映画『男はつらいよ 寅次郎頑張れ!』のネタバレあらすじ結末

男はつらいよ 寅次郎頑張れ!の概要:「男はつらいよ」シリーズ第20作目。マドンナを藤村志保が務め、若いカップルを中村雅俊と大竹しのぶが演じている。シリーズ最初で最後の大爆破シーンが見られる貴重な作品。失恋青年によるとらや爆破事件は後の作品でも寅さんが笑い話として語っている。1977年公開の日本映画。

男はつらいよ 寅次郎頑張れ!の作品概要

男はつらいよ 寅次郎頑張れ!

公開日:1977年
上映時間:95分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:山田洋次
キャスト:渥美清、中村雅俊、大竹しのぶ、藤村志保 etc

男はつらいよ 寅次郎頑張れ!の登場人物(キャスト)

車寅次郎(渥美清)
通称寅さん。生まれも育ちも東京は葛飾柴又。一匹狼のテキ屋として日本全国を渡り歩く旅がらす。自分の恋には不器用だが、他人に恋のアドバイスをするのは大好き。しかし寅さんのアドバイスを鵜呑みにすると大抵失敗する。トラブルメーカーだが愛されキャラ。
島田良介(中村雅俊)
通称ワット。電気工事士。長崎県平戸出身。さくらたちの好意で「とらや」の2階に下宿中。朴訥だが気のいい好青年。片想い中の幸子が働く食堂に通い詰めている。趣味はパチンコ。好物はカツ丼と冷奴。
福村幸子(大竹しのぶ)
半年前に故郷の秋田から上京し、柴又で食堂を営む叔父の店で働いている。小学5年生の時に父親を亡くし、秋田で暮らす母親と弟に仕送りをしている。20歳だが童顔で愛想のいい純朴な娘。
島田藤子(藤村志保)
良介の姉。長崎県の平戸で小さな土産物屋を営んでいる。1度結婚したがすぐに離婚し、現在は独身。早くに両親を亡くしたため、良介の母親代わりでもある。日曜日には教会へ行く。

男はつらいよ 寅次郎頑張れ!のネタバレあらすじ

映画『男はつらいよ 寅次郎頑張れ!』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

男はつらいよ 寅次郎頑張れ!のあらすじ【起】

柴又の帝釈天参道にあるだんご屋の「とらや」。不景気が続く中、この辺にも押し売りが増え、警官が“押し売りお断り”の張り紙を配っていた。

最近とらやの2階で下宿し始めた島田良介は電気工事の仕事をしている若者だ。気のいい良介はさくらやとらやの一同にも気に入られ、良好な関係を築いていた。良介が店の入り口に張り紙を貼っているところへ、ひょっこり寅さんが帰ってくる。寅さんと面識のなかった良介は寅さんを押し売りだと勘違いして警察へ通報。怒った寅さんが暴れ出したところへパトカーがやって来て、参道は大騒ぎとなる。

その夜、怒り心頭の寅さんは良介を追い出すか自分が出て行くかどっちがいいのかと一同に迫る。さくらたちが困っているのを察した良介は自分の失敗を詫びてとらやを出て行く。寅さんも不機嫌なまま、どこかへ飲みに行ってしまう。

ところが寅さんと良介はパチンコ屋でばったり再会し、そのまま意気投合して飲みに行く。夜遅くに寅さんは良介を連れて上機嫌で帰って来て、良介を下宿させてやれと言い出す。とにかく話がまるくおさまって、おいちゃんやおばちゃんは安堵する。

翌日。昼頃に起きて来た寅さんは、柴又の食堂「ふるさと亭」へ入ってみる。そこでは福村幸子という気立てのいい娘が働いており、寅さんはすぐに幸子を気に入る。ふと前を見ると良介が気まずそうに飯をかきこんでいる。良介が幸子に惚れていると直感した寅さんは、大喜びでお節介を焼き始める。

男はつらいよ 寅次郎頑張れ!のあらすじ【承】

ある日曜日。とらやでは珍しくさくらと夫の博が2人で映画へ出かけようとしていた。そこへ幸子がお団子を買いにやってくる。すでに寅さんから良介と幸子のことを聞いていた一同は、幸子に興味津々だ。博に呼ばれて店に顔を出した良介は、幸子を見て大いに動揺する。寅さんのススメで良介と幸子は帝釈天へお参りに行くことになる。

夜。幸子とデートの約束をしたと良介が上機嫌で帰ってくる。寅さんは俄然張り切って、細かいデートプランと女の口説き方を良介に伝授する。

デート当日。不器用な良介は寅さんのアドバイスを実践しようと頑張ってみるが、何もかも裏目に出てすっかり落ち込んで帰ってくる。そして良介はそのまま寝込んでしまう。

数日後。幸子は故郷の秋田で暮らす弟から“母親が倒れて手術をする”という連絡を受け、帰る準備をしていた。そこへ突然良介が現れ、まだ客のいる食堂で“僕と結婚してくれ”と幸子にプロポーズをする。気が動転した幸子は“こんな時になんてこと言うの!”と、思わず良介を責めてしまう。

幸子の事情を知らない良介は失恋したと思い込み、とらやの2階でガス自殺を図ろうとする。ところがガスが充満した部屋でうっかりタバコに火をつけてしまい、部屋は大爆発。とらやの2階は破壊され、柴又界隈は大騒ぎとなる。

男はつらいよ 寅次郎頑張れ!のあらすじ【転】

けが人は出なかったが、いたたまれなくなった良介は故郷の長崎県平戸へ帰ってしまう。そして寅さんも良介のあとを追うようにして旅に出ていた。

寅さんは商売をしながら九州へ向かい、平戸の良介を訪ねてみる。あの失恋爆発事件に対して寅さんなりに責任を感じ、わざわざ良介の様子を見にきたのだ。すぐに帰るつもりだったが、良介の姉の藤子に一目惚れした寅さんは、そのまま平戸に居着いてしまう。

とらやには秋田土産を持った幸子が姿を現す。何も知らない様子の幸子に、さくらは良介が平戸へ帰ったことを説明し、2人の間に何があったのか優しく聞いてみる。自分の態度が誤解を招いたことに幸子はショックを受け、その場で泣き出してしまう。

幸子と良介が両思いであることがわかり、さくらたちはすぐにこの吉報を良介に知らせてやろうと平戸へ電話をかける。ところが電話に出たのは寅さんで、さくらはびっくりしてしまう。あれから寅さんは島田家に居候し、甲斐甲斐しく藤子の店を手伝っていた。いつ電話しても寅さんが出てしまうので、とらやの一同は困り果ててしまう。

ある日曜日。寅さんは藤子と教会へ行き、やっと良介に東京から吉報が伝わる。大喜びした良介は、明日すぐに東京へ帰るので姉をよろしくと寅さんに頼むのだった。

男はつらいよ 寅次郎頑張れ!のあらすじ【結】

藤子と2人きりで過ごすというシチュエーションに寅さんの妄想は膨らんでいた。しかし藤子も良介と一緒に東京へ出て幸子と会うことになり、留守番を頼まれた寅さんは1人で平戸に取り残されてしまう。

東京へ帰った良介はすぐに幸子の店を訪ね、若い2人の恋は実る。藤子はとらやの一同に挨拶し、寅さんは働き者だと褒めちぎる。それを聞いた一同は吹き出してしまい、東京は和気藹々と賑やかだった。一方、平戸の寅さんはふてくされて酒ばかり飲んでおり、教会の神父さんに店番を任せきりだった。

とらやで厄介になっていた藤子がそろそろ帰ると言い出した矢先、寅さんが平戸から飲まず食わずでフラフラになって柴又へ帰ってくる。しかし夜には寅さんも復活し、とらやで若い2人の門出を祝福する大宴会が開かれる。寅さんが藤子に惚れていることを見抜いていた良介は、藤子をさくらのいる2階へ呼び出し、その気がないなら寅さんの気持ちを弄ぶようなことはするなと姉をたしなめる。しかし藤子は“寅さんは心のきれいな人だから、そんなやましいことは考えていない”と反発する。さくらは兄が迷惑をかけたことを詫び、藤子のその言葉だけで兄は喜ぶ人だと寂しそうに微笑む。寅さんはこの一部始終を階段下で聞いていた。翌日。寅さんはさくらにお金を借りて、まだ藤子たちが寝ているうちに旅に出る。

お正月。良介は幸子を平戸に連れて帰っていた。寅さんはとある田舎町で顔馴染みの旅一座と再会し、賑やかに一座の軽トラックに乗り込むのだった。

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