映画『ウルトラミラクルラブストーリー』あらすじとネタバレ感想

ウルトラミラクルラブストーリーの概要:2009年に公開され、主演の松山ケンイチの故郷青森県を舞台に、津軽弁で語られる映画。脳に障害を持つ青年が農薬を浴びてしまったことから始まる奇妙な出来事と、一途な片思いの様子を描いた。

ウルトラミラクルラブストーリー あらすじ

ウルトラミラクルラブストーリー
映画『ウルトラミラクルラブストーリー』のあらすじを紹介します。

事故で恋人を亡くした傷を癒すため、東京から青森に引っ越してきた神泉町子。
浮気相手と事故にあったという恋人の首は、未だ見つかっていない。

彼女が幼稚園の“町子先生”として働き始めてすぐ、トラックで野菜売っている水木陽人(ようじん)と彼の祖母に出会う。
幼稚園の芋掘り大会担当になった町子先生は、陽人と関わることになる。
脳に障害を持つ陽人は、町子先生に一対して恋心を抱くようになり、祖母から外出禁止令が出されている中、キャベツ畑に首を残して埋まるという遊びをする。
だが、付き合わせた少年が何も知らずに農薬を撒いてしまい、病院に運ばれる。

その日を境に、奇怪な行動や言動がなくなった陽人は町子先生に猛アタックするが、恋人がいるから、と振られてしまう。
農薬を浴びて数日後、陽人は元に戻りそうになり、また農薬を浴びれば町子先生に嫌われずにすむと信じて、再び農薬を浴びる。
やがて町子先生との距離が近づいた陽人は、「一生大切にする」とプロポーズにも似た告白をするが、農薬を浴び続けた彼の体は限界を迎えようとしていた。

そんな中、陽人は死んだはずの町子先生の恋人の要と出会い、首が無い要と心臓が止まっている陽人は友達になった。
心臓が止まっても陽人は死ななかったが、食事も睡眠も取れずに生活する陽人と暮らし始める事にした町子先生。
2人の間には不思議な絆が芽生え始めていたが、それにも終わりが近づいていた。

ウルトラミラクルラブストーリー 評価

  • 点数:45点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★☆☆☆

作品概要

  • 公開日:2009年
  • 上映時間:120分
  • ジャンル:ラブストーリー
  • 監督:横浜聡子
  • キャスト:松山ケンイチ、麻生久美子、ノゾエ征爾、ARATA etc

ウルトラミラクルラブストーリー ネタバレ批評

映画『ウルトラミラクルラブストーリー』について、感想批評です。※ネタバレあり

個性的過ぎるストーリー

設定とストーリーが突飛過ぎて、個性的な世界観に入り込みにくい作品。
また、陽人の脳の障害から来る少年のような無邪気さと、農薬を浴びて町子先生に好かれる賢い青年になろうとするアンバランスさが違和感を感じさせる。
次々に農薬を使って賢くなるという部分は、まるでドラッグを欲しがる中毒者にも見えて、嫌悪感を覚える場合も多いだろう。

元々の陽人はすぐに周囲とトラブルを起こすのにも関わらず、祖母は外出禁止令を出すだけだというのは奇妙だ。
心臓が止まった陽人が首のない要と友人になったのは幻や夢の類だったのか、現実だとしたらいつだったのかなど、見る側に謎だけを残す作品。
ラストシーンでホルマリン漬けの陽人の脳をクマに投げつけた町子先生の微笑みにはどんな意味があったのか、考えさせるような終わり方をしているが、陽人の脳を食べる熊というグロテスクさは見る側を選ぶ。

松山ケンイチの怪演が見もの

町子先生役の麻生久美子以外は全員、津軽弁を喋っていて、字幕があってもほとんど意味がわからない。
松山ケンイチの流暢な津軽弁はさすが出身地の言葉だと思わせるもので、キャベツ畑に埋まるなどという数々の奇行の演技もずば抜けている。
純粋な陽人にアタックされても断り続け、最後まで影のある町子先生を演じきった麻生久美子の演技力も高い。
井浦新が演じた町子先生の元彼で首無し男、要の姿も、よくこの役を受けたと思わせるものだ。

原田芳雄、藤田弓子といった有名俳優がしっかり脇を固めているのも良い。
だが、松山ケンイチの流暢な津軽弁と比べると、他のキャストの津軽弁の下手さが際立ってしまう。

青森での自然あふれる美しい風景を使ったロケや、独特で荒削りな演出の数々は見ごたえがあるが、演出の奇妙な部分の多さからも見る側を選ぶ作品になっている。

ウルトラミラクルラブストーリー 感想まとめ

あまりにも純粋すぎる陽人の一途な思いを描いたラブストーリーだが、その一途さや独特な雰囲気が漂う作品の内容は、好き嫌いがはっきり別れる作品でもある。
脳を失った町子先生の元彼の要に対抗したかったのか、心臓を止めて脳だけで生きようとする陽人の姿、要から靴をもらった陽人の足元に気が付く町子先生など、意味深な場面がよく目立つ。

パッケージや宣伝に使われた、主演の松山ケンイチがキャベツ畑に首だけ出して埋まっている姿は衝撃的。
また、字幕が出ていても内容を理解しにくい、津軽弁のオンパレードにも驚かされる。
イントネーションや方言が独特なので、そのままの言葉の字幕だけでなく、会話の内容を字幕もあればいいと思わせる作品。

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