映画『男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく』のネタバレあらすじ結末

男はつらいよ 寅次郎わが道をゆくの概要:浅草国際劇場を拠点に華やかなレビュー公演をしている松竹歌劇団。そこのトップスター紅奈々子に恋をした寅さんは劇場へ通いつめる。紅奈々子を木の実ナナが演じ、歌や踊りを存分に披露している賑やかな作品。三枚目の失恋青年を演じた武田鉄矢のコミカルな演技も笑いを誘う。「男はつらいよ」シリーズ第21作目。

男はつらいよ 寅次郎わが道をゆくの作品概要

男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく

公開日:1978年
上映時間:103分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:山田洋次
キャスト:渥美清、木の実ナナ、武田鉄矢、倍賞千恵子 etc

男はつらいよ 寅次郎わが道をゆくの登場人物(キャスト)

車寅次郎(渥美清)
生まれも育ちも東京は葛飾柴又。人呼んで「フーテンの寅」。テキ屋をしながら全国を旅して歩き、たまに故郷の柴又へ帰ってくる。年がら年中恋をしては失恋している。幼い頃の夢はチンドン屋とサーカスの団員で、その後テキ屋に憧れて現在に至る。
諏訪さくら(倍賞千恵子)
寅さんの腹違いの妹。タコ社長の印刷工場で働く夫の博とまだ幼い息子の満男と三人暮らしだが、育ての親のおいちゃんおばちゃんが営む「とらや」で過ごすことが多い。昔は歌手になるのが夢だった。
紅奈々子(木の実ナナ)
浅草にある松竹歌劇団のトップスター。柴又出身でさくらの同級生。溌剌とした美人でよく喋る。夢を叶えてこの道一筋で生きてきたが、最近は引退して恋人の宮田隆(竜雷太)と結婚すべきか悩んでいる。
留吉(武田鉄矢)
熊本の山奥で農業をしている青年。母親と二人暮らし。失恋ばかりしており、寅さんを師匠のように崇めている。

男はつらいよ 寅次郎わが道をゆくのネタバレあらすじ

映画『男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

男はつらいよ 寅次郎わが道をゆくのあらすじ【起】

そろそろ5月。東京おどりの季節であり、帝釈天には松竹歌劇団の踊り子たちが集まっていた。最近寝込んでいたおいちゃんの体調も回復し、さくらやおばちゃんも一安心していた。そこへ寅さんが帰ってくる。ところが寅さんは店先でいきなり近所の顔なじみと喧嘩を始め、店は大騒ぎとなる。

その夜、寅さんはおいちゃんが寝込んでいたことを知り、お見舞いの金一封を用意する。おいちゃんは寅さんの気持ちに感動し、一同は機嫌よくおいちゃんの床上げ祝いを始める。寅さんは自分が店を継いだ後の構想を話し始める。最初はみんな感心して聞いていたが、そのうちだんだん話がめちゃくちゃになり、ついには寅さんとタコ社長が大喧嘩を始める。おいちゃんはまた具合が悪くなり、バツが悪くなった寅さんはそのまま旅へ出てしまう。

寅さんは商売をしながら熊本の山奥にある温泉地に行き着く。一軒だけある旅館に宿泊し、ふらりと散歩に出かけた先で、寅さんは留吉という地元の青年が木っ端微塵に振られる現場を目撃する。女々しく悪態をつく留吉に、寅さんは失恋した時の男のあり方を偉そうに説く。それにすっかり感心した留吉は、寅さんを師と仰ぐようになる。

男はつらいよ 寅次郎わが道をゆくのあらすじ【承】

東京のさくらや博は、慰安旅行の代わりに浅草へ松竹歌劇団のレビューを観に来ていた。ここのトップスター・紅奈々子とさくらは同級生で、奈々子は楽屋へ顔を出したさくらを見て大喜びする。その夜。熊本の寅さんからとらやへ速達が届いていた。謙虚なことを書き連ねてあったが、結局は宿賃が払えないので助けを求めてきたのだ。さくらは仕方なく金を用意して熊本まで寅さんを迎えに行く。

小さな山村で寅さんは尊敬の的となっていた。どうやら寅さんは“先生”と呼ばれていい気になっているうちに、金もないのに長逗留してしまったようだ。善良な村人たちからサインを頼まれている寅さんを見て、さくらは心底申し訳ない気持ちになる。翌日、寅さんは名残惜しげに見送る留吉に説教をして、さくらとともに東京へ帰る。

柴又へ帰った寅さんは、人が変わったようにまじめに店で働いていた。この噂はあっという間に広まり、タコ社長の取引先から寅さんに縁談の話がくる。その話を聞いても寅さんは浮かれたりせず、一同は寅さんの変貌ぶりを喜ぶ。そこへ奈々子がやってきて、時間がないからと慌ただしく帰って行く。寅さんは奈々子にくっついて浅草まで行ってしまい、そのまま夢中でレビューを観ていた。

男はつらいよ 寅次郎わが道をゆくのあらすじ【転】

大方の予想通り寅さんは奈々子に惚れてしまい、連日レビューに通いつめる。とらやの一同は、呆れ果てて文句を言う気にもなれなかった。そんな時、留吉が用事で東京へ出てくる。偶然にも留吉が“浅草のレビューが観たか”と言うので、寅さんは喜んで留吉と劇場へ向かう。寅さん以上に惚れっぽい留吉は、そこで踊り子のしのぶに一目惚れしてしまう。

公演の後、寅さんは奈々子と後輩の踊り子を連れて食事へ行き、留吉は寅さんがスターの奈々子と親しいことにすっかり感心する。寅さんと別れた留吉は、熊本へ帰ったのかと思いきや、劇場の最前列で再びレビューを観ていた。そのまま留吉はバイトをしながらしのぶの追っかけを始め、留吉の母親は2週間過ぎても帰らぬ息子を心配していた。しかし寅さんも奈々子のことで頭がいっぱいで、留吉どころではなかった。

奈々子は夏の公演に向けての稽古期間に入り、ある雨の日にとらやへ遊びに来る。寅さんは大喜びで奈々子を迎え、一同はとらやの茶の間で奈々子を囲んで楽しい時間を過ごす。奈々子はしきりに博と平凡な結婚をしたさくらを羨ましがる。みんなは夢を叶えて華々しく生きている奈々子の方を羨ましがるが、実は奈々子は長年付き合っている恋人・隆との結婚について悩んでいた。本当はさくらにその話を聞いて欲しかったのだ。

男はつらいよ 寅次郎わが道をゆくのあらすじ【結】

数日後。奈々子はついに“どうしても踊りはやめられない”と言って、隆に別れを告げる。自分から別れを告げたのに、奈々子は深く傷ついていた。ふらりととらやへやってきた奈々子は、さくらと話しているうちに人目も憚らず泣き出してしまう。帰ろうとする奈々子を、寅さんが送って行く。

寅さんは奈々子の酒に付き合い、マンションの部屋まで彼女を送る。奈々子は一人になることを嫌がり、寅さんをしきりに引き止める。ふと窓の外を見ると、降りしきる雨の中に隆が立っていた。奈々子は我慢できずに外へ飛び出していき、隆と強く抱き合う。それを見た寅さんは黙って帰り、旅支度をする。寅さんはさくらに奈々子が幸せになるならそれでいいが、自分なら踊りをやめさせるようなことはしないと言い残して旅に出る。

奈々子はこの夏の公演を最後に引退して、隆と結婚することに決める。初日を観に来たさくらは、奈々子の想いが詰まった歌を聞いて涙ぐむ。客席の後方で密かに奈々子を見つめていた寅さんは、歌の途中で劇場を後にする。

夏。とらやにはしのぶに振られて熊本へ帰った留吉からハガキが届いていた。熊本の留吉はまたもや木っ端微塵に振られた現場を、留吉を訪ねてきた寅さんに見られてしまう。呆れて行こうとする寅さんを、留吉は一生懸命言い訳しながら追いかける。

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