映画『忠臣蔵 花の巻 雪の巻(1962)』あらすじとネタバレ感想

忠臣蔵 花の巻 雪の巻(1962)の概要:『忠臣蔵 花の巻・雪の巻(1962)』は、東宝創立30周年を記念して、東宝のオールキャストで豪華に制作された忠臣蔵作品。監督は稲垣浩。原節子と横山運平はこれが最後の映画出演作となった。

忠臣蔵 花の巻 雪の巻 あらすじ

忠臣蔵 花の巻 雪の巻
映画『忠臣蔵 花の巻 雪の巻(1962)』のあらすじを紹介します。

花の巻。
元禄14年春、播州赤穂の城主である浅野内匠頭は、京都からの勅使饗応のため、吉良上野介に礼儀作法を教わることになった。
上野介は、内匠頭からの賂が質素なものだったため馬鹿にされているとして、嫌味を言うなど、嫌がらせを繰り返した。その仕打ちに耐えていた内匠頭だったが、上野介の嘲笑と嫌がらせに耐え兼ね、殿中で切りかかる。
取り押さえられた内匠頭は理由も問われることなく切腹を申し渡され、その日の内に執行される。

知らせを受けた赤穂では、大石内蔵助筆頭に、家中一同城で討ち死にか、城明け渡しかで議論となる。上野介は何の処分もなく、生きながらえていると知った一同は憤りながらも、城を明け渡すことを決める。

内蔵助は、田舎で畑を耕す一方、廓で遊女と遊び呆ける日々を送っていた。その内に妻りくを離縁し、長男主税だけを手元に置いた。

雪の巻。
上野介は、新居を構え、浅野家臣の浪士から身を守るために用心棒を集めていた。
一方、浅野家臣たちは名と職を替え、江戸に潜伏していた。皆吉良を討つ機を待っていたのである。

とうとう吉良上野介を討つ絶好の機会がやってきた。一同は様々に準備を整え、12月14日、雪が降る寒い日に、大石内蔵助を筆頭とする総勢46名の浪士たちは一路吉良邸へ。
邸へ討ち入った赤穂浪士はついに吉良を捕らえ、その首を挙げたのである。

忠臣蔵 花の巻 雪の巻 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1962年
  • 上映時間:207分
  • ジャンル:時代劇、歴史、アクション
  • 監督:稲垣浩
  • キャスト:松本幸四郎、原節子、加山雄三、司葉子 etc

忠臣蔵 花の巻 雪の巻 ネタバレ批評

映画『忠臣蔵 花の巻 雪の巻(1962)』について、感想批評です。※ネタバレあり

古くから親しまれてきた忠臣蔵

12月14日の赤穂浪士の討ち入りといえば、日本人ならば多くの人が良く知っている話ではないだろうか。
主人の仇討ちを果たした赤穂浪士の話は、日本人が大好きな「忠義」の物語なのである。現代でもこれだけ親しまれているが、当時江戸でも喝采を浴びたと言われている。

時代は、第5代将軍徳川綱吉公の頃。市民は「生類憐みの令」で苦しめられていた世の中だった。
そんな中で、幕府を思いのままに操る柳沢に取入っていたとも言われる旗本、吉良が討たれたことは、市民にとって気が晴れるような出来事であったのかもしれない。

ただ、これほどまでに好まれ浄瑠璃や歌舞伎、俗曲などでも親しまれた赤穂事件であるが、全て史実に沿っているとは言えない。
完全に悪者として描かれている吉良上野介は、国では今でも名君とされる人物である。実際、殿中「松の廊下」での事件も、事の真相は定かではないのである。吉良の側からすれば、切りつけられた挙句逆恨みの上殺されてしまった悲劇の話であろう。
だが、善悪をはっきりさせ、「忠義」の物語にしたからこそここまで愛されてきたのである。

数ある忠臣蔵作品の中で

忠臣蔵は、過去幾度となく映画化やドラマ化がされている。長いストーリーなので、ドラマの方が良いという人も多く、里見浩太朗版の大石内蔵助は根強い人気があり、大石と言えば里見浩太朗!と思う人も少なくないのではないだろうか。
これほど多く映像化された忠臣蔵の中で、この映画をどう楽しむか。
大石内蔵助を演じる主演俳優を比べてもいいし、現在では絶対に拝むことができない豪華オールスターの共演を楽しむのもいいであろう。
また、「花の巻」と「雪の巻」の二部構成から分かるように、三時間を優に超す長編映画で、忠臣蔵映画として物足りなさを感じることはないボリュームである点もいい。

忠臣蔵 花の巻 雪の巻 感想まとめ

誰もが知っているストーリー、忠臣蔵。過去、そして現在でも関連する映画やドラマは作られている。
同じストーリーでも、キャストの違いや細かい設定、ストーリーの違いなどを見て楽しむこともできる。また、大石内蔵助や堀部安兵衛など、有名な人物に目が行きがちであるが、赤穂浪士は47人もいるのだから、一人一人に注目して観るのもいい。
約3時間半に及ぶ長い映画なので、途中疲れたり飽きたりすることもあるかもしれないが、忠臣蔵の大まかなストーリーだけ把握していれば話に置いていかれることもないし、また登場人物一人一人のそれぞれの物語に注目すれば、あっという間に時間は過ぎてしまうだろう。
豪華キャストの中で、原節子そして横山運平の最後の出演作であることにも注目されたい。

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