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映画『東京残酷警察』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『東京残酷警察』の概要:警察は民営化され、「東京警察株式会社」という名前に変わった。そして、その頃から「エンジニア」と呼ばれる、肉体に改造を施した凶暴凶悪な殺人犯が出没するようになっていた。エンジニアハンターのルカは刀を使い、エンジニアを倒すことに奮闘していた。

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映画『東京残酷警察』の作品情報

東京残酷警察

製作年:2008年
上映時間:109分
ジャンル:アクション、ミステリー、ホラー
監督:西村喜廣
キャスト:しいなえいひ、板尾創路、堀部圭亮、紅井ユキヒデ etc

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映画『東京残酷警察』の登場人物(キャスト)

ルカ(しいなえいひ)
東京警察株式会社の特殊部隊に所属するエンジニアハンター。警察官だった父が、目の前で射殺される。それからリストカットをするようになる。表情があまり変わらず、喜怒哀楽の表現が乏しい。
ミヤマアキノ(板尾創路)
元KGE研究所に所属する研究者。犯罪を少なくするために殺人遺伝子の研究を行っていた。元警察の狙撃手だった父が殺されたことをきっかけに、「エンジニア」と呼ばれる、肉体に改造を施した凶暴凶悪な殺人犯を生み出すようになる。
バーのマスター(澤田育子)
父を殺され失意の中にいたルカを救う、心優しい女性。
西東京支部・署長(菅田俊)
東京警察株式会社の署長。父を失ったルカを引き取り、育てた人物。実は裏で、警察の民営化に反対していたルカの父の暗殺を画策していた。
ヨシオカハルカ(長澤つぐみ)
通称ワニ女。ミヤマアキノに改造され、エンジニアとなる。売春婦として姿を偽り、機動隊長に襲い掛かる。

映画『東京残酷警察』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『東京残酷警察』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『東京残酷警察』のあらすじ【起】

警察は民営化され、「東京警察株式会社」という名前に変わった。そして、極悪な犯罪者の場合、逮捕せずに殺すことも厭わなくなっていた。しかし、その犯人が「エンジニア」と呼ばれる人の場合、普通の機動隊員では手におえないため、特殊部隊に所属するルカが出動することになっていた。ルカはある犯人の逮捕現場に同行しており、車の中で待機していた。すると、犯人が「エンジニア」だったと連絡を受ける。ルカは刀を使い、エンジニアを始末した。

ここ数年の間、「エンジニア」と呼ばれる、肉体に改造を施した凶暴凶悪な殺人犯が増加していた。エンジニアは自分が傷つけられると、その傷口を変形させて凶器化した肉体を生み出す特徴を持っていた。そして、必ず肉体の中から、カギ型の腫瘍のようなものが発見された。エンジニアを抹殺するには、その腫瘍を破壊するか、肉体から切り離すしか方法がなかった。エンジニアはどこから来て、何を目的にしているのか分かっていなかった。

ルカはバーを訪れるが、勤務中のためオレンジジュースを頼んだ。バーのマスターは勝手知ったる様子でオレンジジュースを渡し、労をねぎらった。その時、ルカの手首に包帯が巻かれ、血が滲んでいるのが見えた。マスターはルカと出会ったときのことを思い出していた。高校生だったルカは、今日と同じように手首に血が滲んだ包帯を巻いていた。泣きそうな顔で震えながら座っていると、それに気づいたチンピラ風の男達に声を掛けられ連れて行かれそうになってしまう。マスターがそのルカを助けたのが、初めての出会いだった。

ルカが無線連絡を受けて東京警察株式会社の西東京支部に向かうと、そこにいたのは犯人ではなく、署長や同僚達だった。ルカの誕生日を祝うため、サプライズパーティーを用意してくれていたのだ。ルカは微かに微笑んだ。署長は警察官だったルカの父が殉職してから、ルカを引き取って本当の娘のように育ててくれた人だった。ルカにとって東京警察株式会社の人達は、家族のような存在だった。しかし、父を思い出すと、どうしても違和感を拭うことができなかった。

映画『東京残酷警察』のあらすじ【承】

売春を斡旋していた女性の死体が発見される。その死体の腕には、カギのマークの焼け跡が残されていた。遺棄現場には血が一滴も残っていなかったが、警報器を聞いたという証言が取れており、殺害現場と遺棄現場が同じとみて間違いはなかった。今までのエンジニアは、自分の身の安全や証拠について気にするような人物はいなかった。しかし、今回の犯人であるエンジニアは、冷静に状況を分析し犯行を行っていた。

ルカは情報を集めるため、売春婦の格好をして電車に乗り込んだ。うたた寝をしていると、父が殺されたときのことが夢に出てきた。高校生だったルカは父が殺された瞬間を見ており、覆面姿の犯人を見ていた。ルカが目を覚ますと、目の前に男性が座っていた。その男性の顔には、カギのマークの痣があった。しかも、父を殺した犯人と、目元がよく似ていた。男はニヤリと微笑むと去って行った。ルカが慌てて後を追いかけると、女性の遺体があった。

ルカは男の後を追い電車を降りた。地下室に降りて行った男と戦い顔に傷をつけるが、その男は自ら顔の上半分を裂き、傷口を変形させて、新たに顔につけた武器を使って攻撃を仕掛けてきた。ルカは壁に磔にされ、身動きが取れなくなる。その男はルカに思い出せと呟き、自分の体内から取り出したカギをルカの腕に使った。すると、ルカの腕の皮膚が裂けてしまう。男がその腕を触ってきたため、ルカは激しい痛みを感じて絶叫した。

ルカは病室で目を覚ますが、腕に異常はなかった。男が残していった顔の上半分を使い身元を探すと、ミヤマアキノという人物で、KGE研究所の職員だったことが判明する。しかし、ミヤマアキノは24歳の頃に自殺したことになっていた。ルカは複数あるKGE研究所の支部に連絡を入れるが、どこも繋がらなかった。ミヤマアキノが所属していた支部は既になくなっていたが、ルカは廃屋と化していたその支部内を調べることにした。ルカはそこで発見した施術禄を元に、ヨシオカハルカという女性を調べることにした。

映画『東京残酷警察』のあらすじ【転】

機動隊長は売春を斡旋しているバーを訪れ、1人の女性(ヨシオカハルカ)を指名した。だが、その女性はエンジニアで、ミヤマアキノの仲間だった。機動隊長は銃を使って攻撃し必死に逃げようとするが、ワニの口ように足を変形させたヨシオカハルカに追いかけられる。機動隊長は足を噛まれるが、銃をワニの口の中に入れて撃ち、ヨシオカハルカを倒した。しかし、そこにミヤマアキノが現れ、カギを使ってエンジニアにさせられてしまう。

エンジニアとなった機動隊長は、かつての同僚達を攻撃した。機動隊員達は必死に攻撃し機動隊長を倒すが、多くの者が戦いの中で亡くなってしまう。署長はそのことに激しく怒り、“エンジニア狩り”を行うことを宣言した。

ルカがヨシオカハルカの家を訪ねると、玄関のドアには多くの南京錠が掛けられていた。1つの南京錠に触れると、魔法のように全ての南京錠が外れ、地面へと落ちていった。ルカがその南京錠を拾い上げようとしていると、部屋の中からミヤマアキノが現れる。ミヤマアキノはルカを部屋に招き入れた。

ミヤマアキノは徐に紙芝居を取り出すと、“殺しのライセンスを持つ男”についてルカに話した。男は警察の狙撃手で、凄腕のスナイパーだった。犯人を撃ち殺す瞬間が、男にとっては快感だった。そんな男にも妻子がいた。ある日、男は立て籠もり犯を射殺する命令を受けるが、犯人が赤ちゃんを人質に取ったのに動揺してしまい、逆に犯人から狙撃されてしまう。男は警察を辞職するが、退職金はあまり貰えなかった。男の子供はとても頭が良かったにも関わらず、良い教育を受けさせるためのお金がなかった。そんな時、かつての上司から大金を積まれ、ある人物を殺して欲しいと依頼を受ける。そのある人物とは、警察の民営化に反対している組織のリーダーで、ルカの父親だった。男はルカの父親を殺すことに成功するが、その瞬間自分も殺されてしまう。その様子を、男の子供であるミヤマアキノが見ていた。ミヤマアキノはその頃、犯罪を少なくするために殺人遺伝子の研究を行っていたのだが、父を殺した者に復讐するため、その遺伝子を自分の体内に注入して利用することにした。しかし、錯乱状態になってしまい、ミヤマアキノは屋上から飛び降り自殺をしてしまう。目を覚ますと、なぜか大きなドアの前に立っていた。ドアからは小さな角を頭から2本生やした人物が現れ、腫瘍のようなカギの入った瓶を投げつけて去って行った。ミヤマアキノが目を覚ますと、頭の中からカギが出てきたと教授に言われる。ミヤマアキノはそのカギを研究し、複製培養させた。

ミヤマアキノは話を終えると、父が殺された当時のことを思い出せとルカに迫った。ルカは思考を巡らし、署長がミヤマアキノの父を殺したことを思い出す。ミヤマアキノはエンジニアの国家を作るために共に戦おうと提案するが、ルカはミヤマアキノを刺殺した。

映画『東京残酷警察』の結末・ラスト(ネタバレ)

機動隊によるエンジニア狩りが各地で行われ、抵抗する人は容赦なく殺された。バーにも機動隊が現れるが、マスターは激しく抵抗し、機動隊をやっつけた。しかし、そこに機動隊の仲間が現れ捕まってしまう。

町に出たルカは、多くの人の遺体を見て悲しんだ。その時、マスターの悲鳴が聞こえた。ルカがマスターの元に急ぐと、マスターは車に四肢を括りつけられていた。マスターはルカを見て微笑むが、四肢を裂かれ殺されてしまう。ルカはマスターの遺体を見て、激しい怒りが込み上げた。すると、ルカの体内に埋め込まれていたカギが反応した。ルカはミュータントとなり、マスターを殺した機動隊員達を殺した。

ルカは署長に復讐するため、西東京支部に向かった。署長はルカが過去のことを思い出したことに気づいており、館内放送で父を始末するよう指示したときのことを話した。警察という企業を守るために、ルカの父が邪魔だったのだ。署長は話の最後に、エンジニアハンターのルカがエンジニアになってしまったことを皮肉り、高笑いをした。

署長はペットのように飼っている1人の女性をルカに嗾けた。その女性は四肢に刀を付けており、素早い動きでルカに攻撃を仕掛けてきた。ルカは必死に戦い、その女性を倒した。署長は育てた恩を忘れ自分に敵対してくるルカを怒鳴りつけるが、ルカはエンジニアとなった今も警察官としての誇りを忘れておらず、悪事を働いた署長を許せずにいた。ルカはエンジニアの力と刀を使い、署長を倒した。戦いが終わった後のルカの脳裏には、警察官としての父の姿があった。

自衛隊も民営化され、東京警察株式会社は自衛隊を吸収合併した。ミヤマアキノは生きており、自分の頭部を取り戻すと、仲間の女性と共に去って行った。

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