映画『鶴八鶴次郎(1938)』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

映画『鶴八鶴次郎(1938)』のネタバレあらすじ結末

鶴八鶴次郎(1938)の概要:名優長谷川一夫と山田五十鈴が演じる芸人の生き様と恋愛模様。全てを失った芸人が再び人気を取り戻すまでを、美しい映像で語る成瀬巳喜男監督作品。日本人らしい胸打つラストに感動間違いなし。

鶴八鶴次郎の作品概要

鶴八鶴次郎

公開日:1938年
上映時間:89分
ジャンル:ラブストーリー
監督:成瀬巳喜男
キャスト:長谷川一夫、山田五十鈴、藤原釜足、大川平八郎 etc

鶴八鶴次郎の登場人物(キャスト)

鶴次郎(長谷川一夫)
義太夫の歌い手。鶴八と共に人気芸人となるが、自らの強気な性格が原因で全てを失い転落していく。
鶴八(山田五十鈴)
三味線弾き。鶴次郎とコンビを組む。腕は一級品であるが、鶴次郎とうまくいかなくなり松崎と結婚する。佐平の説得で再び芸人に戻る。
佐平(藤原釜足)
鶴次郎の番頭。いつも鶴次郎と鶴八の心配をしている。鶴次郎の芸の腕を誰よりも信じている。
松崎(大川平八郎)
鶴八の妻。元々鶴八鶴次郎の贔屓客だった。性格は良いが、鶴次郎からは良く思われていない。

鶴八鶴次郎のネタバレあらすじ

映画『鶴八鶴次郎(1938)』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

鶴八鶴次郎のあらすじ【起】

義太夫語りの歌い手である鶴次郎は、三味線弾きの鶴八とコンビを組んでいる。

名人会にも出演するほどの腕利きである二人。鶴八鶴次郎の出る小屋の周りはガラガラになってしまう、と言われるほどの人気と実力を兼ね備えていたのだ。

ある名人会の終演後、鶴次郎は、すごく良い舞台だったのだが、と言いつつ鶴八に直して欲しい部分があると不満を言う。鶴八はそれに対して反抗する。鶴八は、これ以上はもう二人で舞台には出ないと言い出すのだった。しかし、これはいつものことで、お客はみんな二人の仲を心配しているのだった。

鶴八から、二人の師匠でもある鶴八の母の法事について話があるからという手紙を受け取る鶴次郎。用があるなら向こうが来ればいい、と番頭の佐平に愚痴る。

佐平は鶴次郎に、お金持ちの乾物屋の一人娘が鶴次郎と一緒に高座に上がりたいと言っており、さらに両親はその一人娘と鶴次郎を結婚させたいとまで言っているのだと言う。鶴次郎は、お金があろうと無かろうと関係などなく、ただ三味線が上手ければ良いのだと言う。

鶴八鶴次郎のあらすじ【承】

乾物屋の一人娘が三味線を弾くために、母を連れて鶴次郎のもとへと訪れる。三味線を聴いた鶴次郎は娘と母を傷つけないように褒めるが、二人が帰った後佐平に、酷い三味線だったと本音を漏らすのだった。

再び名人会の高座へと上がった鶴次郎と鶴八。終演後、二人の贔屓の客である若旦那の松崎という男が楽屋を訪れる。松崎が二人を食事に誘い、鶴八はそれを喜ぶが鶴次郎はそれを断る。松崎が去った後、二人はいつも通り口喧嘩を始めるのだった。

松崎と食事を共にする鶴八。松崎は、鶴次郎と結婚すればいいと提案するのだが、鶴八は芸事の為に結婚するのは嫌だと言う。そして、松崎は鶴八に求婚するのだった。

鶴次郎と鶴八の仲を心配した協会幹部の竹野は、二人に温泉に行くように勧める。

仲直りした二人は温泉を訪れる。そこで鶴八は鶴次郎に、松崎に求婚されたことを告白する。すると鶴次郎はそれを断って自分と一緒になって欲しいと言う。鶴八は、ずっとそれを待っていたと鶴次郎に答えるのだった。

鶴八鶴次郎のあらすじ【転】

結婚するにあたり、将来の事を考えて鶴次郎は鶴八に寄席を買おうと提案する。鶴八は、師匠の残したお金を使えばどうにか購入することできるとして、その提案を受けるのだった。

無事に寄せを購入した二人。小屋の名を「鶴賀亭」と決める。

鶴八は松崎に結婚のことを打ち明ける。松崎は二人を祝福し、さらには支援までしてくれると言う。

こけら落としの準備の最中、招待客リストの中に松崎の名前を発見する鶴次郎。さらに松崎がお金の支援をしてくれている事を知り、鶴八のもとへと急ぐ。鶴次郎は以前から松崎のことを嫌っていたのだ。鶴次郎は鶴八に別れを切り出し、再び喧嘩別れしてしまう。

結局別れた二人。鶴八は松崎のもとへとお嫁に行き、鶴次郎は一人で高座へと上がる。鶴八を失った鶴次郎の舞台では、お客がどんどん減っていた。酒に溺れ、佐平に暇を出し、一人孤独に生きている鶴次郎の人生は転落して行く。楽屋で酒に溺れて他の演者から煙たがられ、寄せの人気も低迷していくのだった。

鶴八鶴次郎のあらすじ【結】

孤独の中、鶴次郎はいつも鶴八の事を思っていた。思えば思うほど酒に溺れ、どん底のような人生を送っていた。

ある日、元番頭の佐平が鶴八のもとを訪れる。鶴次郎の現状を報告し、また二人で名人会へ出て欲しいとお願いするのだった。鶴八は、鶴次郎が良いのならばと言ってそのお願いを受ける。

佐平は鶴次郎のもとを訪れる。鶴次郎に思いの丈をぶつけた佐平。そして鶴八と再び舞台に上がって欲しいと頼む。

鶴八の屋敷を訪れた鶴次郎と佐平。すぐに稽古を始める。

二人の舞台は大成功し、すぐに帝劇からの出演依頼が来る。最高の舞台への出演依頼に喜び、鶴八は離婚してでももう一度三味線弾きに戻りたいと言い出す。

再びの人気を取り戻した鶴八鶴次郎。ある日の終演後、鶴次郎はかつてのように鶴八にダメ出しを始める。それに怒った鶴八は、もう二度と一緒に舞台へは上がらないと出て行ってしまう。

居酒屋で佐平に説教を受ける鶴次郎。そこで鶴次郎は本音を語る。さっきの鶴八の演奏にはダメ部分など無かったが、芸人より奥さんでいる方が幸せだと思ってわざとダメ出ししたのだった。外から聞こえる三味線の音色を肴に、二人はお酒を飲むのだった。

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