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映画『花のお江戸の釣りバカ日誌』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『花のお江戸の釣りバカ日誌』の概要:幕末の頃、浪人の浜崎伝助は釣り一筋に生きていた。そんなある日、お忍びで釣りに来ていた庄内藩江戸家老である鈴木一之助と仲良くなる。それは伝助にとって、人生を大きく変える出会いであった。

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映画『花のお江戸の釣りバカ日誌』の作品情報

花のお江戸の釣りバカ日誌

製作年:1998年
上映時間:118分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ、時代劇
監督:栗山富夫
キャスト:西田敏行、三國連太郎、黒木瞳、酒井法子 etc

映画『花のお江戸の釣りバカ日誌』の登場人物(キャスト)

浜崎伝助(西田敏行)
浪人。大の釣り好きで、仕事よりも釣りが大事。仕事場で小浪と出会い、心惹かれていく。周りに迷惑をかけようとも、小さなことは気にしない明るく陽気な性格。
鈴木一之助(三國連太郎)
庄内藩江戸家老。 釣り好き。身分を隠したまま伝助に出会い、明るい性格を気に入る。家臣達が反対する中、士官として受験しに来た伝助の採用を決める。
美津(酒井法子)
伝助の妹。兄を叱咤激励し、家計も含めて支えている。まだ結婚しておらず、鈴木に付き添っていた数馬に心惹かれていく。
小浪(黒木瞳)
奥女中。器量のいい女性。仕事にとても真面目で、家老の鈴木を父のように慕い支えている。
組頭(中村梅雀)
伝助の直属の上司。ミスばかりする伝助に振り回される。
数馬(山田純大)
一之助の用心棒。剣の使い手。

映画『花のお江戸の釣りバカ日誌』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『花のお江戸の釣りバカ日誌』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『花のお江戸の釣りバカ日誌』のあらすじ【起】

時は幕末。世の中が大きく変わりゆく時代に、釣り一筋に生きる浪人がいた。その浪人の名前は浜崎伝助。

幕末の頃は大商人が日本を支配しており、どの殿様も借金を背負っていた。そこで、各藩はこぞって緊縮財政に取り組んでいた。その結果、侍達は無気力になってしまった。庄内藩江戸屋敷も例外ではなく、家老の鈴木一之助は家臣達を集めて、節約方法について意見交換を行った。だが、たいした節減案も出ず、無駄に時間を過ごしただけだった。次に人事についての話になり、大目付役の息子などが新規採用枠に名が挙がっていた。しかし、鈴木は縁故採用を嫌がり、新しく人材を見つけてくるよう指示を出した。

長屋の大家さんは家賃を回収するため、伝助の家を訪ねた。伝助の妹である美津が払おうとするが、大家さんはそれを断り伝助に家賃の支払いを求めた。そして、働かずに釣り三昧に生きる伝助を叱った。だが、伝助は堪えた様子もなく、飄々と笑っていた。

鈴木は夜遅くまで仕事をしていたが、奥女中の小浪に勧められ釣りに出掛ける。1人だと不用心だと言われ、用心棒の数馬を連れて行った。鈴木は1人で夜釣りをしていた伝助に出会い、一緒に釣りをすることになる。鈴木は身分を明かすことなく、古くからの友人のように楽しい時間を過ごした。数馬はそんな2人を微笑ましそうに見つめた。

帰る方面が一緒だったため、伝助達は一緒に帰宅していた。すると、急に伝助が強張った顔で、鈴木を引き留めた。暗闇に紛れて、人相の悪い侍が2人待ち伏せしているのが見えたのだ。鈴木や数馬はただの暗闇しか見えなかった。だが、伝助は長い間栄養のある魚を食べており、人より視力が優れていた。伝助は刀を抜き、釣竿に変形させた。そして、侍達の刀を釣って川に落とし、無事にその場を切り抜ける。その後、伝助が鈴木達を連れて帰って来たため、美津は熱燗などを作りおもてなしをした。美津は外で休んでいる数馬の存在が気になり、2階の窓からこっそり様子を伺った。

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映画『花のお江戸の釣りバカ日誌』のあらすじ【承】

各藩は長年続いた参勤交代や幕府から押し付けられる土木工事により、財政難に陥った。その結果、浪人は江戸中に溢れることになった。特に下級武士にとっては、大変な失業時代だった。伝助もその中の1人でありながらも危機感はなく、美津に説得されて渋々士官の面接に出掛けた。

士官会場には数百人の男達が集まっており、そこから合格するのは2~3人だけだった。鈴木は衝立を挟んで、面接の様子を伺っていた。伝助の順番が回ってきて、家臣達は質問応答を行う。だが、伝助は仕事に役立つような特技を持っておらず、終始ふざけた態度を取る伝助に、家臣達は怒りを募らせる。その様子を見ていた鈴木はこっそりほくそ笑み、採用を決める。鈴木は伝助の人柄を気に入っていたのだ。

伝助は採用が決まり、頂いた支度金などを持って美津の元へ帰った。美津は涙ながらに喜んだ。次の日、伝助は頂いた着物に着替えて、浮かれながら藩に出勤した。伝助の直属上司である組頭は、伝助に仕事や注意事項を説明するが、伝助はロクに仕事ができずミスばかりした。組頭は鈴木に3人の新人の報告をした。2人の新人は優秀だったが、伝助は役立たずな男だと非難した。だが、同僚達からは好かれており、ミスを庇う人物までいた。組頭は納得のいかない顔をするが、鈴木はそれが伝助のいい所なのだと諭した。

小浪は池で釣りをしている伝助と出会う。釣りの話をしている伝助は生き生きとしており、小浪は興味を持つ。だが、仕事中だったため、組頭が伝助を探していた。困っている伝助を見て、小浪は伝助を部屋に匿った。

映画『花のお江戸の釣りバカ日誌』のあらすじ【転】

鈴木は身分を隠したまま、伝助と夜釣りを楽しんだ。その時、伝助が小浪に心惹かれていることを知る。鈴木は何も言えず、伝助が思い浮かべた小浪の顔を掻き消した。そのまま釣りをしていると、男性の遺体が浮かんでいるのが見えた。鈴木達は驚き、急いで遺体の傍を離れた。

鈴木は伝助に家にお邪魔した。そこで、庄内藩江戸藩の様子を問い掛けた。伝助は家老に問題があると指摘した。家老の小言が多いため、家臣達が機嫌ばかりを伺い、さらに下の者達が窮屈な思いをしていると感じたのだ。家臣達もたいした仕事をしていないため、いっそ休みにして釣りを楽しませた方が有意義だと話した。美津は話の途中で席を外し、外にいる数馬の元に果物を持って行った。2人は他愛のない話を楽しんだ。

殿から命令が下り、鈴木は家老の地位を解任される。忠兵衛が恨みを募らせ、殿に讒訴したのだ。鈴木はかつて思い切った改革を進め、自分より上役である国家老の後藤主水之助の長男である忠兵衛を、贈賄の罪でお役御免にしたことがあった。鈴木は家臣達を集め、別れの挨拶をした。伝助は初めて家老の姿を見て、釣り仲間の鈴木が家老だったことを知る。

鈴木は直接殿の真意を聞くため、庄内に帰ることを決める。だが、道中暗殺の魔の手が忍び寄る恐れがあったため、数馬と夜目の利く伝助を共に連れて行こうとする。だが、伝助は殺されることを恐れて行くのを嫌がった。鈴木は釣りの話をして伝助の気を惹き、行くことを受け入れさせる。話を聞いた小浪は、世話係として鈴木について行くことを決める。

映画『花のお江戸の釣りバカ日誌』の結末・ラスト(ネタバレ)

宿場町に忠兵衛の腹心が待っていたため、鈴木達は山道を歩いていた。穏やかな旅が続いていたが、ある夜、伝助が怪しい侍の姿を発見する。5人の侍は襷掛けをしており、頭巾を被って顔を隠していた。伝助が先頭に立ち裏道を通ろうとするが、背後からも侍がやって来たため退路を断たれてしまう。

鈴木達は協力をして侍を倒していく。怯えていた伝助も、闇夜に紛れて侍を殴って気絶させた。鈴木達は侍を倒し終えると、その中の1人の顔を確認した。数馬はその侍に見覚えがあった。忠兵衛の腹心の手下だった。

鈴木達は忠兵衛の手下の侍を連れて鶴岡城を訪れた。殿は手下の存在と鈴木の話とを含めて、後藤親子を失脚させることを決める。そして、鈴木は家老の地位に戻ることになる。話が終わると、殿は魚拓を鈴木達に披露して自慢した。伝助は緊張しながらも、殿に釣りの指導を受けることになる。

鈴木達は江戸に戻った。鈴木は家臣達と審議し、伝助を出世させることを決める。だが、伝助は身分不相応だと断った。鈴木は欲のない伝助に、他に欲しいものはないのか尋ねた。伝助は鈴木の話を受け、小浪を嫁にしたいと伝えた。鈴木は小浪をその場に呼び、伝助の気持ちを伝えた。小浪はその言葉を待っていたと伝え、伝助の求婚を受け入れた。

鈴木や家臣達、長屋の住人達が見守る中、伝助と小浪の祝言が挙げられた。その後、伝助達はたくさんの子宝に恵まれた。

関連作品

次作 釣りバカ日誌イレブン
前作 釣りバカ日誌10

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