映画『TUBE チューブ』あらすじとネタバレ感想

TUBE チューブの概要:2003年制作の韓国映画。監督・脚本は「シュリ」の脚本を手掛けたペク・ウナク。出演はキム・ソックン、パク・サンミン、ペ・ドゥナ、ソン・ビョンホ、チョン・ジュン、キ・ジュボンなど。

TUBE チューブ あらすじ

TUBE チューブ
映画『TUBE チューブ』のあらすじを紹介します。

韓国の金浦国際空港で何者かによる政府要人の狙撃事件が勃発。そこに駆けつけたソウル警察のチャン刑事(キム・ソックン)の活躍により、周辺は壮絶な銃撃戦の場となってしまう。しかし惜しい所で犯人グループを逃してしまうチャン刑事。だがそこで彼が見た相手とは、元国家機密諜報員のギテク(パク・サンミン)であった。

実は二人には因縁の関係があり、チャン刑事はかつて恋人をギテクに殺され、逆にギテクは親友をチャン刑事に殺されていた。お互いに復讐を誓い合った仲なのだ。

そんな中、ギテクにより新たな事件が勃発する。それはソウル市内を走る地下鉄乗っ取り事件であった。時限爆弾を仕掛け、乗客全員を人質に取り、政府に要求を突き付けて来るギテク。

一方、地下鉄車内にはチャン刑事の知り合いであり、彼に恋をしている女スリ師のインギョン(ペ・ドゥナ)が乗り込んでいた。インギョンからの連絡を受けたチャン刑事は、いち早く電車に乗り込むと、ギテクの野望を阻止しようとする。こうして因縁の対決は再び燃え上がるのだった。

果たしてチャン刑事は爆弾を止め、乗客たちの命を救う事が出来るのだろうか。そしてギテクとの対決の行方はどうなるのだろうか……。

TUBE チューブ 評価

  • 点数:60点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2003年
  • 上映時間:116分
  • ジャンル:アクション
  • 監督:ペク・ウナク
  • キャスト:キム・ソックン、パク・サンミン、ペ・ドゥナ、ソン・ビョンホ etc

TUBE チューブ ネタバレ批評

映画『TUBE チューブ』について、感想批評です。※ネタバレあり

韓国産、ド迫力アクション

韓国映画の歴史は1999年の「シュリ」で始まったといっても過言ではない。アクションとラブストーリーの融合により、新たな韓国産エンターテインメント映画が生まれた瞬間である。それから4年、今作「チューブ」はさらなるアクション映画の飛躍を目指して作られた。

疾走する地下鉄を舞台とした刑事と元工作員との息詰まるバトル、が今作のメインプロットである。ハリウッド映画「スピード」や日本映画「新幹線大爆破」を彷彿とさせるようなスピード感あふれる展開は見事。犯人であるギテクの憎々しい魅力や、地下鉄統制室室長クォンの静かで渋いキャラクター像など、脇役にいたるまで魅力的に描かれているところも追い。加えて、事件に巻き込まれる女スリ師の存在により、ラブストーリーとしての要素が強い事も見逃せないだろう。しかし、あまりにも様々な要素をごった煮してしまったせいで、全体の統率が取れなくなってしまっているのがもったいない。

なんでもありのアクション映画

本来こういう映画はもっとシンプルな筋立てでも良かったはずだ。しかしこの映画ではチャン刑事とギテクの間に過去に因縁を持たせたり、またチャン刑事に恋する女スリ師の描写に時間を割いたりと、全体的に無駄な時間が多いのが気になってしまう。

さらにご都合主義の展開も多く、疾走する地下鉄に飛び乗るチャン刑事、飛び降りるチャン刑事、再び飛び乗るチャン刑事、という流れが何度も続くのには辟易させられる。そもそも普通なら、地下鉄から飛び降りたら死んでしまうはずだからだ。

とはいえ、テンションの高いアクションの連続で、最後まで飽きさせない演出は評価に値するだろう。特に、冒頭の空港でのガンアクションシーンは、名作「ヒート」を思い出させるレベルであり、久々に気合いの入ったアクション映画を見せられて思わず嬉しくなってしまった。

TUBE チューブ 感想まとめ

地下鉄を舞台としたアクション映画「チューブ」。日本とは違い銃社会であるため、銃撃シーンのリアリティには唸らせるものがあった。また車内での格闘シーンも素晴らしく、韓国映画におけるアクションシーンのクオリティの高さを思い知った。だが敵役ギテクが突如日本刀を使い出すシーンの違和感や、せっかく地下鉄をジャックしながらも無計画過ぎる犯行など、残念な部分が多いのも否めない。恐らくエンタメ映画のありとあらゆる要素を詰め込み過ぎたのが原因だろう。また全体的に韓国人特有の熱血描写が多く、なにかと泣き叫んだり抱き合って喜んだりと、喜怒哀楽の表現が激し過ぎるのも若干ついていけない部分である。「シュリ」の二番煎じと言われても仕方のない、非常にもったいない作品だ。

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