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映画『東京の合唱』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『東京の合唱』の概要:不良少年だった男は、立派に成長して保険会社に勤め始める。しかし、老社員を不当解雇した社長に文句を言って、自らも解雇されてしまう。不況下の東京を生きる誠実な男と、それを支える家族の物語。

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映画『東京の合唱』の作品情報

東京の合唱

製作年:1931年
上映時間:90分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:小津安二郎
キャスト:岡田時彦、八雲恵美子、菅原秀雄、高峰秀子 etc

映画『東京の合唱』の登場人物(キャスト)

岡島伸二(岡田時彦)
岡島家の父。保険会社に勤めていたが、老社員を不当解雇した社長に文句を言って解雇されてしまう。不景気で再就職が決まらず、中学校時代の教師である大村が営む食堂の手伝いをする。大村から、地方での教師の仕事を紹介される。男気があって、曲がったことが大嫌い。
岡島すが子(八雲恵美子)
伸二の妻。肩身の狭い思いはしたくないと思っていたが、伸二の必死な姿に胸を打たれ、なりふり構わず伸二についていくことを心に決める。世話好きの良き妻。
岡島美代子(高峰秀子)
岡島家の長女。やんちゃ娘で、饅頭を食べて腹を下してしまう。いつも長男と一緒にいて、仲が良い。
山田(坂本武)
保険会社の老社員。新規契約者が次々と死に、責任を問われて解雇される。その後、再就職を決める。なよなよとした性格。
大村(斎藤達雄)
元教師。伸二の先生で、厳しくて有名だった。教師を辞め、カロリー軒という食堂を営んでいる。伸二に再会し、伸二にお店を手伝ってもらう。伸二に、教師の仕事を紹介する。

映画『東京の合唱』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『東京の合唱』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『東京の合唱』のあらすじ【起】

東京にある中学校。厳しい教師が、生徒達に校庭で指導をしている。その教師は、しきりにノートを出して、不真面目な生徒のチェックをしている。そんな中、岡島伸二という生徒は怯むことなく教師をからかい続ける。不良少年の彼は、平気でタバコを吸ったりもする。

そんな学生時代を経て、立派に成長した伸二は保険会社に勤め出す。彼は今、妻のすが子と三人の子供達と共に暮らしている。

伸二の長男が、自転車を買いたいと伸二に頼む。外を見れば、同級生達はみんな自転車に乗っていた。母に聞いてみなさいと長男に言う伸二。長男が母に尋ねると、今日は伸二のボーナスの日だから買ってもらいなさいと母は答える。

出勤した伸二は、ボーナスを貰うために社長室の前に並ぶ。ボーナスを受け取った伸二は、トイレに行って金額を確認しようとする。しかし、人目が気になって中々確認できないでいる。

伸二は席に戻り、買い物リストを制作することにする。ふと前を見ると、元気のない老社員の山田の姿があった。山田は、新規のお客が次々に死んでしまったことで、クビになってしまったのだ。

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映画『東京の合唱』のあらすじ【承】

伸二は山田の話を聞き、納得がいかないと言う。周りの社員にそれを伝えると、みんなそれに納得がいかないと同意する。しかし、社長に解雇の不当を直談判しようとなると、みんな腰が引けてしまう。それでも伸二だけは、納得がいかないと言って社長室に入って行く。

社長に強気な態度で挑む伸二。小競り合いにまで発展した二人の言い合いは、伸二の解雇という形で決着することになる。

自転車を買う余裕のなかった伸二は、代わりにキックボードを買って長男に渡す。自転車を楽しみにしていた長男は怒り、そんなものいらないと言って泣いてしまう。

長男は、家で暴れまわる。伸二は注意するが、長男は全く聞く耳を持たない。とうとう伸二は長男を捕まえて、長男のお尻を引っ叩く。泣いた長男は、すが子のもとへと駆け寄って事情を話す。すが子は、伸二が悪いと言って長男を慰める。

拗ねてしまった伸二は、すが子に事情を説明する。複雑な表情を浮かべるすが子。伸二が解雇されたことを知った彼女は、キックボードを手に取って、これで我慢しなさいと長男に言う。

映画『東京の合唱』のあらすじ【転】

伸二は、再就職の決まった山田と遭遇する。不況のせいで、伸二の再就職先は決まらずにいた。

伸二の家の長女である美代子が、クツマンジュウを食べてお腹を下し、寝込んでしまう。すが子は、お金がないことから入院させることを躊躇していた。それに怒った伸二は、家族みんなで急いで病院へと向かう。

医者に、心配ないと診断された美代子。伸二達はそれを聞いて安心する。すが子を病院に残し、伸二と長男は家に帰る。

元気になった美代子が家に帰ってくる。伸二は、美代子と長男と一緒に遊ぶ。すが子は、タンスの中の着物がなくなっていることに気づく。何かを悟り、伸二を見るすが子。伸二は、着物はなくなったが、美代子が元気になったのだから良いじゃないかと言う。

伸二は道端で、中学時代の厳しい教師だった大村に再会する。大村は教師を辞めて、カロリー軒という食堂を営んでいた。伸二が職を失ったことを知った大村は伸二に、ぜひお店を手伝って欲しいと頼む。

映画『東京の合唱』の結末・ラスト(ネタバレ)

そのまま大村のお店へと向かった伸二。カロリー軒は、ライスカレーを提供する食堂で、チラシ配りの人手が足りないでいた。それで大村は、伸二にチラシ配りを依頼する。

電車に乗っていたすが子と子供達。長男が外を見ていると、そこにはチラシを配る伸二の姿があった。すが子は長男に、あれはお父さんじゃありませんと言う。

家に帰った伸二。すが子は伸二に、電車の中で伸二を見たと伝える。どんなに困っても、肩身の狭くなるようなことはして欲しくないとすが子は言う。必死になったら、頼れそうにない口でも頼りにしてしまうのだと伸二は話す。それを聞いたすが子は、私も手伝いに行きますと伸二に伝える。

すが子は、伸二と一緒に大村のお店を手伝うようになる。伸二の旧友が集まった同窓会の日、大村は伸二に就職口を紹介する。それは教師の仕事だった。しかし、その就職先は栃木県で、東京を離れなければならない。迷う伸二にすが子は、また戻ってくれば良いじゃないかと励ます。伸二はそれを聞いて笑顔になる。そして、旧友達と一緒に寮歌を合唱するのだった。

映画『東京の合唱』の感想・評価・レビュー

本作は、戦前の1931年(昭和6年)に公開された不景気の時代を生きる男と彼を支える家族を描いた小津安二郎監督によるヒューマンドラマ作品。
理不尽な理由で会社を首になった主人公。失職して家族の生活は一変するも、偶然学生時代の恩師に出会い、人生は変わっていくといった内容。
無声映画に弁士のナレーションが加わり、当時の厳しい不況下での東京の生活を表現している。
日本特有の和風建築や襖で仕切られた部屋、襖の模様といった細部に古き良き日本を感じられた。(女性 20代)

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