映画『トプカピ』あらすじネタバレ結末と感想

トプカピの概要:美しい女盗賊エリザベスの野望により集められた男たちは、トルコの秘宝“スルタンの短剣”を盗み出すため、世界一厳重な警備で守られたトプカプ博物館へ侵入する。1964年公開のアメリカ映画。

トプカピ あらすじネタバレ

トプカピ
映画『トプカピ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

トプカピ あらすじ【起・承】

女盗賊のエリザベス・リップ(メリナ・メルクーリ)はトルコのイスタンブールにあるトプカプ博物館に展示されている“スルタンの短剣”を狙っていた。世界一高価なエメラルドが埋め込まれた短剣は世界一厳重な警備で守られていたが、エリザベスは諦めない。

まずは見世物小屋のジョゼフ(ジョー・ダッサン)を仲間にし、愛人のウォルター(マクシミリアン・シェル)に協力を依頼する。頭脳明晰なウォルターは前科のない素人を集めた念密な計画を練る。

発明家のセドリックと力持ちのハンス、さらに軽業師のジュリオを仲間に引き入れた2人はギリシャへ飛び、そこで偶然見かけた観光ガイドのシンプソン(ピーター・ユフティノフ)に車をトルコの友人のところまで運んで欲しいと依頼する。報酬を受け取ったシンプソンは機嫌よく仕事を引き受けるが、国境の検問で車から武器が発見されてしまう。

テロリストの疑いでトルコ情報局に連行されたシンプソンは、逮捕されたくなければスパイとして働けと脅される。シンプソンは仕方なく運転手としてエリザベスたちのいる別荘に潜り込み、情報収集をすることになる。

ところがハンスが手を負傷し、シンプソンが代役に抜擢される。計画を聞いたシンプソンは1万ドルの報酬とエリザベスの色気に目がくらみ、情報局のことも話してしまう。

トプカピ あらすじ【転・結】

近々自分たちが情報局に逮捕されると聞いたウォルターは、翌日のモンゴル相撲のお祭りの日に計画を実行する。祭りの騒ぎに便乗して警察の目をごまかし、それぞれの持ち場に移動した一味は、計画通りに動き出す。

エリザベスとセドリックは博物館を照らす灯台の明かりを調節するため、灯台守とゲームをする。ウォルターとシンプソンは高度な感知器の作動する床に接触しないよう、屋根の上からロープで吊るしたジュリオを館内に侵入させる。

何度か危ない場面はあったが計画は見事に成功し、一味はついにスルタンの短剣を手に入れる。後はジョゼフが見世物のスルタンの人形に本物の短剣を持たせ、国境を無事に越えれば安全になる。

警察は一味の別荘を捜索し、シンプソンがトイレに流したつもりだったメモを見つけていが、その意味がわからなかった。身の潔白を証明するため情報局を訪れた一味は車の武器のこともうまく言い逃れしたかに思えたのだが…。

実はジュリオが博物館を脱出する時、一羽の小鳥が窓から館内に入っていた。その小鳥が床の警報機を作動させてしまい、スルタンの短剣が偽物にすり替えられていることがバレてしまう。犯行は明るみとなり、一味は逮捕され刑務所に収監される。

出所の前日、エリザベスは刑務所内で仲間たちに“次はクレムリンにあるロマノフ王朝の宝を狙う”と言い出して、みんなを驚かせる。

トプカピ 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:1964年
  • 上映時間:120分
  • ジャンル:コメディ、サスペンス
  • 監督:ジュールス・ダッシン
  • キャスト:メリナ・メルクーリ、ピーター・ユスティノフ、マクシミリアン・シェル、ロバート・モーレイ etc

トプカピ 批評・レビュー

映画『トプカピ』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

平和に見られる泥棒映画

人を殺して大金を盗み出すような強盗と違い、本作や「黄金の七人」などの純粋な泥棒映画はとても平和な気持ちで見られる。

この2本は「セクシーで欲深い紅一点の女泥棒の存在」「リーダー格の男がその女泥棒の愛人で頭脳明晰」「得意分野を駆使して数名で動く泥棒集団」「その中にドジな奴が一人混じっている」「最後はうまくいかない」と共通点も多く、公開も「トプカピ」が1964年で「黄金の七人」が1965年だ。日本のアニメで人気の「ルパン三世」は「黄金の七人」が元ネタと言われているが、この「トプカピ」も参考にしたのではないだろうか。

特に本作は盗み出すのも“スルタンの短剣”というなかなか夢のある秘宝であり、盗みのテクニックもアナログで華麗だ。ロープに吊るされた人間を屋根の上で微調節し、短剣をうまくすり替えるまでの工程は緊迫感もあるしとても楽しい。一羽の小鳥が無邪気に警報機を鳴らしてしまうというオチも平和で、最後までほのぼのとしている。

シンプソンを演じたピーター・ユフティノフ

本作に登場するキャラクターはみんなそれぞれにいい味を出しているのだが、何と言ってもピーター・ユフティノフの演じるシンプソンがキュート!髭面のオッサンなのに彼は妙に可愛らしい。イギリス人俳優のピーター・ユフティノフは数カ国語を流暢に使いこなす多才な人で、小説家、脚本家、映画監督、司会業などなど、多方面で活躍している。

シンプソンは愛されキャラであり、話の肝になる人物でもある。ピーター・ユフティノフはコミカルにお人好しでドジなシンプソンを好演しており、映画全体の雰囲気作りに大きく貢献している。彼はこの役でアカデミー助演男優賞を受賞しているが、これは納得。彼の演じたシンプソンは誰からも愛されるキュートな魅力に溢れていた。

トプカピ 感想まとめ

のほほんとした泥棒映画で子供にも安心して見せられる。話のテンポも良く平和だが飽きることはない。さらに1960年代のイスタンブールの景観も楽しめる。ごちゃごちゃした多国籍な雰囲気の漂う市街地や、トルコ相撲のお祭りなど、陽気な生命力と躍動感のある映像はなかなか見応えがある。

激しいアクションも迫力満点の銃撃戦もないが、こういう犯罪映画もたまにはいい。“夢のある泥棒映画”というのは粋であり、いつまでも生き延びて欲しいジャンルのひとつでもある。

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