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映画『ザ・ギフト』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ザ・ギフト』の概要:引っ越した先で高校時代の友人と再会した夫と、何も知らない妻が、復讐を込めた贈りものに脅える様子を描いた。ゴード役を演じた俳優ジョエル・エドガートンが、監督と脚本を担当した。

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映画『ザ・ギフト』の作品情報

ザ・ギフト

製作年:2015年
上映時間:108分
ジャンル:サスペンス、ミステリー
監督:ジョエル・エドガートン
キャスト:ジェイソン・ベイトマン、レベッカ・ホール、ジョエル・エドガートン、アリソン・トルマン etc

映画『ザ・ギフト』の登場人物(キャスト)

ロビン(レベッカ・ホール)
サイモンの妻。フリーの企業コンサルタントで、デザイナーでもある。人付き合いが苦手で、いじめられていた過去があるらしい。シカゴで流産してしまったため、新しい子供を望んでいる。薬に依存していた時期があったが、克服している。ゴードは高校時代の友人でいい奴だった、というサイモンの言葉を信じて、ゴードに対して親切に接する。父親が名付け親の、愛犬ボージャングルを可愛がっている。
サイモン(ジェイソン・べイトマン)
セキュリティシステム会社に転職したばかりの、ロビンの夫。カリフォルニア出身で、地元に戻る形で転職した。ジョーンという妹がいる。高校時代は生徒会長をしていて、グレッグという悪友がいた。いじめっ子体質で、ロビンに対してもひどい態度をとることがある。自分が良ければ、他人はどうでもいいという考えを持つ。
ゴードン(ジョエル・エドガートン)
通称ゴード。サイモンの高校時代の同級生。サイモンと親しかった友人としてロビンたちの前に現れ、執拗にプレゼントを贈り続ける。実は、サイモンのせいで人生を狂わされている。

映画『ザ・ギフト』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ザ・ギフト』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ザ・ギフト』のあらすじ【起】

転職が決まった夫サイモンは、妻ロビンを連れて、サイモンの出身地であるカリフォルニアに引っ越してきた。
買い出し中、高校の同級生ゴードンと再会したサイモン。
電話番号を交換して、その日は別れた。

次の日、隣人のルーシー、夫ロンと挨拶を交わしたロビン。
いつの間にか玄関に、ゴードからの引っ越し祝いのワインが置いてあった。
住所を教えていなかったため、サイモンとロビンは不思議に思う。

ロビンが家で仕事をしていると、ゴードが訪ねてくる。
地元の業者リストを持ってきたというゴードを家に招き入れ、帰宅したサイモンと一緒に夕食をとる。
サイモンと親友だと思い込み、はしゃぐゴードとギクシャクした夕食を共にした。

サイモンの会社のパーティーに出席し、帰宅したサイモンとロビンは、庭の池に鯉をプレゼントしたというゴードのメッセージを見つける。
サイモンは、不法侵入だと言って怒る。

別の日、ロビンがジョギングから戻ると、ゴードが訪ねてくる。
テレビの設置を手伝ったゴードだったが、サイモンが書き残していた高校時代のゴードの悪口を見て、慌てて帰っていった。

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映画『ザ・ギフト』のあらすじ【承】

ゴードから夕食に招待された、サイモンとロビン。
悪口を見たはずなのに、誘ってきたゴードを不気味に思うサイモン。

別の夫婦も招待したと聞き、安心してゴードの家に向かうと、そこは豪邸だった。
もう一組の夫婦は来られなくなったと言い、急ぎの仕事ができたと言って外出してしまうゴード。
サイモンは、ロビンを連れて勝手に屋敷の中を調べ回る。
結婚してないと言ったゴードだったが、女物の服や子供部屋があった。

戻ってきたゴードは、妻が2人の子供を連れて出て行ったと話し出す。
家もカードも妻のもので、自由にならないらしい。
サイモンはゴードに、しつこく家に来るのは止めてほしいと頼み、ゴードの家から去った。

その後、鯉が全滅して、愛犬ボージャングルが行方不明になる。
ゴードの仕業だと思ったサイモンは、ゴードの屋敷に向かう。
屋敷の本当の持ち主は別にいて、持ち主夫婦が旅行に行っている間に、運転手をしていたゴードが入り込んでいたのだ。
警察に通報するが、犬の誘拐の捜査は無理だと言われる。

ルーシーに話を聞いてもらったロビンは、ルーシーの家から睡眠薬をくすねてしまう。
ロビンは、ストレスで疲れ過ぎていた。

映画『ザ・ギフト』のあらすじ【転】

夜中、ボージャングルが戻ってくる。
そして、ゴードから謝罪の手紙が届く。
その中の言葉に違和感を覚えたロビンだったが、サイモンに聞いてもはぐらかされてしまう。

ジョギングから戻ったロビンは、侵入者の気配を感じ取るが、疲れのせいで気を失ってしまう。

その後、サイモンに、ゴードに謝罪の電話をしてほしいと頼むロビン。
だがサイモンはそれを拒絶し、ロビンがくすねた薬を見つけて怒り出す。
倒れた原因も薬だと言い切るサイモン。

やがてロビンは妊娠。

ルーシーと一緒に買い物に行ったロビンは、ゴードの姿を見かける。
サイモンの妹ジョーンに、ゴードのことを聞いてみるロビン。
年上の生徒から性的虐待を受けていたゴードは、サイモンと親友グレッグが事件を届け出たことで、虐待から解放された。
しかし、ゲイだという噂が流れ、いじめられて高校を退学していた。

サイモンのデスクを勝手に調べたロビンは、ゴードの身元調査書類を発見する。
ルーシーに相談し、事情を知るはずのグレッグを探し出す。

ゴードが虐待されたというのは、サイモンの作り話だった。
それがきっかけでゴードは父親に殺されかけ、彼らは運命を狂わされていた。

映画『ザ・ギフト』の結末・ラスト(ネタバレ)

ロビンに言われ、サイモンはゴードに謝罪に行く。
だが、手遅れだと言い、謝罪を受け入れないゴードに暴力を振るったサイモン。
ロビンには、すべて終わったと嘘をついた。

国内営業担当に出世が決まったサイモンを祝うパーティーを、自宅で開くことになった。
だが、何者かが家に石を投げ入れ、パーティーは台無しになる。
国内営業担当のポストを争い、サイモンが流した嘘の情報で会社をクビになったダニーが、嫌がらせに来たのだった。

産気づいたロビンは、ルーシーとサイモンに付き添われ、病院で出産した。
出産後、ロビンはサイモンに別れを切り出す。
会社から電話が来て、サイモンがダニーを陥れた証拠が見つかったから、オフィスを明け渡すよう宣告された。

家に帰ると、ゴードからのギフトが玄関に置いてあった。
中身はベビーカーと、数枚のディスク。
ディスクの中身は、ロビンとサイモンの会話だった。
そして、倒れたロビンに暴行したとにおわせる映像もあった。

その頃ゴードは、ロビンに出産祝いを届けていた。

病院に向かったサイモンは、ゴードの姿を追うが見失ってしまう。
ゴードからサイモンに電話が入るが、ロビンに触れたかどうかは教えなかった。

映画『ザ・ギフト』の感想・評価・レビュー

タイトル通り、贈り物がテーマになっている映画である。過去、サイモンという人物がゴードの人生を狂わせてしまっていた事から、その復讐としてサイモンと、その妻ロビンに対して贈り物をしていくという流れなのだが、特に、自分の子供に対しての愛情がもてなくなるような最後の贈り物は、それこそサイモンにとって、最悪なギフトになったのだろう。とはいえ、言ってみればサイモンの自業自得な部分も多いので、当たり前だが、軽はずみな気持ちで他人を貶める事はしない方がいいのだと思える映画であった。(男性 30代)


幸せな家庭を築く夫婦の前に、突如現れた夫サイモンの同級生を名乗るゴード。
彼は二人に「ギフト」を贈り始めるが、次々と贈られる執拗なプレゼントに夫婦は違和感を覚え、その後周囲に異変が起き始めるというサスペンス作品。
終始不穏な空気に包まれ、不気味な演出で静かに淡々と物語は進み、観る者にじわじわと迫ってくる。
ラストが想像以上に衝撃的で恐怖だった。しかし筋が通っていて登場人物の行動は腑に落ちた。やはり、心は改めなければいけないものだと感じた。(女性 20代)


ねっとりとした気味悪さが『ザ・ギフト』の魅力と言えます。終始漂う陰湿な雰囲気に、いつの間にかのめりこんでしまいました。子供の頃の意地悪な作り話が、一人の人間の人生を壊してしまう恐ろしさを感じました。いじめた側は簡単に忘れてしまうかもしれませんが、被害を受けた側はどれだけ時が経っても忘れられないものでしょう。ゴード役のジョエル・エドガートンは、監督、脚本も手掛けていて将来有望な実力派だと思いました。(女性 30代)


この作品、ある意味傑作です。シカゴから転勤のため引っ越してきた夫婦、サイモンとロビン。2人が引っ越してきた街で偶然出会ったのは夫サイモンの高校時代の同級生、ゴード。偶然の友人との再会で、知らない土地で暮らすことに不安を抱いていた妻ロビンは少し安心感を覚えます。
この安心感が全ての始まり。簡単に他人を信じてはいけません。すごく良くしてくれて気にかけてくれる=いい人ではないと強く感じる作品です。
ラストの衝撃的な展開は、最高に不快で最高にドキドキしました。(女性 30代)


終始不気味だけれど、途中でやめようと思わずなぜか最後まで見てしまう作品です。妙にリアルで共感できるシーンが多いからかもしれません。
大きな盛り上がりはなく、淡々とした調子の復讐で終始暗いです。ラストはスッキリ!とはしないので、ある意味復讐される側にとっては最も辛い復讐なのかもしれません。自分の人生を振り返る、教訓になる映画です。タイトルの『ザ・ギフト』がしっくりこないので、続編を作って欲しいです。(女性 30代)


陰湿ないやがらせが続くネチネチとした復讐の物語。何を考えてるか分からず、もやっとした不気味な空気が終始続く。パッとしないが、面白い大好きな作品。
どこか怪しい男がギフトを送りつけてくる。しかしそれは特別危険なものではなく、いつ本当の顔を表すのだろうとソワソワしてしまう。
そして、最後の本当の復讐がまたとにかく陰湿で…。真相は分からないまま一生付きまとってくる最悪の復讐で終わるのだ。迫力のある復讐映画も良いが、どこまでもモヤっとさせられるこの終わり方も最高である。(女性 20代)

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