映画『トゥルーマン・ショー』あらすじネタバレ結末と感想

トゥルーマン・ショーの概要:『トゥルーマン・ショー』は、ある男の生活をテレビ番組として24時間生中継で放送するという異色の設定のヒューマンドラマ。主演はジム・キャリー、監督はピーター・ウィアー。

トゥルーマン・ショー あらすじネタバレ

トゥルーマン・ショー
映画『トゥルーマン・ショー』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

トゥルーマン・ショー あらすじ【起・承】

離島の町シーヘブンで暮らすサラリーマンのトゥルーマンは毎日同じ生活を繰り返す日々。小さい頃から海の向こうへ行くことを夢見ているが、昔海で父が死ぬのを目の当たりにして水恐怖症となってそれもかなわない。

ある日通勤途中に死んだはずの父とすれ違う。しかしまるで再会を邪魔するかのように周囲の人々や車に阻まれ、父であると確認することができなかった。

学生時代、トゥルーマンはローレンという女の子と恋に落ちた。しかしローレンはいつも何かに追われているかのようで、2人きりになると周囲を気にしていた。
2人が思いを確かめ合った日、ローレンは自分の名前が本当はシルビアであり、トゥルーマンは偽りの世界で常に監視されていると話す。トゥルーマンが困惑している間にローレンは誰かに連れ去られ、それきりとなってしまった。

朝の出来事でシルビアの話を思い出し、どうやら自分の周辺がおかしいと疑い始める。
トゥルーマンはシルビアがいるフィジー島に旅に出ることを家族に告げるが、妻も母も反対する。

トゥルーマンの生活は、24時間島中の監視カメラで生中継され、全世界で放送されていた。生まれたときから人々はトゥルーマンを観続けていたのだ。親、妻、友人、そして島中の人々はみな番組のための俳優で、トゥルーマンの周りは全てが作られたものだった。

トゥルーマン・ショー あらすじ【転・結】

トゥルーマンは妻や友人が日常のやり取りの中で不自然に商品の説明を挟んでくることに疑問を感じる。また、結婚写真で妻のメリルが指をクロスさせている(災厄が降りかからないように祈る)ことに気付き、不信感を募らせる。
ある日メリルを連れて逃亡しようとするが、渋滞が起こったり事故が起こったり、都合よく道を塞がれてしまう。
トゥルーマンはいよいよ町のおかしさに気付き、誰にも告げずにある計画を実行する。

番組ディレクターは眠っているトゥルーマンの映像を流していたが、異変に気付く。トゥルーマンの友人役の俳優に確認に行かせると、いびきをかいていたのは囮の人形だった。番組はトゥルーマンを見失ってしまったのだ。

プロデューサーのクリストフは慌てて島中のキャストを総動員させてトゥルーマンを捜索する。すると、彼が海にいることが分かる。
クリストフはトゥルーマンを引き返させるために天候を悪化させ、嵐を起こした。しかしトゥルーマンは島を囲う巨大なセットの端に行き着いてしまう。果てしなく続いていると思えた海は、空の模様が描かれた壁に覆われていた。

壁のドアから外に出ようとするトゥルーマンに、クリストフは語り掛ける。「自分は君が生まれたときから全て知っている。君がどんな人間であるかもわかっている」と。クリストフは、作られた安全な世界からトゥルーマンが出ていくわけがないと考えていた。
しかし、トゥルーマンはドアの向こうへと一歩を踏み出した。

テレビを観ていた人々はそんなトゥルーマンの姿に拍手喝采を送るのだった。

トゥルーマン・ショー 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:1998年
  • 上映時間:103分
  • ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
  • 監督:ピーター・ウィアー
  • キャスト:ジム・キャリー、エド・ハリス、ローラ・リニー、ノア・エメリッヒ etc

トゥルーマン・ショー 批評・レビュー

映画『トゥルーマン・ショー』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

フィクションに対するアンチテーゼ

何もかもが作り物の、世間から切り離された島の中で、1人の男「トゥルーマン」の人生を毎日24時間放送し続ける。メタ構造の斬新な設定で面白い。
作り物に飽き飽きした人々が求めたのがこの「トゥルーマン・ショー」なわけだが、この映画を観ている私たちからしたらそれもフィクション。しかし、観終わったあとふと、自分の生活も誰かに見られていたら……と考えてしまう。ジム・キャリーが演じた「トゥルーマン」は、他の世界中の誰であっても不思議ではない。入れ子構造の深みにはまり、考え出すと少し怖くなる。

何が起こるかわからないからおもしろい

周囲を作り物で固められたトゥルーマンの生活を放送する番組は、元々フィクションに飽きた人々を楽しませることを目的として作られたのだろう。確かに、偽物の中にあってもトゥルーマンは本物である。
だが、作られた世界にいるトゥルーマンの生活にリアリティはあるだろうか?毎日判を押したように同じ生活を繰り返し、番組ディレクターも彼の生活を観続けてきたことで、何が起こって何が起こり得ないかは予測できる。
その結果が、あのラストでのクリストフの驕りだった。クリストフはトゥルーマンが外に出ていくわけがないと高をくくっていた。彼の人生を監視し続けてきたことで「知った気になっていた」。
ところが、トゥルーマンはクリストフの予想に反して外の世界へ飛び出していく。クリストフは驚いた。だが、世界中の視聴者たちは拍手喝采を送る。彼らはこれを待ち望んでいたのである。予定調和の中を生きる人物を観ていても、それはフィクションの映画と同じだ。結局番組が作り上げたものはフィクションの域を出ず、トゥルーマン自身がその一歩を踏み出していったのである。

トゥルーマン・ショー 感想まとめ

メタフィクションをテーマにした作品は他にもあるが、この作品はとにかく何もかもが上手い。細部までこだわっているのがわかる。
見られるトゥルーマン、作り手のクリストフやスタッフ、そして全世界の視聴者。大まかに分ければ立場はこの3つ。作り手たちは本物を世に伝えようと真剣に番組作りをし、トゥルーマンを見守り続けた。最後の最後にトゥルーマン自身の思いもよらない行動で世界は湧き立ち、初めて本物を見せるが、その喜びも一瞬のうちに終わってしまう。何十年もかけて作ってきたこの番組は、視聴者にとってはやはり「フィクション」であったのだ。最後の最後にとんでもない皮肉がきいていて、考えれば考えるほど面白い。

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