映画『トゥルーライズ』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

凄腕のスパイ「ハリー・タスカー」が家族に身分を隠しながら戦う姿をコメディタッチで描くアクション映画。主役のアーノルド・シュワルツネガーが気に入ったフランス映画のリメイクを、「ターミネーター」以来のコンビであるジェームズ・キャメロン監督に持ちかけて製作された。主演アーノルド・シュワルツネガー 監督は「タイタニック」のジェームズ・キャメロン。

あらすじ

映画『トゥルーライズ』のあらすじを紹介します。

一見平凡な家庭の夫に見える「ハリー・タスカー」は、大人しい妻と娘を持ちロスに暮らすコンピュータ会社のセールスマン。がしかし、彼の本当の姿は、大統領直属の国家保安組織「オメガ・セクター」所属のスパイだった。中東テロリスト組織の資金ルートを追跡する使命を受けた彼は、陰で糸を引く古美術商の女・ジュノに接近するが、彼女と行動を共にしていたテロリストグループのリーダーがハリーを不審に思い命を狙われる。

間一髪で撃退しながらテロリストには逃げられてしまうのだが、その事件から家族パーティーの約束を破ってしまったことを謝罪しようと、ハリーは妻・ヘレンが勤めるオフィスへ向かう。そこで見知らぬ男と電話で密会の約束をする妻を見つけたハリーは、妻が不倫していると思い込み組織を私用に使って捜査した後、不倫相手を蹴散らし、自ら妻を捕らえ尋問に掛ける。

平凡な日常への不満を妻が抱えていることを知ったハリーは正体不明の男に扮し、欲求不満の妻に刺激を与えようとホテルへ呼び出し、サプライズに手を尽くしていざ仲直りという寸前に、古美術商の女とテロリストの一味が乱入しハリー夫妻は捕らえられてしまう。そしてそのまま彼らのアジトへ連行され殺されかけるが、逆転したハリーの活躍で敵アジトをほぼ壊滅状態に追い込みながら、敵はその隙に核弾頭を積んだトラックで逃亡する。

追跡劇を繰り返しながら数台のトラックを撃破し、やがて遠くの沖で敵のトラックに積んだ核爆弾の火柱が上がり事件は収まったように見えたが、さらに娘が誘拐されたという情報を聞かされたハリーは、援護に来ていた軍の戦闘機へ自ら乗り込み、敵が娘を奪い逃げ込んだマイアミ市街のビルへと向かう。

評価

  • 点数:95点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1994年9月10日
  • 上映時間:144分
  • ジャンル:アクション
  • 監督:ジェームズ・キャメロン
  • キャスト:アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェイミー・リー・カーティス、トム・アーノルド、ビル・パクストン、ティア・カレル etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

映画『トゥルーライズ』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

息もつかせぬスリリングな展開と、CGを駆使した破壊シーンが圧倒的

主人公「ハリー・タスカー」のスパイという設定はシュワちゃんの役として納得できるのだが、その体格でコンピューターのセールスマンかよという隠れ蓑の設定には笑ってしまう。最初のテロリストとの追跡劇で、バイクに乗った犯人を馬に乗ってビルの下から屋上まで追いかけるアクロバティックなシーンは、キャメロン監督の真骨頂であるジェットコースターのようなアクションで、ワクワクする場面のオンパレードである。そして追跡劇の中で登場する武器の使い方にも、スパイ映画らしい細かなテクニックが十分織り込まれており、特に戦闘機を使った攻撃シーンでの特撮技術には目を見張るものがある。後々「ダイ・ハード4」で同じような戦闘機のシーンがあるが、間違いなくこの映画からの影響だろうとついニヤけてしまうのだ。

そしてシュワちゃんの妻を演じるジェイミー・リー・カーティスが何とも良い味を出しており、貞淑な女性がアドベンチャーに目覚めてゆく変貌振りも堪能できる。ダラダラと繋ぐシーンは全くなくテンポの良いアクションが次々と披露され、キレた登場人物の逆上ぶりでコメディとしての要素も十分に楽しめる。

監督と役者の「あ・うんの呼吸」

ジェームズ・キャメロン監督とアーノルド・シュワルツネガーのコンビと言えば「ターミネーター」が最初で、互いの出世作というところから生まれた呼吸みたいなものが、この作品での淀みのないテンポとして現れているのではないだろうか。そして満を持して制作された「ターミネーター2」で培われた制作の技術が余すことなくこの作品で活かされている感があり、シュワルツネガーも脂が乗りきったハリウッドスターの貫禄が充分で、頂点を迎えた円熟味が演技に滲み出ている。映画を作るのが楽しくて仕方がないという監督と役者のノリが、この映画の全編に溢れる躍動感から垣間見え、悪と正義の対立する深遠な社会的構図が浮かび上がる余地はなく、唯々、単純にエンターテイメントを楽しむ為に作られた絶頂期のキャメロン監督とシュワちゃんのライフワーク的な作品として見えてくるのだ。

まとめ

多くのアクション映画と違ったコメディ的ニュアンスが全体を覆っている影響で、何も考えずにエンターテインメントが愉しめる映画として観終わった後の爽快感は半端でない。アクション映画はハードボイルドな男中心の視点から見る展開に陥りがちであるが、この映画ではスマートさなど皆無で無骨なヒーローながら、「妻」という存在が主人公に大きく関与していることで、万人が観て楽しめるアクションに仕上り、作品の個性として輝いている。

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