映画『十二夜』あらすじネタバレ結末と感想

十二夜の概要:『十二夜』(原題:Twelfth Night, or What You Will)は、エリザベス朝の劇作家ウィリアム・シェイクスピアによる喜劇を原作とする映画。双子の男女兄妹が船の事故で生き別れとなり、妹のヴァイオラは男装してある屋敷に仕える。

十二夜 あらすじネタバレ

十二夜
映画『十二夜』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

十二夜 あらすじ【起・承】

19世紀末。双子のセバスチャンとヴァイオラは、船旅の途中で事故に遭い、生き別れになってしまう。
妹のヴァイオラは生き残ったが、兄の消息は分からず、一人で生きていくには女の姿では危ないと思い男装することを決意する。ヴァイオラが漂着したのはイリリアという国。ここでシザーリオと名乗り、公爵のオーシーノという男の小姓として仕え始める。

そのころ、イリリアの伯爵令嬢オリヴィアは、結婚もせず伯爵家の女主人となっていた。彼女に求婚する男は多い。オーシーノもその一人で、美しいオリヴィアに求婚している。しかし、亡くなった兄の喪に服すことを口実にオリヴィアは断り続けていた。

オーシーノのそばで仕えているシザーリオはいつしか主人を愛するようになっていた。しかし、オリヴィアに夢中なオーシーノはそれに気づかない。ある日オーシーノはシザーリオをオリヴィアの元へ使いにやる。

オーシーノの気持ちを託されたシザーリオはオリヴィアと対面する。公爵の求愛でさえ拒んでいたオリヴィアだったが、シザーリオを一目見て恋に落ちる。やっかいな三角関係ができてしまった。

十二夜 あらすじ【転・結】

その頃、消息がわからなかった兄のセバスチャンだが、実は生きていた。船長のアントニオと共にイリリアを訪れたセバスチャンは、ヴァイオラの事を探していた。

オリヴィアに求婚しているのはオーシーノだけではない。オリヴィアの叔父のサー・トービーの友人・アンドルーがオリヴィアに求婚しているのだ。そんな時にオリヴィアがシザーリオに恋していることを知り、アンドルーはシザーリオに決闘を申し込む。女の力で勝てるとは思えず困っていたところへ現れたのはアントニオだ。シザーリオをセバスチャンだと勘違いしたのだ。騒ぎになるがなんとか怪我をせずに済んだシザーリオはほっとする。そこで、アントニオが自分をセバスチャンと呼ぶことから、兄の生存を知る。

一方、セバスチャンは偶然オリヴィアと出会っていた。オリヴィアはセバスチャンをシザーリオと思い込み、求婚する。セバスチャンは突然の事に驚くが、美しいオリヴィアを見てそれを受け入れる。

オーシーノは自分の小姓がオリヴィアと婚約したと思い激怒する。身に覚えのないシザーリオは慌てるが、そこへセバスチャンが現れる。兄妹は再会を喜び合い、シザーリオもといヴァイオラは付け髭を外して素顔を現し、周囲を驚かせる。オーシーノは気に入っている小姓が美しい女性だったことを知り、急に愛が芽生える。
こうしてオーシーノとヴァイオラ、セバスチャンとオリヴィアというカップルが誕生した。

十二夜 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:1996年
  • 上映時間:134分
  • ジャンル:ラブストーリー、コメディ
  • 監督:トレヴァー・ナン
  • キャスト:ヘレナ・ボナム=カーター、イモジェン・スタッブス、トビー・スティーヴンス、リチャード・E・グラント etc

十二夜 批評・レビュー

映画『十二夜』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

異装ものとして

男装するヒロインを主人公とする作品は日本にも多くあるが、この『十二夜』が少し違うのは、エリザベス朝の劇であるということ。エリザベス朝、17世紀のヨーロッパの劇は、基本的に男性のみが演じる決まりだった。それは古代ギリシャ演劇から続くものである。イギリス以外の各国ではその頃すでに女性の舞台俳優を認めるところもあったが、イギリスでは女性の役も男性が演じた。女性を男性が演じ、しかし役の中で男装する。二重の異装であるところに面白さがある。
欧米では男性的な方が美しいという見方があり、逆に日本では古来より女性的な方が美しいとされている。この辺の違いもお国柄が出ていて面白い。

作りこまれたストーリー

これは単純なラブロマンス映画ではない。ヴァイオラとセバスチャンが瓜二つの双子であること、しかもヴァイオラが男装していることから始まる勘違いは、コメディとして面白い。最終的にヴァイオラが異装を解いて誤解は解かれるが、途中まではまるでアンジャッシュのコントのようである。
しかし、この映画は原作劇に比べると喜劇の要素は少なめで、それぞれの恋に比重が置かれている。
オーシーノはあれだけオリヴィアに執着して求婚していたのに、ヴァイオラの素顔を知るやあっさりと乗り換えるなんてうまく行きすぎだと思うし、それはオリヴィアの顔を見ただけで結婚の申し込みを受けたセバスチャンも同じ。想い人が別人だったオリヴィアもあっさりしたもので、結局顔か……とも思うが、そのあたりは喜劇だから許せる。

十二夜 感想まとめ

シェイクスピアの『十二夜』は何度か映画化されているが、この映画は一番新しい作品である。これから原作の『十二夜』を読み、映像作品を観ようと思う人には一番見やすい作品だと思う。もちろん実際に舞台を見るのが一番だろうが、この映画は原作からほとんど逸脱していないし、楽しめる作品だと思う。
双子で瓜二つのはずなのに似ていないとか、キャスティング面での不満はあるが、主人公ヴァイオラは魅力的だし、オリヴィアを演じたヘレナ・ボナム=カーターは光っている。

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