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映画『追跡(1962)』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『追跡(1962)』の概要:『ティファニーで朝食を』(61)や『ピンク・パンサー』シリーズなど、ラブストーリーやコメディに定評のあるブレイク・エドワード監督が作った珍しいサスペンス映画。知る人ぞ知る隠れた名作。後半まで犯人の正体が明かされないので、鑑賞後にあらすじを読むことをお勧めしたい。

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映画『追跡』の作品情報

追跡

製作年:1962年
上映時間:125分
ジャンル:サスペンス、ミステリー
監督:ブレイク・エドワーズ
キャスト:グレン・フォード、リー・レミック、ステファニー・パワーズ、ロス・マーティン etc

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映画『追跡』の登場人物(キャスト)

ジョン・リプリー(グレン・フォード)
FBI捜査官。ケリーからの電話を受け、彼女を脅迫している謎の犯人を追跡する。ハンサムな頼りがいのある男で、捜査官としても有能。ケリー姉妹を全力で守ろうとする。
ケリー・シャーウッド(リー・レミック)
サンフランシスコにある大手銀行の銀行員。妹のトビーと2人で、サンフランシスコのツインピークス方面にある一軒家で暮らしている。知的な美人で、犯人の脅迫に屈しない度胸もある。
トビー・シャーウッド(ステファニー・パワーズ)
ケリーの妹。16歳の高校生で、犯人に騙されて誘拐される。
レッド・リンチ(ロス・マーティン)
でくるようケリーを脅迫する。
ポップコーン(ネッド・グラス)
本名はジム。新聞記者気取りの情報屋で、警察やマスコミに情報を売っている。映画館でポップコーンばかり食べているので、「ポップコーン」と呼ばれている。
リサ・スーン(アニータ・ルー)
レッドの愛人らしき東洋系の女性。母子家庭でジョーイという6歳になる足の不自由な息子を育てている。ジョーイの医療費をレッドに払ってもらったので、彼に恩を感じている。
ナンシー・アシュトン(パトリシア・ヒューストン)
リプリーのところへ、ある相談事を持ち込んできたマネキン職人の女性。彼女もレッドに脅迫されていた。

映画『追跡』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『追跡(1962)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『追跡』のあらすじ【起】

夜、サンフランシスコの大手銀行に勤務しているケリー・シャーウッドは、愛車を運転してツインピークスの袋小路にある自宅へ帰宅する。ケリーが車を入れると、勝手にガレージの扉が閉まる。「誰かいるの?」と声をかけたケリーは、いきなり後方から謎の男に羽交い締めにされ、口を塞がれる。

男は「バカな真似をしたら殺す」とケリーを脅し、自分はすでに2人の人間を殺したと告げる。男はケリーのことを詳細に調べており、勤め先の銀行から10万ドルを盗んでくるよう彼女に命じる。ケリーが男の要求に応じるかどうかの選択肢はなく、警察に通報した場合はケリーか妹のトビーを殺すと脅される。男は顔を見られないよう注意しながら、「また連絡する」と言い残して去っていく。

ケリーはどうするべきか迷うが、このまま脅迫に屈するのは嫌なので、FBIへ通報する。しかし、「シャーウッド」と自分の名前を告げた途端、後方から男に襲われる。男は「次に通報したら必ず殺す」とケリーを脅し、姿を消す。

ケリーの電話を受けた捜査官のリプリーは、部下にも手伝わせて、電話帳にある「シャーウッド」の番号に片っ端から電話をかける。そのうちケリーの家に繋がったので、2人は犯人にFBIだと気づかれないような会話をする。逆探知でケリーの住所が判明し、会話から銀行に勤めていることもわかる。リプリーは、すぐにケリーの見張りを手配し、極秘捜査を開始する。

翌朝、ケリーは友人宅に泊まっていたトビーを迎えに行き、「今日は絶対に1人にならないで」と忠告しておく。トビーを怖がらせたくなかったので、男のことは黙っていた。

銀行の支店長は信用できる人物だったので、リプリーは彼だけに事情を話し、銀行内でケリーと会うことにする。銀行に向かう前、ナンシーという女性がリプリーを訪ねてきて、友人が男に脅され、罪を犯すかもしれないと相談する。そんな場合でも起訴されるのか質問されたので、リプリーは罪を犯せばそうなると答えておく。

映画『追跡』のあらすじ【承】

銀行内でリプリーに会ったケリーは、犯人の顔は見ていないが、呼吸音が喘息患者のようだったと伝えておく。リプリーは頼りがいのある男で、安心して捜査を任せられそうだった。ケリーはリプリーを信じて、犯人と戦う覚悟を決める。しかし、犯人は用心深くケリーを見張っており、捜査には細心の注意が必要だった。

彼氏とプールで遊んでいたトビーのガウンに「ケリー、狂騒の20年代(店の名前)へ明晩11時に来い」というメモが入っていた。犯人は、わざとトビーのガウンにメモを入れ、ケリーの恐怖を煽る。

リプリーに、ナンシーから「すぐに来て欲しい」と電話が入る。リプリーは忙しいからと断るが、ナンシーがしつこく頼むので、後で行くと約束する。リプリーは、ケリーに変わりがないことを確認して、ナンシーの自宅へ向かう。

ナンシーはネグリジェに着替え、リプリーの来訪を待つ。彼女はマネキン職人なので、室内には多くのマネキンが並んでいた。その中に、不気味な男の姿があった。

同僚と一緒にナンシーの自宅を訪れたリプリーは、マネキンと一緒に吊るされたナンシーの死体を発見する。ナンシーのバッグの中には、ケリーの名前と住所を記したメモがあり、2つの事件は関連していることがわかる。

リプリーは、情報屋のポップコーンから話を聞く。ポップコーンは、犯人の仲間が使っている電話の場所を知っており、彼らの会話を盗み聞きしていた。しかし、あちこちに情報を売って金を稼いでいるポップコーンは、電話の場所を教えてくれない。情報の提供は強要しない約束だったので、リプリーはひとまず引き下がる。

翌日の夜、ケリーは犯人から指定された店へ向かう。リプリーは、店のあちこちに捜査官を配置し、ケリーの動向を見守る。「狂騒の20年代」は大勢の客で賑わう人気クラブで、店内は混雑していた。ケリーはあちこちをウロついて、犯人からのコンタクトを待つ。

しばらくして、1人の男がケリーに声をかけてくる。ケリーはその男を犯人だと思い込み、彼の車に乗る。ところが、車内で人違いであることがわかり、ケリーは車から脱出する。尾行していた捜査官に取り押さえられ、男は驚いていた。その夜、ケリーは犯人と会えなかった。

映画『追跡』のあらすじ【転】

犯人からの電話の音声をワシントンに送った結果、喘息持ちの指名手配犯が見つかる。容疑者の本名はガーランド・リンチだが、レッド・リンチという偽名を使っていた。レッドは、強姦や強盗や殺人といった多くの凶悪な犯罪歴があり、現在はオクラホマシティで銀行員の女性を殺害した罪で指名手配されている。過去の犯罪の手口から見ても、ケリーを脅迫している犯人はレッドに間違いなかった。後に、ナンシーを殺害した犯人もレッドであることが判明する。

レッドが東洋系の女性と付き合っているという情報を得て、捜査官は東洋系の移民が出入りする場所で聞き込み捜査を開始する。その結果、リサ・スーンという女性がレッドの交際相手であることがわかる。

リプリーはリサの自宅マンションを訪れ、レッドについて尋ねる。しかし、リサはレッドのことを話したがらない。リサは2、3回デートしただけの浅い付き合いだと言い張っていたが、リプリーは彼女が嘘をついていると感じる。

リプリーはリサの尾行をして、彼女が夜になると病院へ行くことを突き止める。6歳になるリサの息子のジョーイが、足の手術を受けて、その病院に入院していた。リプリーはリサのいない時にジョーイと話をして、レッドもここへ来ていることを聞き出す。

リサは、ジョーイの莫大な治療費を払ってくれたレッドに恩を感じており、彼との関係は認めるが、捜査に協力することは拒む。リプリーが何度説明しても、リサはレッドが3人も殺した殺人犯だとは信じない。新たな犠牲者が出ることをジョーイがどう思うか考えてみろと言われ、リサは泣いていた。

同僚の男性と銀行近くのレストランに入ったケリーは、女装して女子トイレに忍び込んできたレッドから、「金曜に実行だ、金を盗んで家に帰り、俺の連絡を待て」と脅される。レッドは、銃までチラつかせていた。その話を聞いたリプリーは、金曜になるまでに何とか決着をつけようと考える。

リプリーは、ケリー姉妹にプールへ行ってもらい、2人の姿をポップコーンに見せる。ポップコーンは、この事件の特ダネを新聞社へ売ろうとしていたが、リプリーにあの姉妹が殺されるかもしれないと言われ、良心が痛み始める。

映画『追跡』の結末・ラスト(ネタバレ)

ポップコーンは考えを改め、レッドの仲間が毎晩使っている電話の場所に案内してくれる。しかし、レッドの仲間と鉢合わせしてしまい、リプリーと男が撃ち合いになる。この撃ち合いで、ポップコーンとレッドの仲間が命を落とす。

リプリーはジョーイの病院へ行き、レッドが最後に現れたのが、ジョーイの誕生日だったことを知る。その時、ジョーイはレッドから大きなトラのぬいぐるみをもらっていた。

彼氏とレストランに入ったトビーは、ケリーの友人を装ったレッドに騙され、彼の誘いに応じて誘拐される。レッドはケリーに電話でトビーの声を聞かせ、金を受け取ったら返すと脅迫する。トビーが人質にされたので、リプリーは作戦を立て直す。

金曜日。ケリーは同僚たちの目を盗んで銀行の金を盗み、レッドに指定された電話ボックスへ入る。すると、約束の時間に電話が鳴り、レッドから次の指示が出される。リプリーたち捜査官は、ケリーの姿を見失わないように、車とヘリコプターで彼女を追跡する。

ケリーは車を乗り捨て、指定されたタクシーに乗る。ケリーは球場へ行くよう指示されており、運転手から紙袋を渡される。紙袋の中には、トビーの服と野球のチケットが入っていて、ケリーの緊張が高まる。

球場はプロ野球の試合中で、大勢の観客で賑わっていた。ケリーはチケットの席に座り、隣のおじさんに双眼鏡を借りて、観客席を見渡す。ケリーは、前方の席にリプリーが座っているのを見て、心からホッとする。

FBIの捜査で、レッドがトラのぬいぐるみを買った店が判明し、その送り先からトビーの監禁場所がわかる。トビーが無事に保護されたので、リプリーは球場内でレッドを逮捕する作戦に切り替え、捜査官を出口に配置する。

試合終了後、FBIの指示でグラウンド内は立入禁止にされ、全ての観客が出口に誘導される。人混みの中を移動していたケリーは、フードを被ってサングラスをかけたレッドに腕を掴まれ、柱の陰に連れ込まれる。リプリーがケリーの異変に気づき、後方からレッドに飛びかかるが、レッドは巧みに逃げる。レッドは群衆の中で発砲しながら、グラウンド内に逃げ込み、マウンド上で捜査官に取り囲まれる。上空にはヘリコプターもいた。それでもレッドが抵抗したので、リプリーが発砲する。マウンド上に倒れたレッドは、その場で息絶える。

映画『追跡』の感想・評価・レビュー

『ティファニーで朝食を』の監督がこの作品を作っているのは鑑賞後に知りましたが、とても同じ監督が作ったとは思えない作品で良い意味で驚かさました。
モノクロ映画の良いところは、先入観なしに目に映るものをありのままに受け入れられる所だと思うんです。カラー映画はもちろん見応えがあるのですが、キャラクターのファッションや髪色など色によって影響を受けてしまっている部分が意外と多いんですよね。
この作品はモノクロ映画であり、さらに伏線が沢山ちりばめられているので頭を使いますが謎が解けた時の快感は、他の映画ではなかなか味わえないと思います。(女性 30代)

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