『私がクマにキレた理由』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

ニューヨークを舞台に就職活動に失敗した主人公の女子学生が、ひょんなことから上流階級の家で、息子の子守として働くことになり、上流階級の人達の傲慢な実態や自身の恋模様を、女子学生の目線でレポート風に面白おかしくコメディタッチに描いた映画。主演はスカーレット・ヨハンソン、ローラ・リニー、アリシア・キーズ、監督はシャリ・スプリンガー・バーマン&ロバート・プルチーニ。

あらすじ

私がクマにキレた理由』のあらすじを紹介します。

主人公の女子大生アニー・ブラドックは就職試験の面接に失敗し、失意の中、帰宅途中のニューヨークのある公園の中で子供を救ったことがきっかけで、マンハッタン暮らしのセレブな母親のミセスXからベビーシッターを頼まれることになる。

マンハッタンのゴージャスなアパートメントはアニーの日常とはかけ離れた暮らしぶりで、当初はその贅沢ぶりに憧れと興味津々だったが、ミセスXとミスターXの子供をほったらかした我儘勝手ぶりに徐々に憤懣やるかたない気持ちを抱くようになる。

当初は我儘だった息子グレイヤーもアニーに打ち解けて甘えるようになる。母親からほったらかされていたグレイヤーは実は愛情に飢えていたのだった。ミセスXはグレイヤーが熱を出してもエステに行ってセレブなママ友との交友を優先してしまう。父親のミスターXは若くして1流会社の重役だが、愛人を作り妻との愛情は冷めてきている。出張と称してしょっちゅう家を空け、愛人の下に入り浸っている始末。そんな二人に振り回されながらアニーはグレイヤーとの信頼関係を築いて行くが、ミセスXとそのママ友たちのナニー(子守)を見下した話の内容を聞いて遂にアニーはキレて、監視目的の隠しカメラを仕込んだテディベアのぬいぐるみに向けて、思いのたけをぶちまける。

評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★☆☆☆

作品概要

  • 公開日:2008年10月11日
  • 上映時間:106分
  • ジャンル:コメディ
  • 監督:シャリ・スプリンガー・バーマン、ロバート・プルチーニ
  • キャスト:スカーレット・ヨハンソン、ローラ・リニー、アリシア・キーズ、クリス・エバンス、ニコラス・リース・アート etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『私がクマにキレた理由』について、考察・解説します。※ネタバレあり

主演のスカーレット・ヨハンソンの表情豊かな演技が見もののコメディ映画

大学出のヒロインのアニーは看護師の母と二人暮らしの正直な女の子で、そんな彼女と正反対のマンハッタンのアッパーイーストサイドに暮らす虚栄に満ちたセレブ夫婦の暮らしぶりを対立軸として見せながら、子供との愛情交流にほろりとさせて、アニーのボヤキや鋭い考察に笑わされる。コメディとして描かれているので、極端なセレブの実態も逆にギャグとして見られる。

アリシア・キーズ演ずる親友のリネットになぜ辞めないのかと聞かれるが、アニーは息子のグレイヤーとの絆を断ち切ることが出来ずにナニー(子守)を辞められない状況になっていた。

ミセスX役のローラ・リニーが如何にもセレブの教育ママという雰囲気をたたえて、ドラマに緊張感を与えている。また同じアパートに住んでいるハーバード・ホッティと名付けるハーバード大の男子学生との恋模様も良いアクセントになっている。ホッティの友人たちにバーでナニーをしていることを馬鹿にされたアニーがキレて啖呵を切って出ていくところは痛快。その事がきっかけでホッティは更にアニーに魅かれていく。「クマ」とはアメリカの子供にはお馴染のテディベアのぬいぐるみのことで、ミセスXはカメラをぬいぐるみに仕組んでいた。ナニーの実態をセレブ母親の集まりで報告する為だが、そこにアニーが本音をぶちまけたシーンが流されて、ミセスXは慌てるが、その集まりの進行役の講師に制されて最後まで見てしまう。ミセスXはそのことがきっかけで徐々に息子との絆を取り戻そうとし、家庭を顧みない夫に愛想をつかす。アニーの行動が一人のセレブの人生を変えてしまう。そんなシーンをコメディタッチで、ジオラマ風に見せる映画演出は面白い。

まとめ

ベビーシッターの目からアメリカの上流階級の実態をリアルに見せる手法は見る側の共感を呼びやすい演出だ。ベストセラーとなった小説が原作のようだが、そちらは読んでいないので原作との比較は出来ないが、ヒロインのアニーを演ずるスカーレット・ヨハンソンの小悪魔的なイメージを一新させた等身大の若い女の子がとても魅力的に映る。子役のニコラス・アートも上手い。最初は小憎らしいが、徐々にアニーに甘えるところは子供らしい可愛さが出ている。笑わせて、最後にほっとさせられる上質のコメディ映画だ。

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