映画『妻への家路』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「妻への家路」のネタバレあらすじ結末

妻への家路の概要:文化大革命によって引き裂かれた夫婦の時間は、妻の記憶まで奪ってしまう。夫のことがわからなくなった妻は、駅で夫の帰りを待ち続け、夫はそんな妻の記憶を取り戻すため彼女にそっと寄り添い続ける。チャン・イーモウ監督が一途な夫婦愛を描いて世界中から絶賛された2014年公開の中国映画。

妻への家路の作品概要

妻への家路

公開日:2014年
上映時間:110分
ジャンル:ヒューマンドラマ、ラブストーリー
監督:チャン・イーモウ
キャスト:チェン・ダオミン、コン・リー、チャン・ホエウェン、グォ・タォ etc

妻への家路の登場人物(キャスト)

ルー・イエンシー(チャン・ダオミン)
大学教授。文化大革命の時代右派分子とされ、長期間収容所に身柄を拘束されていた。文化大革命終結後、罪を解かれて自由の身となる。博学で温厚な人物。ピアノも弾ける。
フォン・ワンイー(コン・リー)
イエンシーの妻。高校教師をしながら娘を育て夫の帰りを待っていたが、長年の心労から心因性の記憶喪失となり、夫の記憶を失ってしまう。一途で純粋な人物。
タンタン(チャン・ホエウェン)
イエンシーの娘。踊り子を目指して舞踏学校に通っていたが、家を追い出されて寮のある紡績工場で働き始める。3歳の時から父親と離れて暮らしていた。

妻への家路のネタバレあらすじ

映画『妻への家路』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

妻への家路のあらすじ【起】

文化大革命の頃の中国。ワンイーと娘のタンタンは右派分子として収容所に送られている父のイエンシーが移動中に逃亡したと聞かされる。共産党から絶対にイエンシーを匿わないよう忠告され、何か連絡があればすぐに通報するよう命令される。

夜。イエンシーは妻子にひと目会いたくて、自宅のドアをノックする。ワンイーは夫が来たことを察して涙を流すが、自宅下にタンタンが帰って来たのを見てドアを開けるのをためらう。タンタンは父の姿を見て“迷惑だ!”と吐き捨てる。タンタンは舞踏学校の舞台で主役を務めるはずだったが、父親が逃亡犯だという理由で脇役に回されていた。イエンシーは“明日の朝8時に駅の陸橋で待つと母さんに伝えて欲しい”と娘に頼む。その後ドアの隙間からワンイーへの手紙を差し込み、再び逃亡する。

タンタンは見張りの党員に情報が確かなら君を主役に推薦すると甘い言葉をかけられ、父の伝言を喋ってしまう。手紙を読んだワンイーは夫に会いに行く準備をする。

翌朝、ワンイーは陸橋の上から夫の姿を探す。その時、人混みの中に自分を大声で呼ぶ夫の姿を見る。後方からは追っ手が迫っており、ワンイーは必死で“逃げて!”と叫ぶ。しかしイエンシーはワンイーの目の前で逮捕され、抵抗したワンイーも頭に怪我を負う。

妻への家路のあらすじ【承】

それから3年後。文化大革命が終結し、イエンシーも罪を解かれて自宅のある町へ帰ってくる。事前に知らせてあったのに、駅にはタンタンの姿しかなかった。しかもタンタンは踊りをやめて紡績工場の寮で暮らしていた。事情がよくわからないまま、イエンシーはワンイーのいる自宅へ帰る。

ワンイーは留守だったがドアには鍵がかかっておらず、イエンシーは中で妻の帰りを待つ。程なくして帰って来たワンイーは、夫を見ても驚かない。そして寝室へ入ったイエンシーを見て形相を変え、“ファンさん、出て行って!”と別人の名を呼び、夫を追い出してしまう。

その後、周囲の人たちがイエンシーの罪が解かれたという通知を見せ、この人が夫のイエンシーだと説明するが、ワンイーにはどうしても伝わらない。あまり刺激するとワンイーが興奮するので、ひとまずイエンシーは自宅の向かいの建物で暮らすことにする。

ワンイーは長年の心労がたたり1年前から心因性の記憶喪失となっていた。父親を裏切った娘を家から追い出し、いつも鍵をかけずに夫の帰りを待ち続けているのに、イエンシーが自分の夫であることを思い出せない。そんな妻が心配で、イエンシーはずっと妻の様子を見守っていた。

妻への家路のあらすじ【転】

夫を迎えるために毎日駅へ通い始めた妻を見て、イエンシーはワンイー宛に“5日に帰ります”という手紙を書く。そしてもう一度駅から帰ってくるところから始めてみる。しかしワンイーに自分が夫であることはわかってもらえなかった。

イエンシーはなぜ妻が自分だけを覚えていないのか相談に行く。医者にもはっきりとした原因や治療法はわからなかったが、似たような情景が彼女の記憶を呼び戻すかもしれないと言われて、イエンシーはアルバムを見ることにする。しかしアルバム内のイエンシーの顔は父を恨んでいたタンタンによって全て切り取られていた。

古い友人が1枚だけ持っていた若い頃の写真をタンタンがワンイーに見せたところ、ワンイーは写真の中のイエンシーを指して“あなたの父さんよ”と認識してくれる。しかしすぐに“あなたのしたことは絶対に許さない”と怒り出し、タンタンを追い出してしまう。イエンシーはこの母と娘の確執も、どうにかしなくてはと考えていた。

イエンシーの手紙を受け取ってから、ワンイーは毎月5日になると必ず駅へ夫を迎えに行くようになっていた。イエンシーも自分を待つ妻を必ず物陰から見守っていた。その後も自宅のピアノで思い出の曲を弾いてみたりするが、なかなか妻の記憶は戻らなかった。

妻への家路のあらすじ【結】

イエンシーは収容所で書きためた妻宛の手紙を、まとめてワンイーへ送ってみる。大きな木箱に入った20年分の手紙を運んでくれたイエンシーに、老眼になったワンイーは手紙を読んで欲しいと頼む。ワンイーはイエンシーのことを「手紙を読む人」と認識し、毎日イエンシーが来るのを心待ちにし始める。しばらくはイエンシーもその時間が嬉しかったが、そのうち自分が本当に「手紙を読む人」になってしまうことがつらくなる。

そこでイエンシーは妻への新たな手紙を書いて、それを読み始める。タンタンを家に戻すよう書くと、ワンイーはそれを夫の言葉として素直に受け入れ、タンタンを呼び戻す。タンタンはまだ娘が踊りを続けていると信じている母と、その母を見守り続ける父のために自宅でバレエを披露する。ワンイーの記憶は戻っていなかったが、それは親子にとって幸せな時間だった。

イエンシーにも自分が留守の間に妻がどれほどつらい目にあってきたのかが見え始め、取り戻せない時間の重さを思う。ワンイーはイエンシーを夫と認識できないまま大切な人だと感じ始め、イエンシーのことを気にかけるようになっていく。

それから何年もの月日が過ぎた。老齢を迎えたワンイーは毎月5日が来るとイエンシーの漕ぐ自転車に乗って駅へ行き、夫の帰りを待っていた。そしてイエンシーもワンイーに寄り添い、その時間を共有し続けていた。

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