日本で受け入れられたなと不思議なくらいだが、所々愛らしさもあって、こういうところが愛されるんだろうなと納得してしまった。
    1番のお気に入りは、ジョニーとテッドの全力の喧嘩である。この真剣な喧嘩は思わず笑ってしまうもので、こんなに全力でクマのぬいぐるみと喧嘩する人ってジョニー以外いないだろう。もふもふなテッドの体がすっ飛ぶところや、もふもふパンチは表情の真剣さと相まって可笑しくなってしまった。

  3. ふくりん より:

    可愛げのあるクマの人形のお話かと思いきや、世界一ダメなテディベアの容赦ない毒舌と下ネタで風刺の効いたアメリカンコメディーという何ともギャップのある物語だった。
    内容が内容なので、誤って子どもと一緒に鑑賞することだけは避けたい。劇中の言葉の意味を質問されるからだ。
    途中からただの口の悪いおじさんにしか見えなくて、ただただ面白かった。
    テッドが人間でないところが良いなと思った。
    終盤、ジョンがテッドを縫い直すも、魔法が解けて普通のテディベアに戻ってしまう場面は切なかった。しかしラストは、元のテッドに戻り三人が仲良く暮らしたという明るい終わり方で安心した。

  4. janice より:

    このぬいぐるみのクマ、テッドが何とも言えない憎たらしさと、かわいさで笑いを誘う、アメリカンコメディーです。子供の頃、大切なクマの縫いぐるみに願いを込め、命が宿るという、夢のような話かと思いきや、子供の頃から、一緒に過ごし心が通じ合ったベストフレンドのテッドとジョンの2人がただただふざけ合う映画ですが、最後には2人の友情に泣かされます。

    たくさん笑ってすっきり、最後には感動してハッピーエンドですっきり、あまり力を入れず気軽に見ることができる映画です。

  5. pillow より:

    公開当時、このクマのぬいぐるみが流行ったのが懐かしいです。オモチャ屋やゲームセンターはテッドだらけでした。
    見た目はかわいいテディベアなのに、口が悪く、声はオジサンというギャップがウケたのでしょう。
    作品全体をしめる皮肉を込めたブラックジョークと、合間に挟んでくる感動要素はさすがセス・マクファーレンと言わざるを得ません。好みが分かれると思いますが、大人が気軽に観る分には楽しいかと思います。

  6. バリー より:

    マーク・ウォールバーグ主演のコメディ作品。命を宿したテディベアと持ち主の青年の姿をコミカルに描く。

    物語の導入はまるで心温まる話のように感じるが、蓋を開ければ、下ネタ、毒舌のオンパレードでテッドの容姿とのギャップも相まって笑うに笑えない展開が多々。
    主人公、ジョンが本当の意味で「子供から大人」になろうとする過程を描いており、本作は「童心」と「責任」のせめぎあいで揺れる人々の姿を軽妙に表現している。

  7. 匿名 より:

    アメリカでも日本でも大ヒットを記録したコメディ映画「テッド」。今作の面白さとは、テディベアのテッドのキャラクターの魅力に尽きるだろう。監督は、テッドの声も担当しているセス・マクファーレン。彼は元々コメディアンでもあるため、軽妙な声の演技は見事の一言だ。しかし、彼が描くコメディ世界のブラックさは、かなり人を選ぶところがあるので要注意だろう。

  8. 匿名 より:

    今作で登場するギャグのほとんどは下ネタである。それもとてつもないほど下品なセリフの応酬なのだ。エロシーンが皆無にも関わらず、R15指定がつけられているのはそのせいだ。そのため、子供がいる家庭で見るのは禁物であろう。しかしこの映画のうまさ(というかしたたかさ)は、下ネタをテッドにしゃべらせている点にある。
    これを普通の中年の男性がしゃべっていたら、ただの下品な映画でしかなかっただろう。飲み会などでセクハラと言われてしまう男性のような感じである。しかし、見た目だけは可愛いテディベアのテッドがしゃべる事によって、その下品さがマイルドになり、その上笑いにまで昇華されてしまっているのはよく出来ている。
    おそらく、この原点はアニメの「サウスパーク」にあるのではないかと思う。実写で実在の人物が辛辣な事をいうとリアルな問題になってしまうが、それをアニメの可愛いキャラに言わせると笑いになるという構図である。

  9. 匿名 より:

    本来アメリカン・コメディというのは風刺が効いていて毒々しいものである。これは日本の観客には受け入れられない事が多く、だいたいのアメリカン・コメディ映画は日本ではヒットしないか劇場未公開扱いとされてしまう。しかしセス・マクファーレンは、テッドという誰からも愛される新たな人気キャラを生み出した事によって、日本でのヒットを記録するという偉業を成し遂げたのだ。

  10. 匿名 より:

    日本でも大ヒットを記録した「テッド」。吹き替え版や字幕版などでは大分マイルドになっているらしいが、英語がわかる人がこの映画を見ると、筆舌に尽くしがたいほどのひどいセリフの応酬なのだという。だがらこそ、そこをテディベアで上手にくるんだセス・マクファーレンのアイディアには脱帽するしかない。しかしこの映画は、少年が大人になるという事の責任や、友情と愛情との間で揺れる男心、そして奇跡を信じる童心なども描いている所も見逃せない。それがあったから、この映画はたくさんの人の心を摑んだのだから。