映画『男はつらいよ 寅次郎真実一路』のネタバレあらすじ結末

男はつらいよ 寅次郎真実一路の概要:寅さんと飲み屋で知り合ったエリートサラリーマンが突然蒸発して行方不明となり、残された妻と寅さんは男を探すため鹿児島へ向かう。大原麗子が美しい人妻を演じた「男はつらいよ」シリーズ第34作目。1984年公開の日本映画。

男はつらいよ 寅次郎真実一路の作品概要

男はつらいよ 寅次郎真実一路

公開日:1984年
上映時間:107分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:山田洋次
キャスト:渥美清、倍賞千恵子、大原麗子、下絛正巳 etc

男はつらいよ 寅次郎真実一路の登場人物

車寅次郎(渥美清)
生まれも育ちも東京は葛飾柴又。一匹狼のテキ屋として日本全国を渡り歩く旅がらす。たまにふらりと育ての親のおいちゃんとおばちゃんが営む団子屋の「とらや」へ帰ってくる。しかし帰るたびに騒動を起こし、おいちゃんたちを困らせる。義理人情に厚く惚れっぽい。
富永健吉(米倉斉加年)
鹿児島出身。現在は東京の大手証券会社の課長として多忙な日々を送っている。上野の焼鳥屋で寅さんと知り合い、意気投合する。茨城県牛久沼市から遠距離通勤をしている。
富永ふじ子(大原麗子)
富永の妻。夫は仕事が忙しく、小学生になる息子といつも2人きりで過ごしている。夫が突然蒸発してしまい、寅さんを頼るようになる。大変な美人で良妻賢母。
諏訪さくら(倍賞千恵子)
寅さんとは腹違いの賢い妹。タコ社長の印刷工場で働く夫の博と息子の満男と慎ましく暮らしている。破天荒な兄をいつも優しく見守り、寅さんもさくらを常に頼りにしている。

男はつらいよ 寅次郎真実一路のネタバレあらすじ

映画『男はつらいよ 寅次郎真実一路』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

男はつらいよ 寅次郎真実一路のあらすじ【起】

秋。帝釈天参道にあるとらやでは隣で小さな印刷工場を経営するタコ社長の娘のあけみが離婚すると騒いでいた。まだ新婚なのにわがままを言う娘にタコ社長も手を焼いていた。さくらたちの説得で自体が収まりかけたところへ、寅さんがふらりと帰ってくる。寅さんのせいでまた話がややこしくなり、怒ったタコ社長と寅さんは参道で大喧嘩をし始める。

その晩、寅さんはお金もないのに上野の焼鳥屋で飲んでいた。さくらに助けを求めて電話をしたが厳しく叱られ、寅さんは留置場行きを覚悟してまた新たな注文をする。隣で飲んでいた富永は寅さんの自由さに感銘を受け、寅さんのお勘定まで払ってくれる。

翌日。富永の名刺をもらっていた寅さんは、富永の勤め先の大手証券会社を訪ねる。忙しい富永は恩を返したいと言う寅さんの申し出を丁重に断るが寅さんには通じず、残業を終えて寅さんと飲み行く。すっかり泥酔した2人は電車に揺られて茨城県牛久沼市にある富永の自宅へ帰り、そのまま寅さんはそこで眠ってしまう。

男はつらいよ 寅次郎真実一路のあらすじ【承】

翌朝。富永の自宅で目を覚ました寅さんは自分がどこにいるのかもわからなかった。富永はとっくに出勤しており、家には富永の妻のふじ子と寅さんだけが残されていた。美しい人妻のふじ子と家に2人きりだとわかった寅さんは、大慌てで富永の家を出る。寅さんにはあんな綺麗な奥さんの顔を見る暇もない富永の生活が信じられなかった。

実際に富永もエリートサラリーマンの生活に疲れきっていた。富永は出勤途中でどうしようもない望郷の念にかられ、会社に背を向けタクシーに乗り込む。そしてそのまま行方をくらましてしまう。

残されたふじ子は途方に暮れ、藁にもすがる思いでとらやへ電話をする。寅さんはすぐに牛久沼へ行き、ふじ子から事情を聞く。ふじ子は夫が蒸発したことに加え、夫婦でありながら自分が夫のことを何も知らなかったということに打ちひしがれ、憔悴しきっていた。愛人の心配までしているふじ子を、寅さんは優しく励ます。

その夜。寅さんは富永を探しに行くから金を出せと言い出し、おいちゃんと大喧嘩になる。仲裁に入った博は富永の自殺を心配している寅さんに“兄さんは何かあった後のことを考えておくべきだ”と言ってしまう。それを聞いた寅さんは急におとなしくなり、博はまずいことを言ってしまったと深く後悔する。

男はつらいよ 寅次郎真実一路のあらすじ【転】

寅さんはいてもたってもいられず、ふじ子と息子をとらやに招待する。みんなは今のふじ子にとってそんな気遣いはかえって迷惑ではないかと考えていたが、ふじ子は久しぶりの賑やかな食卓に癒される。寅さんは完全に人妻のふじ子に惚れていた。

そんな時、ふじ子は富永の親戚から“鹿児島で富永を見た”という話を聞き、大急ぎで鹿児島へと向かう。さくらたちの心配をよそに寅さんもふじ子と一緒に鹿児島へ行ってしまう。ふじ子にとっては結婚式以来の鹿児島だった。

富永の実家で一泊し、2人は当てもないまま富永を探す。ふじ子は富永が懐かしんでいた海岸や温泉地を訪れ、その静かで美しい景色を見つめながら、初めて夫の心の奥底を覗いたような気がしていた。寅さんはふじ子のために献身的に動き、彼女を支える。

富永が数日前に鹿児島にいたことは確かだとわかったが彼を見つけることはできず、ふじ子は最悪の状況も覚悟し始める。寅さんは自分の気持ちを押し殺して、弱音を吐くふじ子を励ます。しかし寅さんは自分が心のどこかで富永が帰ってこないことを望んでいるのではないかと思い始め、自己嫌悪に陥っていく。

男はつらいよ 寅次郎真実一路のあらすじ【結】

とらやへ帰った寅さんは、すっかり元気をなくしていた。“自分は醜い”と繰り返し、ふさぎ込んでご飯も食べようとしない。しかし単純なおばちゃんやあけみには寅さんの苦悩の意味が理解できなかった。寅さんが何に苦しんでいるのかを全て察しているさくらや博は、寅さんの複雑な想いに困惑していた。

寅さんはふじ子への気持ちにケリをつけるため、旅に出ると言い出す。トランクを持って店を出ようとした寅さんを、なんと富永が訪ねてくる。しばらく呆気にとられていた寅さんは正気に返り、まだふじ子に連絡していないという富永を叱りつける。富永の帰還でとらやが騒然とする中、寅さんは大急ぎで富永を自宅へ連れて帰る。

ふじ子と息子は無事に帰ってきた富永を見てすがりついて泣き出し、富永も2人を抱きしめる。寅さんはその様子を黙って見届け、そのまま旅に出る。

お正月。とらやへ届いたふじ子からの年賀状には、3人で幸せに暮らしていることと、寅さんと一緒にした旅を一生忘れないという感謝の言葉が綴られていた。一方気ままな旅を続ける寅さんはテキ屋仲間のポンシュウと無人駅で汽車を待っていた。しかしこの路線はとっくになくなっており、それに気づいた2人は大笑いしながらのんびりと歩き出す。

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