『ターミネーター』あらすじとネタバレ映画批評・評価

ターミネーターの概要:「ターミネーター」(原題: The Terminator)は、1984年のアメリカ・イギリス合作映画。ターミネーターシリーズの第一作である。監督は本作が出世作となった、ジェームズ・キャメロン。主演は監督と同じくこの作品が出世作となった、アーノルド・シュワルツェネッガー。サラ・コナーズ役にリンダ・ハミルトン。

ターミネーター

ターミネーター あらすじ

映画『ターミネーター』のあらすじを紹介します。

1984年のロサンゼルス。全裸の男が突如として街に出現する。男は2029年の未来からやってきた殺人機械「ターミネーター」(アーノルド・シュワルツェネッガー)だった。ちんぴらを襲って服を奪い、銃砲店で銃を強奪したターミネーターは、電話帳でサラ・コナーの載ったぺージを引き裂き、サラ・コナーという名の女性を2人射殺する。ウェイトレスのサラ・コナー(リンダ・ハミルトン)は恐くなり警察に通報し、一方サラの家ではルーム・メイトが男友達と情事に耽っていたところへターミネーターが侵入し2人を射殺。ターミネーターは偶然にサラの顔と声の情報を入手し、居場所を突き止め彼女を殺害しようと銃口を向けるが、探していたカイルが間一髪で阻止する。カイルは数年後に核戦争が勃発し世界は壊滅することをサラに説明する。

そして戦争後にコンピューターが権力を握り人間は全滅寸前で、ジョン・コナーという男がリーダーとなり人間側が優勢になり、機械側は殺人機械を製造し、ジョンの誕生を阻止するため、ターミネーターをタイムマシーンで1984年に送り出したと付け加えた。カイルはジョンの母親サラを助けるため未来から訪れた。

ターミネーターがカイルとサラを執拗に追ってくる中、二人は警官隊に囲まれ警察に連行される。取り調べをする警察側はカイルの話を信じようとしなかったが、そこヘターミネーターが襲撃をかけ、カイルとサラは警察から逃亡しモーテルへ逃げ延びる。

リースはジョンに見せてもらった写真でサラに恋をしてしまい、サラの救出作戦に志願したと言う。そして二人はその夜に結ばれるが、ターミネーターは二人の居場所を突き止めモーテルを襲ってくる。再び追われる身になったカイルは、追跡してくるターミネーターのタンクローリーにダイナマイトを仕込み爆破するが、炎上したのは表面の人工皮膚と服だけだった。夕ーミネーターは炎上する車の残骸から超合金製の骨格だけになりながらも起きあがってくる。工場へ逃げ込んだカイルは、再びターミネーターの爆破に成功するが力尽き死亡してしまった。サラは片足に重傷を負いながらターミネーターをプレス機に誘導して押し潰し破壊し、ようやく追跡劇に幕を下ろした。

そしてカイルの子を宿したサラは、やがて生まれてくるジョンのため未来へ向けて戦う決意をする。

ターミネーター 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1985年
  • 上映時間:108分
  • ジャンル:SF、アクション、サスペンス
  • 監督:ジェームズ・キャメロン
  • キャスト:アーノルド・シュワルツェネッガー、マイケル・ビーン、リンダ・ハミルトン、ポール・ウィンフィールド、ランス・ヘンリクセン etc…

ターミネーター 批評 ※ネタバレ

映画『ターミネーター』について、2つ批評します。※ネタバレあり

申し訳ないがツッコミどころが多すぎて楽しい

この映画を観てまず思ったのは、タイムパラドックスの設定としてターミネーターがやってきてしまうという現在と、未来の設定を中間点で変えてしまえたのではないかという事を感じたのである。核戦争は思考を持ったコンピュータによって引き起こされてしまうのだが、それをどうにか止めるというシナリオが人類にとっては大事な気がするのであるが、それではターミネーターが出現できなくなり、映画としては成り立たない。「T2」でようやくその問題に触れられるわけだが、次作で核戦争を回避出来たとしたら、本作で回避できていない未来があるというのもおかしな話なのだが、過去へやって来て未来を変える話なのでそこは納得する。「T2」はそのパラドックスを帳尻合わせをしたのが見え見えだが、タイムパラドックスの無限地獄はそう簡単に解決しないのである。

そしてサラの息子ジョンと未来での仲間だったカイルが、過去へ戻りサラとの間に子供を作ってしまい、二人の間に出来た子供が、サラの息子であるジョンであるという設定にしてもどこか変である。過去へ戻って死んでしまったカイルが未来からやってくるのは本来ダメなのであるが、カイルは過去にまだ生まれていないので、ジョンと同じ時期に生まれて未来へ生き延び、再び過去に戻って死んでしまうという無限地獄に陥るはずだ。シュワちゃん演じるターミネーターも過去で破壊されてしまうのだから同じように無限地獄である。T2では新しいターミネーターがやって来て核戦争を回避できてしまうので、その場合、過去の立場は一体どうなるのだろう?そういったシナリオの盲点を理解出来ないながらもタイムパラドックスとして分析し、映画を観ながらツッコミを入れるのにはもってこいの作品だ。ロバート・ゼメキスが後に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の中で、タイムパラドックスのことを科学者のドクに執拗に説明させているが、ゼメキスもそう思ってこの作品を観たのではないかと思い妄想が膨らんでしまう。しかしカイルに「可能性としての未来だ」と言わせ、サラには「頭が変になるわ」と言わせて、この映画にあるパラドックスの疑問をあっさりと片付けてしまったジェームズ・キャメロンの詭弁は見事である。所詮はサイエンス・フィクションの映画なので、いわゆるご都合主義なのだ。

単純に楽しもうと考えたら見どころは多い

SFの世界というのは理解出来ないほど面白い。それを読んだり観たりする人間の想像力が無限に広がるからであり、最初からあり得ない話として見せてくれる方が与えられる側は楽しいのだ。大人になって知恵がつくと何でも白けてしまうというのは人が成長するからであり、体験や知識というものに想像力を阻まれるゆえにつまらなくなるのである。このターミネーターは基本的にタイムスリップものであるが、大人の視線で観ると確かにつまらない。B級映画として扱われたのもよく分かるが、エンターテインメントとして若い頃のシュワちゃんの暴れっぷりや、ロボットのSFXや、追走劇のアクションやスリルを単純に受け止め楽しめば良いのである。

まとめ

核戦争の恐怖を体験しなければならない運命を知りつつ、子供のために生きてゆかなければならないサラの心情は複雑だろう。自分の事はさておき、核戦争で生き残り、さらにその未来で絶滅の危機を迎える時に、リーダーとなっている息子に託すのは果たして夢と言えるのだろうか。それともその先にある夢にまで及び考えて生きてゆくのか。そう考えざるを得ないエンディングである。そのさりげない日常的な場面がこの映画の価値を高めている。

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